国内
2025-10-30 07:00
10月29日、東京ビッグサイトで開催された『Japan Mobility Show』にて、中国の電気自動車メーカー・BYDから、新モデルの発表が行われた。中でも注目は、日本市場専用に作られたという軽EV「BYD RACCO」(ラッコ)。「日本にフルコミットしています」と語られた、その全貌とは?
【写真】カッコイイ!スーパーカー「YANGWANG U9」(ヤンワン・ユーナイン)
BYDブースでは、まず2022年に誕生したスーパーカー「YANGWANG U9」(ヤンワン・ユーナイン)に乗って、BYD JAPAN代表取締役社長・劉学亮氏が颯爽と登場。BYDが今年、日本で20周年を迎えたことに触れ、「この節目の年に、すべての技術が詰まった製品を皆さんに披露したいと思います」と挨拶した。
中でも注目は、日本専用に開発したという軽EV「BYD RACCO」(ラッコ)。日本の軽規格に合わせて開発された初の海外専用モデルで、名前の由来は絶滅危惧種である動物のラッコ。同社は「地球の温度を1度下げる」という理念のもと、命へのいたわりを忘れないように開発にあたったとのこと。
BYD Auto Japan代表取締役社長・東福寺厚樹氏によると、「日本の軽自動車の主流であるスーパートール、左右にあるスライドドアと、多くの日本のお客様に支持される装備を採用」したという。昨年秋に商品化が決定してから、すでに100台を超える試作車を制作。現在は試験を実施中だが、「駆動用のバッテリーも、BYD自慢の発火の恐れがない安全で安心なリン酸鉄リチウムイオン電池のブレードバッテリーを採用しました」と自信を覗かせた。発売は来年2026年の夏を予定している。
また、スーパーハイブリッド「SEALINE 6」(シーライオン6)もお披露目。同社のスーパーハイブリッドの世界累計販売台数は700万台超。多くの国で実力性能、使い勝手の良さが高く評価されている。「SEALINE 6」は、「電気自動車に対する不安をなくし、これまでの内燃機関では得られなかった、静かで滑らかで心地良い走りを提供します」と説明した。「SEALINE 6」の公式発表は12月1日を予定。11月1日からは先行予約が開始される。
この日は他に、電気バスの日本導入から10年を迎えた商用車部門からも、日本専用設計の小型電気トラック「T35」が発表された。一充電あたりの走行距離は、積載量を1t程度確保しながらも業界を圧倒的にリードする250km。車両総重量を3.5t未満に抑えたことで、普通免許で運転できる。「これまでのトラックとは一線を画す、最新のスマートトラックです」(同・執行役員副社長 石井澄人氏)。発売は来年2026年の春頃で、価格は800万円前後を予定している。
発表最後に再び登壇した劉社長は、「この20年間、私たちが感じたこと、これから日本社会が求めることを、BYDの商用車と乗用車で1つにしました。“オール・フォー・ジャパン”。BYDは日本にフルコミットをしてまいります」とアピール。今後の日本での展開に期待が高まる。
(写真・文:水野幸則)
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中でも注目は、日本専用に開発したという軽EV「BYD RACCO」(ラッコ)。日本の軽規格に合わせて開発された初の海外専用モデルで、名前の由来は絶滅危惧種である動物のラッコ。同社は「地球の温度を1度下げる」という理念のもと、命へのいたわりを忘れないように開発にあたったとのこと。
BYD Auto Japan代表取締役社長・東福寺厚樹氏によると、「日本の軽自動車の主流であるスーパートール、左右にあるスライドドアと、多くの日本のお客様に支持される装備を採用」したという。昨年秋に商品化が決定してから、すでに100台を超える試作車を制作。現在は試験を実施中だが、「駆動用のバッテリーも、BYD自慢の発火の恐れがない安全で安心なリン酸鉄リチウムイオン電池のブレードバッテリーを採用しました」と自信を覗かせた。発売は来年2026年の夏を予定している。
また、スーパーハイブリッド「SEALINE 6」(シーライオン6)もお披露目。同社のスーパーハイブリッドの世界累計販売台数は700万台超。多くの国で実力性能、使い勝手の良さが高く評価されている。「SEALINE 6」は、「電気自動車に対する不安をなくし、これまでの内燃機関では得られなかった、静かで滑らかで心地良い走りを提供します」と説明した。「SEALINE 6」の公式発表は12月1日を予定。11月1日からは先行予約が開始される。
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発表最後に再び登壇した劉社長は、「この20年間、私たちが感じたこと、これから日本社会が求めることを、BYDの商用車と乗用車で1つにしました。“オール・フォー・ジャパン”。BYDは日本にフルコミットをしてまいります」とアピール。今後の日本での展開に期待が高まる。
(写真・文:水野幸則)
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