E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 「節約が追いつかない…」9月食品値上げ1422品目「マヨネーズ」や「冷凍食品」も 電気代も高騰【ひるおび】

「節約が追いつかない…」9月食品値上げ1422品目「マヨネーズ」や「冷凍食品」も 電気代も高騰【ひるおび】

国内
2025-09-02 15:00

食品に電気料金・・・まだまだ値上げが続きます。


【写真を見る】「節約が追いつかない…」9月食品値上げ1422品目「マヨネーズ」や「冷凍食品」も 電気代も高騰【ひるおび】


“値上げの秋”食品値上げ1422品目

9月の食品値上げは、1422品目です。
前年比を上回るのはこれで9か月連続となり、連続増加期間は統計開始以来最長となります。
2025年の食品値上げは2万品目以上となっており、値上げの勢いは前年に比べ強い状態が続いています。


値上げ品目は
▼「ソース」「マヨネーズ」などの調味料・・・427品(最多)
▼「冷凍食品」「練り物」などの加工食品・・・338品
▼アイスクリーム・・・値上げ予定

などとなっています。


≪値上げの要因≫
・原材料の価格高騰
・人件費の上昇
・光熱費の上昇による生産コストの増加


帝国データバンクによると、10月に予定される値上げ品目は3000品目を超える見通しとなっており、値上げは長期かつ恒常化する可能性が高いと見られています。


生活経済ジャーナリスト 柏木理佳氏:
家計調査によると、大体節約しているのは調味料と、コーヒーなどの嗜好品ですね。
冷蔵庫には水のみで、調味料もなるべく使わないで塩コショウだけで工夫するとか、そういう感じの傾向になってきてるんですよね。
節約できるところはもうやっているんですけれども、どんどん値上げがあるので追いついてないというのが実態ですね。
 


電気代も高騰

9月使用分の電気料金を見ると、前月に比べ軒並みプラスになっています。


【9月使用分の電気料金】(前月比)※平均的な家庭の場合
北海道電力 8868円(+168円)
東北電力 7981円(+63円)
北陸電力 7013円(+62円)
東京電力 8132円(+65円)
中部電力 7815円(+50円)
関西電力 7271円(+104円)
中国電力 7546円(+60円)
四国電力 7778円(+67円)
九州電力 6944円(+70円)
沖縄電力 8477円(+26円)


これは、政府による「電気料金支援金額」が変わることによるものです。
8月は電気の使用量が増えるということで値引き単価が2.4円/kWhとされていましたが、9月は2.0円/kWhに下がります。


生活経済ジャーナリスト 柏木理佳氏:
電気消費量は長期的には減少傾向にあったんですが、ここ直近では消費も増えてきています。
全体で見ると支援金は1か月あたり300~400円という程度なので、やはり自分でいろいろ工夫して節約しなければいけないと思います。

弁護士 八代英輝:
エアコンなどは省エネ化が進んでいるといわれていますが、それでも電気の使用量は増えているんですね。


コメンテーター 中村仁美: 
家では「ひと部屋に集まれ」と言ってます。「クーラーのついた部屋に集まりなさい」って言わないと本当にすごい額行っちゃいますから。


猛暑も家計を直撃

第一生命経済研究所 柏村祐主席研究員による、6月末の時点での試算があります。
AIに気象データや農作物の価格の見通しを学習させ、どれぐらい家計の負担が増えていくのか算出しています。


【4人家族の月平均 猛暑インフレによる影響】
◆安定シナリオ
気温は高めで天候は比較的安定
⇒農作物 生育が順調
⇒ひと月で+500円


◆標準シナリオ
全国的な猛暑 大規模な天候不順が限定的に起こる
⇒野菜価格 高止まり傾向
⇒ひと月最大で+9000円


◆価格高騰シナリオ
記録的な猛暑 干ばつや局地的豪雨が頻発
⇒農作物不作 価格急騰
⇒ひと月最大で+2万5000円


柏村氏によると、40℃に迫る猛暑や記録的な大雨など、8月の想定外の気象条件を踏まえると【価格高騰シナリオ】が濃厚になっているといいます。


今後も続くインフレ対策として、▼リモートワークしていたところを出社してクールシェアリングする▼図書館などで過ごして家でのクーラーの使用を控えるなど、行動変容が必要になってきています。


家庭でできる電気代の節約術

柏木氏によると
◆冷房効率を上げる・・・2週間に1度はエアコンを掃除
◆照明器具の変更・・・蛍光灯・白熱灯をLEDに
◆部屋に熱を入れない・・・すだれやサンシェードで遮熱


生活経済ジャーナリスト 柏木理佳氏:
エアコンの掃除はいきなり全部外すと結構大変なので、外側から掃除できるような範囲をちょこちょことやっておくといいです。
照明をLEDに替えるのは環境にもいいですし、白熱灯などは熱を持っているので近くにいると熱くなってしまうというのがありますね。


また、柏木氏によると夏物商品は今の時期が狙い目です。特に衣類は冬物の仕入れが始まるのでチャンスです。


生活経済ジャーナリスト 柏木理佳氏:
そうめんやめんつゆ、あるいは賞味期限が間近なものを安くしていたり、どこのスーパーもプライベートブランドで競い合っていますので、そういったものが出てくるかと思います。
あとは夏服ですね。
これまで6月にセールをするところが多かったんですけど、夏が長くなっているので、まだこれから半袖や、薄手の長袖の衣類のセールも期待できます。


(ひるおび 2025年9月1日放送より)
==========
<プロフィール>
柏木理佳氏
生活経済ジャーナリスト
中学生の娘を持つ 
MBAや博士号を取得し生活経済から企業統治まで幅広い分野で活躍


エアコン「1℃下げる」OR「風量を強にする」どっちが節電?「除湿」はいつ使う?賢いエアコンの使い方【ひるおび】
スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ