E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 「インフルエンザ」全国で流行入り“過去2番目の早さ” ワクチン接種のタイミングは【ひるおび】

「インフルエンザ」全国で流行入り“過去2番目の早さ” ワクチン接種のタイミングは【ひるおび】

国内
2026-09-09 15:27

インフルエンザが全国で流行入りし、過去2番目の早さとなっています。
なぜ今、感染が広がっているのでしょうか?
いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長に聞きました。


【写真を見る】「インフルエンザ」全国で流行入り“過去2番目の早さ” ワクチン接種のタイミングは【ひるおび】


流行入りの目安「1」がポイント

インフルエンザが流行入りし、9月1日〜8日には小中学校など全国でのべ617クラスが学級閉鎖となりました。


定点医療機関あたりの患者数が「1」を超えると「流行入りの目安」とされます。
厚労省の発表によると、8月17日~8月23日の時点で全国で「1.11」。
直近一週間(8月24日~30日)では「1.76」と0.65増加しています。
インフルエンザの流行入りは、感染症法が施行された1999年以降、2番目の早さとなっています。


伊藤院長によると、定点医療機関あたり「1」という数字はこの後1か月以内に本格的な流行期に入る可能性があるという目安です。


恵俊彰:
1医療機関にまだ1人なのに、流行なのかなと思ってしまいますけど…


いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
定点医療機関で「1」という時には、実際我々のクリニックですと、1週間で2~30人ぐらい出ているんですよね。
多い医療機関ではそのぐらい出ていますし、倍々で感染が広がってくるとすれば、「1」を超えた時には感染対策を始めたり、我々医療従事者も薬や検査キットなどの準備をしたりする目安になります。
また患者さんに検査の必要性を説く時にも、そういった目安は非常に重要だと感じています。


なぜ早くに流行?

インフルエンザA型の中でも、「サブクレードK」という株が世界的に流行しています。
この「サブクレードK」は、感染力が高く広がりが早いとされています。


伊藤博道院長:
通常インフルエンザは、流行り始めてから1か月くらいかけて徐々に増えていくことが多く、大体それは1月頃です。
しかし、2025年に「サブクレードK」が出てきたときには、9月の後半から10月にかけて、週というよりも日の単位で、どんどん増えていきました。
それと同じ型で、まだ多くの方が免疫を持っていないと考えると、今年は去年よりも早く始まって、短期間で広がるという感じがします。


また、夏に流行が始まった理由としては、
◆インバウンドの増加で、南半球などインフルエンザが流行っている地域から日本に来る人が増えたこと
◆猛暑による免疫力の低下や、不十分な換気
なども考えられるそうです。


伊藤博道院長:
一般的に、インフルエンザは冬に乾燥した空気の中で広がって、1回流行するのが定説でしたが、最近変わってきています。
亜熱帯の地域だと、元々夏と冬に2回流行のピークがある国もあるんですよね。
日本もだんだん温暖化して亜熱帯みたいな気候になってきて、そういう形に近づいているという見方もあります。


異例の早期流行で、ワクチン接種のタイミングは?

流行の開始が早まったことで、ワクチン接種に変化はあるのでしょうか。


通常ワクチンは、5月下旬に世界の流行状況を見て「株」を決定し製造を始めます。
そして9月の最終週には病院にワクチンが到着し、10月1日から多くの地域で定期接種が開始されます。
今年は、ワクチンの入荷次第で接種を早めに開始するクリニックも多くあります。


伊藤博道院長:
今年は流行の早まりを受けて、ワクチンを早く打とうという動きが急速に進んでいて、供給も早まっています。
厚生労働省からも、自治体の判断で「定期接種」を前倒しで実施していいという通達が出ているので、今自治体で色々揉んでいると思います。


早めに接種した場合、気になるのはワクチンの効果です。
伊藤院長によると、接種後2週間程度で体内にワクチンの効果が生まれ、その効果は5か月程度続き、徐々に効果が減っていきます


インフルエンザのピークが12月・1月・2月であれば、10月に接種すればワクチンの効果はピークの間続きます。
仮に9月の第2週に接種した場合、2月には効果が薄れ始めるのではないかという心配があります。


恵俊彰:
前提のインフルエンザのピークも前倒しになるんじゃないかという気もするし、どう捉えればいいんでしょうか?


伊藤院長:
実は昨年も早い流行があって、2回目のピークがB型で1月から2月にかけてあったんですよね。
2月の後半は、あくまで印象ですが、ワクチンの効果が切れ始めているような方もちらほらいました。
もちろんワクチンは「1シーズンもつ」という前提はありますが、強くワクチンの効果が出るのは最初の3~4か月ぐらいで、5か月めになるとちょっと息切れし始めます。
もし2回目のピークがB型で2月・3月の遅めにあるとすると、心配がないとは言い切れないですよね。


恵俊彰:
ワクチンを2回打つことは可能なんですか?


伊藤院長:
ここ数年で見ると、実はワクチンを接種する人が減っていて、ワクチンが余っていることが結構あります。
あくまで余っていればですけど、2回目の接種を1月ぐらいにしてもいいかなというケースはあります。


恵俊彰:
余っていないと打てない?


伊藤院長:
余っていない場合、やはり1回も打っていない人が優先です。
でも1月ぐらいになるとワクチンを打つ人はほとんどいなくて、2月の返品まで眠っている状態になるんですけど、その時に何百人分も余っているような状況であれば、有効に接種してもいいんじゃないかと個人的には思います。


鼻から投与するワクチン「フルミスト」

「フルミスト」は、生きているウイルスの毒性・感染力を弱めて作った生ワクチンで、両方の鼻に1回ずつ噴霧します。
注射型ワクチンだと13歳未満は2回接種する必要がありますが、フルミストは1シーズンに1回の投与となります。
対象年齢は2歳から18歳で、接種料は一般的に7000円~9000円です。
伊藤院長によると、効果は1シーズン続きます。


伊藤院長:
痛みが無いので非常に好評です。
1回で済むということと、注射型ワクチンの5か月より、効果が長い印象があります。


恵俊彰:
対象年齢が18歳以下になっているのはなぜですか?


伊藤院長:
今後変わる可能性はありますが、今のところしっかりと効果が出るのは、インフルエンザワクチンにまだあまり出会っていない子どもだというデータが出ているので、限定されています。


(ひるおび 2026年9月8日放送より)
==========
<プロフィール>
伊藤博道氏
いとう王子神谷内科外科クリニック院長
呼吸器・消火器・肝臓などの幅広い専門医


お腹をすかせた中学生3人…通りかかった食堂で「PayPay使えますか?」「ごめんなさい、現金だけなんです」その後の展開は…SNS投稿に大反響のワケ「こういう出会いって宝物」「読んでて涙出た」
40代から増加「脳梗塞」の初期症状は?「倒れてからじゃ遅い」早期発見のカギ「BE FAST」とは【ひるおび】
3人に1人が夏でも「風呂キャン」 とりあえず「着替えだけ」「布団の上で寝ない」大人の【リアルなお風呂事情】 入浴が熱中症・夏バテ予防になる研究データも


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ