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「中道」の行方は?多党化の時代を迎える中 新党「中道改革連合」はどこへ向かうのか…【サンデーモーニング・風をよむ】

国内
2026-01-25 14:34

高市政権になって自民党と袂を分かった公明党。そして、野党第一党の立憲民主党が合流した新党「中道」は、右でも左でもない「真ん中あたり」を表すようですが、多党化が進む日本の政界で「中道」の現在地とは何なのでしょうか。


【写真で見る】かつてもあった政界再編の動き


「人間こそが大切」新党「中道」の現在地とは

衆院選前に誕生した「中道改革連合」。公式チャンネルには、2人の共同代表が頭を抱える動画が…


進行役
「ネットだと『中革連』って略されたり、『中核じゃねえか』みたいな?」


中道改革連合 斉藤鉄夫 共同代表
「そういう声があるのは聞いてました」


進行役
「略したときのことを考えてなかったのか?と」


中道改革連合 野田佳彦 共同代表
「略称は『中道』で届け出してますんで、勝手につけないで下さい」


これまで与野党で対立してきた立憲民主党と公明党が手を組むことに、厳しい批判も…


進行役
「お互い敵同士だったじゃないですか。一朝一夕で仲良くやれるのか、味方になれるのか?」


野田共同代表
「(その批判は)当然あると思います。中道の理念というのは、丁寧にみんなで一つの答えを導くこと」


今回、党名として掲げられた「中道」。


斉藤共同代表(23日)
「人間こそが大切であるというのが中道」


野田共同代表(16日)
「(中道は)右にも左にも傾かずに、熟議を通して解を見いだしていく。中道が元気になって存在感を示せば穏健な保守の皆さんとの連携が次につながる」


そもそも「中道」とはなんでしょうか。


仏教で「中道」とは、両極端のどちらにも偏らない立場をいいますが、政治の世界では、左右の政治勢力の「中間」に位置する姿勢を指すといわれています。


かつても政界再編目指し…

かつて、自民党、社会党を中心とする「保守・革新」に分かれていた55年体制の中で、公明党、民社党などの4党が「中道勢力」と呼ばれていました。


自民党 浜田幸一議員(1979年)
「こういうことが何で自民党を良くすることになるんだ」


そうした中、1979年、自民党内でいわゆる「40日抗争」が勃発。その当時、公明、民社両党が掲げたのが「中道連合政権構想」でした。


1980年5月、内閣不信任案が可決され、衆議院が解散。しかし、大平総理の急死で、自民党が圧勝すると「中道」による政権も実現しませんでした。


その後、政界再編のうねりが起きたのが93年。「非自民」8党派の細川連立政権が誕生。しかし94年、「自民・社会・新党さきがけ」の連立政権が樹立し、自民党が政権を奪還します。


これに対し、小沢氏や羽田氏など自民党を割って出た議員らによる新生党、民社党、公明党の一部などが「新進党」を結成。


そこには、今回、新党「中道」を立ち上げた野田氏、斉藤氏らだけでなく、高市総理も。さらに石破前総理や小池都知事まで名を連ねていました。


しかし、多様な勢力を抱えた党内には、ほどなく亀裂が…


新進党 小沢一郎幹事長(1995年12月・当時)
「おかしいと言うならやり直すか?」


結局、新進党はわずか3年で解党。背景を専門家は…


国学院大学 山本健太郎教授(日本政治)
「新進党は自民党と対抗するということが意識されていたので、左から右までたくさん束ねて、その平均した政策の位置が中道よりやや右側。元々政策の面でバラバラというか。党内でかなり激しい権力闘争が起きて、それによって党の中でかなり遠心力が働くような展開になった」


その後、自民・民主という2大政党による政権交代が起きる中、「みんなの党」や「維新」という「第三極」が注目されたことも。


また2017年には、自公政権に対抗し、小池都知事が「希望の党」を立ち上げましたが…


希望の党 小池百合子代表(2017年・当時)
「排除されないということはございませんで、排除いたします」


いわゆるリベラル系を排除。また総理経験者の菅氏、野田氏の合流も拒否されます。


こうした姿勢に反発し結党されたのが、立憲民主党でした。


多党化時代 “中道”はどこに向かう?

その後は、単独過半数をとる政党がなくなる一方で、国民民主党や参政党などが支持を伸ばすなど「多党化」の時代を迎えます。


そうした中、立憲民主党と公明党が合流する形となった今回の新党。


改めて掲げられた「中道」について、山本教授は…


国学院大学 山本教授(日本政治)
「55年体制の頃の日本の世論は綺麗な富士山型の分布で、真ん中を好む有権者が一番多い。2010年代以降に、やや軸の中心が右側に寄っている。立憲民主党という政党は結党以来、左側の政党だという風にみなされて、政権の担い手としては不十分だとみられてしまう。これを何とか脱却したいということで(公明党と)まとまって“中道”という形になって、自民党に対抗できる有力な選択肢を作るということを優先した」


一方で、自民党からは…


自民党 鈴木俊一幹事長(16日)
「私どもは今までも政党の離合集散を見てまいりました。この政党がこれから先、一体いつまで続いていくのか、はなはだ疑問」


こう、けん制する声が出ていますが、新党「中道」は、自民党の穏健派にも合流を呼びかけているといいます。


国学院大学 山本教授(日本政治)
「今回ある程度議席を獲得できれば、将来性がある政党ということで、他の政党から移ってくる人とかも期待できる。高市総理の右側の路線について、自民党の中にも不満の声は多分ある。(自民が)選挙に勝てないということになると、かつて新進党に起こったのと同じ遠心力が、今度は自民党に働く可能性はある」


今回の“中道”は、どこへ向かうのでしょうか。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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