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急な冷え込みで「衣替え」…ちょっと待って! 夏服を「しまうとき」の注意点、知っていますか?

国内
2025-10-22 21:15

10月に入って朝晩が少し冷え込むようになりました。街中でも長袖や羽織ものを身につけている方を見かけるようになり、ようやく秋の到来といっていいのではないでしょうか。そして、この時期になると、そろそろ始めたいのが「夏服の衣替え」です。夏の間お世話になったTシャツやサンダル、薄手のワンピースなどをしっかりお手入れして、また来年まで気持ちよく休ませてあげる。衣替えは単なる衣類の移動ではなく、大切な洋服を長く愛用するための重要な手入れです。


そこで今回は“洗濯ハカセ”こと神崎健輔さんに夏服を「しまう前」にやっておいた方がいいことや「しまう際」のポイントなどを伺いました。


(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』2025年10月13日放送より。構成:金井渉、刈屋瑛子)


夏服を「しまう前」のポイント ~Tシャツの正しい洗い方

Tシャツを含めて、どんな衣類も一度でも着たら必ず洗ってからしまいましょう。特にTシャツは肌に触れているところが多いので、いつもよりしっかりめに洗って皮脂などが残らない状態で洗いきるのが重要です。


例えば襟周り、脇周りなどに関しては、皮脂や脂分が残ってしまう場合が多く、汚れが落ちていないと次のシーズンに酸化して黄ばみの原因になります。動くと肌が擦れやすい部分には洗剤を直接塗布し、しっかり洗いましょう。洗剤の成分も黄ばみの原因になってしまいますので、できれば「すすぎ」のタイミングでクエン酸を入れて洗剤の成分を中和させましょう。


ポイント

・襟回りや脇の下など、皮脂や油分が残りやすい部分には洗剤を直接塗布して洗う
・洗い残しも黄ばみの原因になるため、しっかりすすぐ
・すすぎの際にクエン酸を使用すると洗剤成分を中和でき、黄ばみ防止に効果的


夏によく被った「帽子」について

野球帽のようなキャップは基本的に洗えることが多いので、洗ってしまった方がいいです。ただし、洗濯機だと強すぎて型崩れの原因になりますので、基本的には手洗い推奨です。


おでこが当たる部分は、皮脂汚れなどが付いていることが多いので、これも直接洗剤を塗布し、柔らかいスポンジや歯ブラシなどでゴシゴシと擦ってから、手洗いするのがおすすめです。すすいだあとはタオルなどでしっかり水気を取って干してください。


形を整えるタイミングは、半乾きの状態で丸めたタオルなどを頭の部分に詰めて張りをもたせ、その状態で乾かすと、きれいな形に整えやすくなります。


キャップのお手入れ方法

1. 基本的に洗濯機は使わず手洗いが推奨
2. 特におでこが当たる部分は皮脂汚れがつきやすいので、洗剤を直接塗布して柔らかいスポンジや歯ブラシで優しくこする
3. すすいだ後はタオルでしっかり水気を取る
4. 半乾きの状態で丸めたタオルを帽子の頭部分に詰め、形を整えながら乾燥させる


麦わら帽子は水気を嫌うものも多いので、洗うことはおすすめではないです。固く絞った布などでしっかり拭き上げるのが最適です。その後、陰干しして保管するという形が望ましいです。


麦わら帽子の場合

・水気を嫌うものが多いため、洗うよりも固く絞った布で拭き上げるのが適切
・その後陰干ししてから保管する


レザー製品のケア

・レザーの製品についても基本的には固く絞った布で汚れを落とすか、レザー専用の汚れ落としを使う
・その後、保湿クリームを塗って保管する。


日傘のお手入れ

・夏の強い日差しから守ってくれた日傘も適切なケアを。
・撥水加工されているものが多いため、基本的に洗わない
・固く絞った布で拭き上げ、埃や汚れを落としてから保管する


洗ったあとの「しまい方」

衣類は湿気を嫌うため、詰め込みすぎないようにするのがポイントです。湿気があると臭いを吸着したり、カビが入ったりしやすくなります。湿気がない状態にすること、通気性を確保できることを意識するのがおすすめです。
 
プラスチックの衣装ケースで保存される方もいらっしゃると思いますが、できれば空気が回るように、底に「すのこ」を敷いて、かさ上げしたり、近くに湿気取り用の材料を置いたりなど、湿気を取り除いて、通気性を良くして保管するのが理想です。


容量は全体の8割程度がちょうど良い目安です。圧縮袋で保管している人も、綿素材であればシワになっても後で戻せるので大丈夫です。ハンガーにかける場合は壁際にぴったりくっつけると湿気やすいので、少し壁から離してください。また直射日光が当たる場所は紫外線で退色する恐れがあるため、不織布のカバーをかけてください。


衣類のしまい方

・湿気があると臭いが吸着したり、カビが生えやすくなるので湿気対策と通気性が最重要
・詰め込み過ぎない。衣装ケースは8割程度の量が理想
・プラスチックの衣装ケースを使う場合は、底に角材を敷いてかさ上げするか、湿気取り用の材料を近くに置く
・綿素材は圧縮袋での保管もOK


防虫剤の正しい使い方

ハンガーに下げるタイプの防虫剤も含めて共通していえるのは、「衣類の上に置く」ということ。防虫剤から発生するガスが虫の食欲をなくす仕組みになっていますが、ガスは空気より重たいので下に沈んでしまいます。このため、衣装の下に置いてしまうと上の方が守られず、基本的には防虫剤は上に置くことを意識してください。


衣装ケースに入れるとき平積みする人が多いですが、Tシャツなどに関してはコンパクトにたたんで、立てて保存すると、立てた隙間にもガスは入り込んでいきますのでより効果的です。圧縮袋の場合はほとんどが外界と遮断しているような状態になるので、隙間なく圧縮できているのであれば、圧縮袋の中に防虫剤はいらないです。


防虫剤のポイント

・防虫剤は必ず衣類の上に置く(ガスは空気より重いため下に沈む)
・衣装ケースに立てて収納する場合は、コンパクトに畳んで立てることで隙間にもガスが行き渡る
・圧縮袋の場合は、しっかり圧縮できていれば内部に防虫剤は不要
 
今年の夏の思い出が詰まった洋服たち。しまう前にひと手間かけて、また来シーズン気持ちよく袖を通しましょう。


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