国会では、高市政権で初となる国会論戦が始まりました。政治改革や物価高対策などをめぐり激しいヤジも飛び交いました。
きょうから始まった高市総理の所信表明演説に対する各党の代表質問。野党がまず追及したのは、「政治とカネ」の問題でした。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「総理は旧安倍派幹部を党の要職に登用し、政治とカネの問題について決着がついたかのごとく、人事を決められたことは大変遺憾です。総理は政治とカネの問題はケジメがついたとお考えでしょうか」
高市総理
「それぞれの議員が丁寧に真摯に説明責任を尽くしてきたものと考えております。ただ、大切なこと二度とこのような事態を繰り返さないということです。政治とカネの問題には、厳しい姿勢で臨み、改正政治資金規正法をはじめ、ルールを徹底的に遵守する自民党を確立する覚悟でございます」
ヤジ
「カネの使い道明らかにさせてからだろ!」
また、物価高対策をめぐっては高市総理の過去の発言を引き合いに、食料品の消費税をゼロにするよう求めました。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「高市総理は今年5月23日、『国の品格として食料品の消費税率は0%にするべき』と発言されています。(立憲は)今国会中の成立を目指していますが、総理、ともに実現しませんか」
高市総理
「消費税率の引き下げにつきましては事業者のレジシステムの改修等に一定の時間がかかる等の課題にも留意が必要であると考えております」
経済対策について高市総理は、速やかに取りまとめるとした一方、消費税の減税には慎重な姿勢を見せました。
また、きょうの代表質問では国会の景色に変化も…
玄葉光一郎 衆院副議長
「藤田文武君」
拍手の中、登壇したのは与党となった、日本維新の会の藤田共同代表。
連立合意で確認した社会保障改革や政治改革など「12本の矢」について、与党の立場から高市総理の決意をただしました。
日本維新の会 藤田文武 共同代表
「改革を実現するためには、まずは『隗より始めよ』という姿勢が必要不可欠。その一つが衆議院議員定数の1割削減であります。我が国の改革に向けた議員定数削減に対する決意を伺います」
高市総理
「議員定数の削減は身を切る改革として重要な課題であると認識しており、合意書の内容を踏まえ、御党と共に取り組む決意です」
また、きょうの代表質問では、「高市カラー」とも言える外国人政策についても議論がおこなわれました。
高市総理はきょう、外国人政策の司令塔となる関係閣僚会議を発足させました。外国人労働者や訪日外国人の増加に伴い、規制強化を求める声も上がる中、外国人による違法行為などに対し、「毅然と対応する」と訴えました。
高市総理
「一部の外国人による違法行為やルールからの逸脱に対し、国民の皆様が不安や不公平を感じる状況が生じていることもまた事実。排外主義とは一線を画しつつも、こうした行為には政府として毅然と対応をします」
高市総理は関係閣僚に対し、外国人との秩序ある共生社会の実現に向け、▼在留資格など各種制度の適正化や、▼外国人の土地取得のルールの見直しなどについて検討を進めるよう指示しました。その上で、来年1月をめどに対策の方向性をとりまとめる考えを示しました。
高市総理との初の国会論戦を終え、立憲民主党の野田代表は…
立憲民主党 野田佳彦 代表
「終始曖昧な答弁が多かったと思います。検討では済まされないことがたくさんありますのでね、もっと明快な答弁を求めて委員会の質疑等々でもっとグリグリと質問をしていかなければいけないなと思いました」
高い支持率でスタートダッシュした高市内閣ですが、国会論戦が始まり、今後、真価が問われることになります。
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