JNNのカメラが長野県でクマ捕獲の瞬間を捉えました。5日は温泉や美術館のそばでも…。「一歩間違えばクマと遭遇」、クマは人間の生活圏に確実に迫っています。
カメラが捉えた“捕獲の瞬間” 人間の生活圏に迫るクマ
記者
「現在、クマは藪の中にいるとみられ、警察や消防が捜索しています」
6日午前、長野県大町市のJRの駅付近で「田んぼの中にクマがいるのを見た人がいる」などと警察に通報がありました。
現場には警察のほか、市の職員や猟友会などが駆け付け、藪の中にいる子グマを発見。麻酔銃を命中させると…
記者
「現場に動きがありました。クマが捕獲された模様です」
捕獲されたのは体長約50cmの子グマでした。
クマは人間の生活圏に確実に迫っています。
富山を代表する観光地「宇奈月温泉」の近くでも…
これは5日に撮影された映像。クマ2頭が山の斜面を登っていきます。
観光客からは不安の声が…
観光客
「クマの情報がすごく多いから、(観光することを)躊躇することもたくさんある」
秋田県仙北市では5日、美術館の敷地に体長1.5mほどとみられるクマが出没。約5分後には犬の散歩をする人の姿も。
大村美術館 副館長
「一歩間違えればクマと遭遇して、もしかすると事故になっていた可能性はある」
小泉大臣 自衛隊員のクマ駆除は「リスクがある」
5日、自衛隊が派遣されたこの地域でもクマとの闘いが続いています。
リンゴ畑に響いた銃声。6日朝、秋田県鹿角市では、箱わなにかかったクマが地元の猟友会によって駆除されました。
自衛隊は駆除したクマの運び出しなどをサポート。他の場所でも、自衛隊の協力のもと箱わなの設置が続々と進められました。
ただ今回、自衛隊が行うのはこのような後方支援のみで、銃などは携行していません。
小泉防衛大臣は、自衛隊員がクマの駆除を行うことは「リスクがある」としています。
小泉進次郎 防衛大臣
「仮にクマを仕留めることができたらいいが、そうじゃなかった場合、手負いのクマほど危険なものはない。クマに向かって撃つ訓練をしていない。最終的に身の安全を確保するための銃の携行にしても、リスクの方があるのではないか」
クマ対策としては異例の自衛隊派遣は、被害の深刻化を食い止める一手になるのでしょうか。
鹿角市では、学校でのクマの目撃情報も相次いでいて、予断を許さない状況が続いています。
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