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1000年に一度の天体ショー「レモン彗星」地球に接近中、見える方角は?探し方は? 関東の狙い目は24日【Nスタ解説】

国内
2025-10-22 20:40

お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回は、レモン彗星を見るための会の参加費「0円」なんと無料です。レモン彗星とは、どんな彗星なのでしょうか?


【写真を見る】1000年に一度「レモン彗星」 見える方角&おすすめスポット


1000年に一度の天体ショー

出水麻衣キャスター:
約1300年ぶりに「レモン彗星(C / 2025 A6)」が地球に接近しています。

現在、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のJAXA宇宙飛行士・油井亀美也さんが今朝(10月22日)投稿した写真には、宇宙から見たレモン彗星の綺麗な尾が見えます。地球に最接近していて、これからさらに太陽に近づいていくと明るさが増していくので、今が見ごろということです。

地球に最接近したレモン彗星。こちらは宇宙飛行士の油井亀美也さんが10月21日の夜と10月22日の朝、宇宙で撮影したものです。

レモン彗星は2025年1月に発見されたばかりの彗星です。


平塚市博物館 学芸員 塚田健さん
「計算上は、1000年以上前に来たかもしれないと言われてるけど、次も1000年以上あとですね」


出水キャスター:
地球に近づいたのは約1300年ぶり。次にやってくるのは1000年以上後です。まさに「1000年に一度の天体ショー」なんです。


平塚市博物館 学芸員 塚田健さん
「天文現象、彗星も本当に一期一会なんですね。彗星っていうのは、実は太陽系がどうやってできたとか、地球にどうやって水が生まれたか、生命の材料がどうやって地球にやってきたか、そういった謎を解く鍵を握ってる天体でもあるので、そういったことにも思いをはせてもらえると楽しいのかなと」


レモン彗星を見よう!彗星が見える方角は?

出水キャスター:
1000年前に見えたものがまた見えるというのはロマンを感じます。


東京大学 斎藤幸平 准教授:
スケールの大きさを前に、私はもっと短いスパンで生きているなということを今痛感しました。


井上貴博キャスター:
今、ちょうど新月を迎えるタイミングでもあるので、星が見やすいですよね。


出水キャスター:
場所にもよりますが、肉眼でも頑張れば見える可能性はあるようです。

レモン彗星は2025年1月に、アメリカアリゾナ州にあるレモン山天文台で発見されたことから「レモン彗星」という名前がついています。そして、1300年ぶりに地球へと接近しています。


彗星は、が主体でできているので、太陽に引き寄せられたときに氷が溶けていきます。すると、ガスを放出し、それが太陽光に当たることによって光ります。それがのように見えるんです。


今回、レモン彗星がなぜ注目されてるかというと、2024年の秋に来たアトラス彗星は、白く輝く彗星だったのですが、レモン彗星は、ガスが多いタイプの彗星ですので、緑色に輝きます。塵が多いため白く輝いたアトラス彗星とちょっと違うタイプということで注目されています。緑に見えるというのもなかなか不思議ですよね。

ではどうやって見るかと言いますと、やはり周りが暗い場所に行った方がいいです。肉眼では少し難しいかもしれないので、双眼鏡やオペラグラスを使うといいそうです。


昨日(10月21日)が地球に最接近していましたが、今日もまだまだ見えます。地平線からは割と近く、20度ぐらいの空にあるということです。方角は西北西で、これから11月上旬までが見頃ですが、徐々に西の方に進んでいくということです。


レモン彗星を見るために「イザールを探せ!」

これだけ聞いても、「どこを見ればいいのか」と思われますよね。私がおすすめするのは、「イザール」という星を探していただくことです。

「イザール」が初耳という方も多いかと思いますが、「イザール」は、うしかい座の二等星です。一等星が一番輝くタイプの星ですので、二等星でも十分空に見えます。

うしかい座は、ネクタイのような形をしている星座です。北斗七星は見たことありますよね。北斗七星のひしゃくの柄の部分をたどっていくと、オレンジ色に輝く「アークトゥルス」という一等星、つまり一番輝いてる星があります。その星から少し目線を上に動かすと、二等星の「イザール」が見つかります。


双眼鏡やオペラグラスで円の中に入れていただくと、周辺にあるのがレモン彗星ということになります。


スマホでも撮影できる?関東おすすめスポット

出水キャスター:
平塚市博物館の学芸員である塚田さんに聞いたところ、双眼鏡のレンズの中に収まるぐらい今日(10月22日)、明日(10月23日)は近くにあるようです。まさに今が見ごろということです。

塚田さんによりますと、関東では神奈川県・城ヶ島周辺がよく見える所だということです。1000年に一度ですから、労力は惜しまずに移動していただきたいと思います。

撮影は、ナイトモードなどを使うとスマートフォンでも撮影可能です。10月24日がちょうど晴れるので、夕方頃、日が沈んでから1時間後くらいに見えてくるということです。


各地で無料観測会も

無料の観測会も各地で開かれていて、山梨県甲府市にある山梨県立科学館では、今週末に観測会が開かれます。群馬県吾妻郡では、10月28日の群馬県民の日に無料の観測会が開かれるということです。

ぜひ皆さんよろしければ、1000年に一度、次は皆さん絶対生きていませんので、レモン彗星を見てみてはいかがでしょうか。


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