時間を置いて体調が悪くなる「時差熱中症」を皆さんご存じでしょうか。帰宅後も注意が必要です。
なぜ自宅で発症する?“時差熱中症”に要注意 以外なNG行動も
山形純菜キャスター:
時間差で体調が悪くなってしまうという「時差熱中症」について見ていきます。
ひなた在宅クリニック山王の田代和馬院長によりますと、時差熱中症にはいくつかパターンがあるといいます。
▼パターン(1)
日中に長時間、炎天下にいたが、その時は熱中症にならなかった。
→帰宅後に体調が悪化し、熱中症を発症。
なぜ時間差で熱中症になってしまうのでしょうか。
炎天下にいる際に体内に熱が蓄積されてしまい、帰宅後、室内温度が高いなど、体の熱をうまく放出できない状態が続くと、徐々に体にダメージを受けて、自宅でも熱中症になってしまうといいます。
体に溜まった熱を上手く放出するために、自分が快適だと思う設定温度にすることや、帰宅後もしっかり水分や塩分を摂ることが重要だということです。
時差熱中症になりやすい人もいます。田代院長によりますと、「肥満の方は要注意。脂肪が多く体内の熱を放出しにくく、時差熱中症に注意が必要」ということです。
もう一つのパターンを見ていきます。
▼パターン(2)
「ダメージ10」で熱中症になると仮定した場合。
日中、長時間炎天下にいた間に、「ダメージ7」を受けたとします。帰宅後、食事をとり就寝すると「ダメージ2」まで減少します。
そして、翌日も長時間炎天下にいて、同じように「ダメージ7」を受けると、前日の蓄積している「ダメージ2」と合計して「ダメージ9」まで増えてしまいます。
そして、この日は疲れて、帰宅後しっかり食事をとらず晩酌のみで就寝してしまったので、あまり回復せずに「ダメージ7」溜まった状態です。
こうしたダメージが蓄積した状況で、翌日また外に出てしまうと、短時間の外出でも熱中症のリスクが高まってしまうといいます。
疲れをしっかり取らないと、熱中症のリスクは高まるということです。
井上貴博キャスター:
私は高校3年生のとき、野球部の夏の大会前に練習をしていて、夜の帰りの電車で熱中症で倒れたんです。そのときはお医者さんから、「スポーツドリンクや梅干しを摂ること。体脂肪率が低すぎるのもよくない」と言われました。
出水麻衣キャスター:
疲労の蓄積は怖いですね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
晩酌してそのまま寝てしまうというのは思い当たる節があります。危険な行為だということがわかりました。
出水キャスター:
きちんと回復しましょう。
ですが、ダメージがどれくらい溜まっているのか把握するのが難しそうですよね。
山形キャスター:
田代院長によりますと、「ダメージのレベルを正確に把握することは困難ですが、食欲不振・筋肉痛・何かだるいといった症状があると疲れが溜まっている」ということです。
また、熱中症の意外なNG行動として「帰宅直後の入浴」があります。発汗で水分不足のリスクがあるため、水分補給後の入浴がベストだということです。
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〈プロフィール〉
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年
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