
技能実習生として栃木県内のいちご農園で働いていたカンボジア国籍の女性3人が、経営者の男性から繰り返し性的な暴行を受けたなどとして賠償を求めた裁判が、きょうから始まりました。原告の女性が「誰かに話せば帰国させると脅された」と意見陳述しました。
訴えを起こしたのは、2022年6月に来日し、技能実習生として栃木県内のいちご農園で働いていたカンボジア国籍の女性3人です。
訴えによりますと、3人は農園の経営者の男性から繰り返し性的な暴行を受けたなどと主張して、男性にあわせておよそ9200万円の賠償を求めています。
きょう、この裁判の第1回口頭弁論が開かれ、原告3人のうち、20代の女性が意見陳述しました。
1万6500ドルの借金をして来日したというこの女性は、「たびたび社長に呼び出されて、性暴力を受けるようになった」「『やめてください』とお願いしたが、『カンボジアに帰国させるぞ』と脅され、黙って耐えた」と述べました。
また、妊娠が発覚すると病院で中絶をさせられたとし、「私は仏教徒なので、中絶は許されない罪だ。このことも私を苦しめています」と明かしました。
一方の被告側は、訴えを退けるよう求めています。
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