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両院議員総会開催も“総理の進退に影響ない”?自民党職員「総会の中で総裁を辞めさせる規定ない」【news23】

国内
2025-07-30 13:55

石破総理の進退が焦点となるなか、自民党は近く「両院議員総会」を開催することを決めました。ただ、この「両院議員総会」、開催されても石破氏の進退に影響がない可能性が出てきました。


【写真を見る】石破総理が29日の朝も示した続投の意思


石破氏続投の意思 総会への120筆以上の署名集まる

辞任への圧力が強まる石破総理。29日も、続投の意思は変わりませんでした。


石破茂総理
「丁寧にご説明をする、真摯にご説明をする、逃げずにご説明するということに尽きる」


ただ、石破総理の“説明”は、自民党の議員らには響いていないようです。


28日に開かれた、自民党の両院議員懇談会。出席者によると、約8割が総理の退陣を求める意見だったということです。


自民党 今枝宗一郎 衆院議員
「石破総裁には辞任をし、総裁選を前倒しをしていただくということを、いち早く表明していただくように全力を尽くしていきたい」


自民党 西田昌司 参院議員
「まず石破総理が自ら身を引いて、フルスペックの総裁選をやると」


多くの議員らは、意見交換の場である「懇談会」ではなく、党としての重要な議案を決定できる「両院議員総会」の開催を求めていました。


自民党 笹川博義 衆院議員
「現在、120名を超す署名が集まっております」


署名は、党所属の国会議員の3分の1以上となる、120筆を超えたということです。こうした動きに、29日…


自民党 森山裕 幹事長
「29日の懇談会でのご意見を踏まえ、近日中に両院議員総会を開催します」


執行部は、総会の開催を決めました。


総会で、退陣要求や総裁選の前倒しなどの議案が出され、出席者の過半数の同意があれば、石破総理の退陣につながるとみられていました。


しかし、ここにきて党側からこんな見解が。


総会は辞任の拘束力なし 次の一手は「リコール」か 

29日の懇談会で、党の職員が議員に対し…


自民党職員(関係者によると)
「党則に、総会の中で総裁を辞めさせる規定はない」


さらに、総裁選の前倒しについては、「総会で決定しても、最終的には、総裁選管理委員会が判断する」という説明があったといいます。

すなわち、総会での決定は拘束力がなく、退陣させることも、総裁選の前倒しも“事実上できない”というのです。


“石破おろし”を加速させたい議員の一部は、“次の一手”への機運を高めようとしています。その次の一手が「リコール」です。


リコール規定とは、自民党の所属議員と都道府県連の代表者、合計の過半数の要求があれば、総裁選を臨時で実施することができるというもの。


自民党内には「リコール署名は問題なく集まる」という見方も出ていますが、リコールの動きが活発化するかが、今後の焦点になりそうです。


基盤のない自民党 新たなリーダー像を示せるか

上村彩子キャスター:
今回の自民党内の混乱、国民の方を向いておらず、本当に内向きな議論が続いているなと思います。選挙が終わってからも時間が経って、まだ進退が決まっていないこの状況をどのようにご覧になっていますか。


小説家 真山仁さん:
あんまり言いたくないんですけども、だめだめですね。背骨がなくなって、基盤もなくなって、組織として自民党が手をなしていない。

自分たちの党則すら知らない国会議員がこんなにいるというのは、恥ずかしいじゃないですか。だから、一番多く国民の負託を得た政党がこれで、この国は大丈夫なのかって思わざるを得ないですよね。


藤森祥平キャスター:
自民党を外側から見てみると、仮に石破さんが辞めたとしても、重鎮の影や旧派閥の権力争いによって「また顔を変えるだけでしょ」「何を変えるべきかという議論が徹底されて、みんなに示してからだったらやめてもらってもいいんじゃないの」というような見方が広がっている気がします。


真山さん:
だからこそ、「辞めるなデモ」があるんだと思います。そうなると、党内に確固たる基盤がない石破総理こそがしっかりすればいいんです。

ずっと世論の後押しでやってきて、ようやく世論の期待した総理になったのに、なったら自民党の普通の国会議員じゃないのって。本来チャンスが来ているのに、自分のチャンスを生かせず、ずっとあたふたしているように見えます。

逆に言うと、「国民が続けろと言ってるのだから、周りがごちゃごちゃ言いなさんな」と石破総理がそれを言えないのなら、世論はずっと石破さんの幻想を期待していたことになるので、もうそれは潔く辞めてもいいんじゃないかと思います。


藤森キャスター:
今まで言ってきた正論というものを貫いて、ぶれずに進んでいくということができるかどうか。


真山さん:
逆に言うと、大チャンスじゃないですか。


藤森キャスター:
辞めさせたいと思っている側からすると、筋論で言えばやめるのかなというところも理解はできるわけで。その点でいうと、どうですか。


真山さん:
過去の永田町の理論からすると、これだけ盛り上がると本人が辞めたくないと言っても、もう辞めるタイミングです。

ところが、そういうふうに動いていない。それはやっぱり自民党には派閥がないということで、実は圧力の先がバラバラなんだと思います。


そうなると、リーダーがしっかりして、新しい自分はこうだと示すという意味で、チャンスなんです。つまり今までだと、過去の例はこうだろって言われてたはずが、もう例はないんだと。

そこで、なぜその石破総理が周りを気にして、何となく同じ説明しかできないのか。やっぱり殻を破らなきゃいけないと誰もが思うと思うんですけどね。


藤森キャスター:
とにかくやることが山積みで、いつまでもこのような状況が続くわけにはいかないですからね。


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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 2004年「ハゲタカ」でデビュー
最新著書に「アラート」


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