
前橋市の小川晶市長が、部下の既婚男性と10回以上ホテルで密会していた問題をめぐり、10月21日に前橋市議会に対して3回目の説明を行いました。
【写真を見る】【全文公開】“ラブホ密会”小川晶・前橋市長「私の声で事情を聴きたい方もいる」出直し選挙を求める声にも「市政を停滞さず前に進める」と続投表明(10月21日)
会合では、自身の報酬を50%減額したうえで、市長を続投する方針について理解を求めました。2時間に及ぶ非公開の会合終了後、小川晶市市長が取材に応じました。
前橋市長と記者の一問一答の冒頭を全文公開します。
<質問>
市議会への説明内容、そして市議からどのような質問や意見があった?
<前橋市・小川晶市長>
はい。
本日の説明会につきましては、10月17日に文書で回答した私の進退についての回答書の内容について、改めて直接の説明をするという機会でございました。
説明をした上で、市議の皆さんからはそれぞれ質問がありまして、
厳しいご意見をいただいたというような感想でございます。
「“厳しい意見”受け進退の見直しは?」
<質問>
厳しい意見というところをもう少し具体的に教えてください。
<前橋市・小川晶市長>
はい。多くの議員の皆様からは、このまま続投するのではなく、一旦出直しをした方がいいのではないかという意見が多かったです。
<質問>
こうした意見を受け市長として進退を考え直すことは?
<前橋市・小川晶市長>
まずは今日いただいた意見については重く受け止めたいというふうに思っております。
私といたしましては、この間ですね、よく熟慮させていただきまして、先日の結論を出させていただいておりますので、自分としては信頼回復の行動に注視をしていきたいというふうに思いますけれども、議会の皆さんからの意見も重く受け止めたいというふうに思っております。
<質問>
市長として第三者委員会の設置について意向は?
<前橋市・小川晶市長>
本日の説明会の中ではそういったお話は出ておりませんでしたので、
ちょっとそちらについては、どのような意向があるのかというのを再度確認をさせていただきたいと思います。
「出直し市長選挙を求める声は?」
<質問>
市民への説明会についての予定は?
<前橋市・小川晶市長>
本日も市民への説明について、どのような形で行っていくのかという質問が数多く出ておりました。
これまでですね、市として開催するのが、適切ではないだとか、あるいは各地でやるべきではないというようなご意見もあったんですけれども、昨日の各派の会議の中でも、市として公にそういった機会も作ったらどうかというようなご意見いただいたということですので、今後やり方については検討していきたいというふうに思っております。
<質問>
出直し市長選についての意見は全会派から?
<前橋市・小川晶市長>
全会派ではなくて、複数の会派からということになります。
<質問>
最大会派からも出直し市長選についての声があった?
<前橋市・小川晶市長>
はい、そうでございます。
「なぜ市長の続投に厳しい声が出る?」
<質問>
小川市長が続投したいという思いに対して議会から厳しい声が出るのはなぜ?
<前橋市・小川晶市長>
それぞれ議員の皆様も地域であったり、団体の皆さんからの声をいただいて、厳しい声や出直しをした方がいいという声をたくさん伺っているということだというふうに思います。
いろいろな声があるということを受け止めたいというふうに思います。
<質問>
出直し市長選について支援者の対話会でもあったと
<前橋市・小川晶市長>
選択肢としてはもちろんあるというふうに思いますけれども、皆さんのいろいろな意見を聞かせていただいた上で、出直しではなく、厳しくても、しっかりとこの市政を停滞させることなく、前に進めた方がいいというような、そういった声も強くありましたので、私としてはしっかりと前に進めていく選択をしたいというふうに思っております。
「せめて進退についてもう一度考え直すような機会を…」
<質問>
今日の議会の指摘を受けても考えに変わりはない?
<前橋市・小川晶市長>
この結論を出すにも時間がかかりまして、また先般ですね17日にそういった思いを伝えさせていただいたばかりです。
今日の議会の意見もしっかりと受け止めますし、これからいろいろな方、また市民の皆さんと接触する機会も増えていくと思いますので、皆さんの意見もですね、また伺っていきたいというふうに思います。
<質問>
議会から聞かれて持ち帰ったことや、議長や各会派に対して約束したことなどあるか?
<前橋市・小川晶市長>
今後についての約束というのはありませんでしたけれども議会の皆さんからは、議会の意見をですね、しっかりと受け止めていただいて、せめて進退についてもう一度考え直すような機会を作っていただきたいというような発言がありました。
「辞職を求める声は予想していた?」
<質問>
解任決議案など説明会の中で何か言及は?
<前橋市・小川晶市長>
特にありませんでした。
<質問>
今回厳しい意見が相次ぎ辞職を求める声も多かったと。予想していた?
<前橋市・小川晶市長>
厳しい意見が率直に多かったというふうに思っています。
いろいろと皆さんがいただいている意見、前回の10月2日の説明会のときにも市民の声は厳しいよというふうに伺っておりましたけれども、改めて厳しいということで受けとめさせていただきました。
この間、私自身もなかなかですね市民の方と直接対話をしたり、説明をする機会というのも設けられなかったということもありますので、
これからそういった市民の方との直接の対話を通じて、また皆さんの信頼の回復を図っていきたいというふうに思います。
「反省や総括が足りないという声には?」
<質問>
市民の会はある程度オープンな形を想定?
<前橋市・小川晶市長>
そうですね。いま話に出ているのは、市として、どういった形でできるかというのを、また検討させていただきたいということで、今日も返事をさせていただきました。
<質問>
反省や総括が足りないという声も
<前橋市・小川晶市長>
対策や総括という部分もありますけれども、一番はやはり市民の信頼の回復をどうするかというところが、大きかったような印象です。
<質問>
市長はSNSで1か月ぶりの投稿で「言葉よりも行動」と。行動とは?
<前橋市・小川晶市長>
今週からですね、外部の公務についても復帰できるところからしっかりと出ていって、皆さんと直接の対話をするというのを早速始めたいというふうに思っております。
「市長の公務復帰はいつから?」
<質問>
今週から復帰は決まっていること?
<前橋市・小川晶市長>
いくつかの公務については、はい。明日からもこなしていく予定でおります。
<質問>
出直し選挙を求める話が出たと。会派ごとに話を聞いた?
<前橋市・小川晶市長>
今日は1人1人の議員の皆さんが個別に質問をしてくださいまして、
その中でそういった選挙について触れていただいた方もいます。
会派ごとというよりは、それぞれの議員ごとの意見ということで受け取っております。
<質問>
各会派に所属する1人1人から意見を聞いた?
<前橋市・小川晶市長>
はい。今日は20人以上の方の質問を受けたというところです。
<質問>
出直し選挙で民意を問う形を要求した市議は何人くらい?
<前橋市・小川晶市長>
会派とすると、大きな会派は皆さんそういった意見であったというふうに思います。
「過半数が出直し選挙を求めていた?」
<質問>
最大会派は総意として意見を提示?
<前橋市・小川晶市長>
総意としてかどうかわからないんですけれども。はい。その会派の議員の中からそういった意見があったということで。
<質問>
全員ではないが最大会派の複数の方からの意見?
<前橋市・小川晶市長>
はい。それぞれの会派からですね。はい。全部ではないですけれども、
<質問>
過半数が出直し選挙を求めていた印象?
<前橋市・小川晶市長>
今日の雰囲気だと、そうなのかなというふうに思いますけれども。
はい。
<質問>
どのように思考して回答する?
<前橋市・小川晶市長>
はい。まずはこれからですね、そういった行動を私自身も起こしていきたいというふうに思っております。
そういった行動もあの市議の皆さんにも見ていただいて、また市議会との信頼回復にも取り組ませていただいた上で、また引き続き議会の皆さんの意見も伺っていきたいというふうに思います。
「市長は『考えて受け止める』と繰り返すが…」
<質問>
市長は繰り返し「考えて受け止める」と。考えた結果として、これまでの発言を変えるなどあるのか?
<前橋市・小川晶市長>
現状におきましては、まずは私自身が出した結論についてしっかりと取り組ませていただきたいというふうに思っています。
取り組んだ上で、またいろいろな変化があればその都度検討していきたいというふうに思っています。
<質問>
自身の進退に関しても同じ?
<前橋市・小川晶市長>
そうですね。まずはしっかりと自分でやらなければいけない行動と信頼回復に取り組みたいというふうに思っています。
<質問>
今回の件での一番の問題点は信頼回復?
<前橋市・小川晶市長>
はい。市民の皆さんが気になっているところは、やはり市政が停滞しているんじゃないかということと、信頼の回復ができるのかっていうところだというふうに思っております
市政を停滞させないためにはしっかりと公約の実現に向けて、私自身が取り組んでいくことが必要ですし、信頼の回復というところでも、市民の皆さんとの対話が必要だというふうに思っています。
<質問>
どういう形であれば市民の理解は得られる?
<前橋市・小川晶市長>
これまでの対話会であったり直接お話を聞かせていただいた市民の皆さんの反応を見ていると、やはり直接私の声で話を聞きたい、事情を聴きたいという方も一定数いるというふうに思っています。
そういう意味では、まだお話ができていない方々としっかりと話をしていくということは、信頼の回復に繋がる第一歩だというふうに思っています。
※会見続く
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