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【全文公開】維新・吉村代表が生出演、自民と政策協議“連立の条件”何が最重要?選挙区調整は?【Nスタ】

国内
2025-10-16 20:04

井上貴博キャスター:
日本維新の会・吉村洋文代表が中継で出演してくださいます。どうぞよろしくお願いいたします。


【写真で見る】維新・吉村代表「腹が立ってしょうがない」


日本維新の会 吉村洋文 代表:
よろしくお願いいたします。


社会保障と副首都、この2つは絶対条件

井上キャスター:
今日(16日)政策協議が行われましたが、やはりその模様を見ていても、政策面での溝、もちろんエネルギー・安全保障は近いというところは一貫していますけれども、一方で企業・団体献金、後は消費税についての溝は相当深いんだろうなというのを感じます。このあたりはどうされるのでしょうか。妥協していくことになるのでしょうか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
この協議については、12項目かなり幅広く提案させていただきました。というのも今回、高市新総裁から、ある意味強い思いをもって、熱量を持って、国家の運営方針のあり方も含めて連立の打診を受けています。

そのため、一部分だけの話ではなく、国家運営をしていくという観点からすると、外交であったり、安全保障であったり、防衛であったり、非常に重要です。社会保障の問題も非常に重要ですし、物価高対策も非常に重要です。


私が強い思いを持っているのは副首都構想です。これは私も政治家として強い思いを、日本の成長のために必要だという思いを持っています。教育無償化もそうです。


非常に幅広い分野を今回協議いたしましたので、最終的には、当然すべてが合致するわけではありませんが、きちんと我々が納得できるものになるかどうかという協議をこの数日の間で詰めていきたいと思います。

明日(17日)また協議をすると聞いているので、なかなか一日でというのは難しいと思いますが、首班指名の日にちは決まっているので、スピード感を持ってやっていこうと思います。この数日間は胆力と判断力が重要になると思います。


井上キャスター:
もちろん政策の優先順位があるということだと思いますし、すべての政策が一致するとも思っていません。

ですが、二つ細かく伺わせてください。企業・団体献金廃止は、やはり維新としては「既得権益の政治を壊すんだ」という旗印にしていた根幹の部分だと思います。ここを譲るとすると、維新の存在意義というものが瓦解してしまうのではないか。

消費税についても自民党とかなり違うものになってきています。この二点について、どういう落としどころをイメージされているのでしょうか。譲る、妥協するということでしょうか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
企業・団体献金の禁止については、他の政党と違って我々は実際に実行しています。それぐらいの強い思いを持って、企業・団体献金の禁止というのをこれまでやってきました。ただ、自民党とここについて溝が大きくあるというのは分かっています。というのも、公明党はまさにここで連立離脱したわけですから。考え方に大きな差はあるけれども、協議については真摯に進めていきたいと思っています。


消費税について、高市新総裁は「食品の消費税ゼロ」を主張した時期もありましたが、なかなか簡単にいくものではないということは分かっています。ただ私はこれはやはり必要だと思っているので、今日の時点でここというのはないですけれども、他の項目も含めて重要な政策はしっかりと詰めていきたいと思います。私が思う絶対条件は、社会保障、副首都。この二つが絶対条件です。


「企業・団体献金の廃止」合意できない場合は…

井上キャスター:
企業・団体献金の廃止で合意できなければ、連立はないと考えていいのでしょうか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
トータルで考えていきます。


井上キャスター:
一歩引くこともあり得るということでしょうか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
他の項目によってトータルで考えていきます。


井上キャスター:
この部分が維新の根幹のような気もしますが、そこが揺らいでしまいませんか?


日本維新の会 吉村洋文 代表:
他にも根幹の部分はたくさんあります。たとえば、議員定数削減もそうですが、そういったところも含めてやっていきます。


井上キャスター:
そこは国民にも理解してもらえると。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
どこまで合意できるかにもよるとは思います。最終的には判断になりますが。

議員定数の削減も今回提言させてもらいました。議員定数の削減は国会議員として最もやりたくない改革だと思いますが、我々維新の会は実際にやってきました。そういったことも挙げていますので、非常に難しい合意になると思いますが、やっていきます。


井上キャスター:
やはり一貫して全体でどうするんだというところですね。


TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
全体で考えると、それでも特に消費税などは自民党はおそらくゼロ回答でしょう。それに対して、たとえば継続協議というような落としどころが政治の世界ではありますが、そのような形で歩み寄るということは想定できるのでしょうか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
12項目あるので、改革をするとしたら、社会保障ひとつとっても大変です。簡単なことではありません。副首都構想についても、やはり首都圏だけに頼るのではなく、もうひとつ大きな軸を作ることは、日本にとって大きな構造改革ですので、簡単にいくものでもありません。

そのため、日本にとって本質的に必要なこと、そして我々が公約で掲げていること、特に、参議院選挙で公約に掲げた二つの柱は社会保障改革と副首都構想ですので、この二本の軸は絶対にぶれずにいきたいと思っています。


井上キャスター:
本質は人によって捉え方が変わると思います。たとえば、企業・団体献金の廃止を柱に据えて見ている方もいらっしゃいますし、消費税を柱にして見ている方もいらっしゃる。そこが合意できないで手を組むとなると、ただの数合わせじゃないかという批判についてはどう応じられますか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
全部の政策が完全一致だとしたら同じ政党ですよね。我々は違う政党です。

考えが違うところもあると思います。しかし、国家観であったり、経済政策であったり、本当に一緒にやっていけるかどうかは、我々の求める項目が非常に難しい項目もたくさんありますので、それについて自民党はどう考えるのか、高市総裁はどう考えるのか、高市総裁側も本当に難しい判断だと思いますが、その意見をしっかり聞いていきたいと思います。


星浩さん:
政治と金の問題で、公明党と国民民主党が具体的に、政党支部を限定するという案を出しています。これに維新が乗って、立憲が乗れば、数的には成立するというかなり具体的な動きがあります。そういう具体的な問題を進めてほしいというのは、むしろ国民のニーズだと思いますが、その辺りはいかがでしょうか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
そのような国民の皆さんの声もあると思いますし、それ以外の声もあると思っております。

企業・団体献金の禁止について、公明党と国民民主党は前回、法案を出さなかったですよね。我々が出せ出せって言っても出さなかった。そして結論を得ることができず、ここまで来ています。だから一歩でも二歩でも前に進めることが、僕は重要だと思っています。これから真摯に様々な協議をしていこうと考えています。


議員定数の削減めぐり「腹が立ってしょうがない」 

出水麻衣キャスター:
先ほど藤田共同代表が会見で、12項目のなかのいくつかは持ち帰る、消費税の減税と企業・団体献金の廃止という部分が折り合えていないと明言されていました。

このあともそこが1ミリも進まないなかで、再び総理指名選挙で高市さん(の名前)を書くとおっしゃっていますが、そこの気持ちに揺らぎはないのでしょうか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
今まだ協議中ですので、消費税と企業・団体献金の禁止について、考え方に溝があるのは間違いないところです。


ただ、それ以外の項目についても、先ほど申し上げた議員定数の削減なんて、自民党も民主党も約束しましたが、この間一切やってこなかったですから、僕は腹が立ってしょうがないんですよ。

維新の会として約束した議員定数の削減は、109から88まで実際に減らしました。もう大混乱になりましたが、それをやって、そこからさまざまな改革をやってきたというところもあります。

議員にとって最も嫌なのは議員定数削減ですが、僕はこういったところのほうに強い思いを持っています。


星浩さん:
連立と候補者調整についてお伺いします。

維新は大阪周辺から全国展開を進めてきて、大阪では全部勝ちましたが、それ以外のところで自民党と対決してきたわけです。今度、自民党と連立を組むとなると、自民党と対決した候補者たちは次から見捨てるということになるのでしょうか。


日本維新の会 吉村洋文 代表:
いや、選挙区調整や選挙のことはまだ先の話だと思っています。まずは政策協議がまとまるかどうか、ここだと思います。政策がやっぱり大切ですから。そこが根本なので。


井上キャスター:
吉村さん、今日はどうもありがとうございました。

政策に溝があるという部分は認めている。これをどうするのか時間がないなかで、明日(17日)も協議を行うということですが、どう動いていくのでしょうか。


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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ
福島県出身
政治記者歴30年


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