国会では、高市総理の所信表明演説に対する各党の代表質問が終わりました。与野党対決の構図や高市総理の発言にも変化がみられました。
代表質問3日目、かつての連立パートナー、公明党がきょうも追及したのは、連立解消の要因にもなった「政治とカネ」の問題です。
公明党 西田実仁 幹事長
「自ら起こした問題も解決できない政権に、私たちの暮らしを守ることなどできるのか、それが率直な国民の思いであり、先の国政選挙の結果だと思います。やはり事件の真相解明、何らかのけじめが必要なのではないでしょうか」
高市総理
「それぞれの議員が丁寧に真摯に説明責任を尽くしてきたものと考えております」
公明党は国民民主党とも足並みを揃える形で、「企業・団体献金」の規制強化についても迫りました。
公明党 西田実仁 幹事長
「我が党および国民民主党は、企業・団体献金を受けられるのは政党本部および都道府県連のみとすることなどを定めた規制強化の法案を作成中です」
国民民主党 舟山康江 参院議員
「連立を組む日本維新の会も、企業・団体献金には厳しい姿勢ですので、一歩踏み込んだ総理のご決断をお願いします」
高市総理
「自民党と日本維新の会との間で、国民に信頼される政治資金の在り方について幅広く検討していくこととしました。他党とも真摯な議論を重ね、政治改革の取組を着実に進めてまいります」
公明党が厳しく政権を追及するなど、国会の景色も変わりましたが、高市総理の発言にも変化がみられています。
消費税の減税をめぐり、今年5月、自民党の会合に出席した高市総理は…
高市総理
「国の品格として、食料品の消費税率は0%にするべきだと申し上げました」
食料品の消費税率は0%にするべきとの考えを示していた高市総理ですが、きょうの国会では…
参政党 神谷宗幣 代表
「なぜ消費税の廃止や減税を検討しないのか、総理の見解を伺います」
高市総理
「選択肢として排除しているものではございませんが、事業者のレジシステムの改修等に一定の期間がかかるとの課題にも留意が必要だと考えております」
消費税の減税は「選択肢として排除しない」としながらも消極的な姿勢に一転し、従来の政府答弁に沿った形に。
また、高市総理は戦前・戦中の「教育勅語」について、13年前のコラムで「正しい価値観」との考えを示していましたが…
立憲民主党 吉田晴美 代表代行
「教育勅語は、1948年に日本国憲法や教育基本法に反するとして、軍人勅諭とともに衆参両院の全会一致で排除・失効が決議されています。高市総理は、教育勅語を今の教育に組み込むお考えがあるのでしょうか」
高市総理
「政府としては、教育現場において教育勅語の活用を促すという考えはなく、改正された教育基本法等の趣旨を踏まえながら、適切に学校教育が行われるように対応をしてまいります」
総理大臣となり、過去の発言の修正も図る高市総理ですが、野党側はあすから始まる予算委員会での本格論戦で追及を強める方針です。
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