
8月が終わり9月が始まっても、猛暑日が続く日本列島。ここ近年、夏になると「過去一番暑い夏」「10年に1度の暑い夏」と言われ続け、今年(2025年)もか…と思っていましたが、どうやら今年は本当に様々な記録を更新した「統計史上最も暑い夏」だったみたいです。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
【写真で見る】2025年8月5日に41.8℃を観測した群馬・伊勢崎駅前の様子
41.8℃で過去最高気温を更新、全国で記録な暑さ
この夏は、全国各地で40℃を超える日が続出しました。特に印象的だったのは観測史上最高気温がわずか1週間で2度も更新されたことです。
7月30日:兵庫県丹波市で41.2℃を記録。2018年埼玉県熊谷市と2020年静岡県浜松市で記録した41.1℃を上回り、国内観測史上最高気温となりました。
8月5日:そのわずか1週間後、群馬県伊勢崎市でさらに上をいく41.8℃を観測し、再び国内観測史上最高気温を更新しました。
さらに8月30日には三重県桑名市で40.5℃を記録するなど、夏が終わると思われる時期にもかかわらず、40℃超えとなりました。
気象予報士 森 朗氏:
今年は9月1日時点で全国で40℃超えは30回にも達し、過去最多だった2018年の17回をはるかに上回りました。また全国の歴代最高気温ランキングのTOP5はすべて2025年の記録となりました。
猛暑日と熱帯夜の記録も更新
東京都心でも記録的な暑さとなりました。
「連続猛暑日記録」:8月27日に東京都心の気温が35.3℃に達し、10日連続の猛暑日となり、今までの連続猛暑日記録の9日間(2022年6月25日~7月3日)を更新しました。
「年間猛暑日日数」:年間猛暑日日数も過去最多だった2023年の22日を大きく超え、26日を記録しています。
夜も気温が下がらず、熱帯夜の日数も増加しました。特に京都では猛暑日が53日、熱帯夜が56日とどちらも全国最速で50日を突破しました。
気象予報士 森 朗氏:
もともと京都の地形が盆地のため、暖かい空気がたまりやすく暑いため、打ち水や川床などで涼を楽しむ文化がありますが、それでは間に合わないくらい今年は暑くなっています。全国的にも熱帯夜が長く続いていて、冷める瞬間がないことがよくわかります。
海水温も上昇、台風シーズンへの懸念も
この夏の記録的な暑さは海水温を見てもわかります。日本周辺の海水温が30℃近くになっていることがわかります。森さんが撮影した神奈川県葉山町の海には沖縄にいるような南国の魚たちが写っていました。海水温が高いままだと、今後の台風の勢力が衰えにくく、上陸する可能性があるため注意が必要です。
気象予報士 森 朗氏:
もう5月から10月まで「夏」と言っても過言ではありません。9月になっても暑い日は続き、今年の猛暑日の記録も伸びそうです。終わりの見えない夏なので今後も引き続き、熱中症対策をするようにして下さい。
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