28日、福島、福岡などでは体温超えの40℃に迫る気温を記録。この危険な暑さで動物たちも夏バテ。あの「物価の優等生」が高騰しています。
「卵がひと回りふた回り小さくなる」 ニワトリも夏バテ
スーパーアキダイ 秋葉弘道 社長
「いまの卵の価格というのは、この業界にかれこれアルバイトから始めて、30年、40年近くいますけど初めてです。数年前のエッグショックを当店の販売価格は超えていますね」
50代
「卵料理も厳しくなってくるよね。庶民の味方のタマゴがきついよね」
家庭の食卓に欠かせないタマゴですが、いま価格が高騰しています。
茨城県小美玉市にある養鶏場「ホウトク農場」では、約21万羽のニワトリを飼育していますが、暑さの影響か、元気がないように見えます。
ホウトク農場 豊村憲志 取締役副社長
「ハアハアハアハアしているという仕草が夏バテしてると思う。(夏場は)食べる量が減ってしまうので、ニワトリの。アミノ酸とビタミンをエサとは別に与えている」
エサ以外に、風を送るため16台の換気扇をフル稼働させるなど徹底的な夏バテ対策を行っていますが…
ホウトク農場 豊村憲志 取締役副社長
「通常このくらいのサイズの卵が多いんですけど、エサを食べる量が減って卵がひと回りふた回り小さくなる」
さらに、大きさ以外にも…
ホウトク農場 豊村憲志 取締役副社長
「これが殻のない卵ですね。これはもうすべて廃棄になってしまうので、一つでも減ってほしいですね」
見せてくれたのは、軟卵と言われるブヨブヨの卵。
夏場は、エサを食べる量が減ってしまうことで、十分なカルシウムが得られず、このような卵が生まれるといいます。
JA全農によると月平均の価格は、東京でMサイズ1キロが330円(28日時点)と、2023年の鳥インフルエンザの大流行を受けた過去最高値350円に迫っています。
ホウトク農場 豊村憲志 取締役副社長
「全国的に今年のこの暑さで全体的に卵を産む量が減っていますので、供給量が追い付かず、値段が今のままいってしまう」
「耐えられる温度の限界点を超えた」 韓国で去年の10倍の家畜死亡
同じく記録的な暑さが続く韓国では、最高気温37℃を記録。ソウルでこんな映像が投稿されました。
車のボンネットの上で口を開けたまま固まっている小鳥。見かけた人が手にとっても固まったまま、ほとんど動きません。
それでもやさしく水を飲ませてあげると、元気を取り戻し、その後飛んで行ったということです。
最高気温36℃の韓国・北西部の坡州市の養鶏場では、暑さの影響か、ぐったりしているニワトリも多く見られます。
扇風機やミストなど、暑さ対策を施していますが、例年より厳しい暑さが続き、毎日100羽以上が死んでしまっているといいます。
韓国の養鶏場経営者
「温度が2024年より2、3度以上あがっている状態。鶏が耐えられる温度の限界点を超えた。下げることができる温度も限界がある。今できる特別な方法はない」
韓国政府によると、この夏に暑さで死んだニワトリやブタなどの家畜は、2024年の10倍の100万頭以上にのぼるということです。
韓国では暑気払いで鶏肉を食べる慣習がありますが、食材価格の値上がりはお店を苦しめています。
鶏を使った鍋の専門店によると、材料に使う鶏肉は2割から3割ほど値上がりしました。
鶏鍋店「サンボンタットリタン」チョ・ヒョンソク 社長
「鶏肉だけでなく、野菜などの食材も値上がりした。しかし、今は客であるサラリーマンの方々が大変な時期だから、価格を上げずに頑張るつもりだ」
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