中国では呼吸器感染症の流行が拡大しています。今月末にのべ90億人が移動する「春節」を前に警戒感が強まっています。
中国政府は呼吸器感染症の流行がピークを迎えていると発表しました。特にインフルエンザが圧倒的に多く、次に多いのが同じく呼吸器感染症のヒトメタニューモウイルス感染症で、去年11月から北部を中心に流行。14歳以下の子どもを中心に増加傾向にあるということで、緩やかに拡大しています。
小児病院に来た親
「下の子どもが3つの感染症にかかり、入院しています。1歳になったばかりなのに、どこから感染したのか分かりません」
「(インフルエンザ患者は)少なくないと聞いています。(大型連休の春節は)もちろん心配しています。子どもが集まって、他人との接触が増えますので」
「マスクを着けて、手を洗うようにしています」
WHO=世界保健機関は7日、中国での「ヒトメタニューモウイルス感染症」などの増加について、「感染者の規模は、この時期に想定される範囲内だ」と指摘。
中国当局から緊急事態宣言の発出は行なっていないなどの報告を受けているとして、渡航や貿易の制限を行わないよう勧告しています。
中国外務省 郭嘉昆 報道官
「中国政府は常に法にのっとって、リアルタイムに透明性をもって伝染病の情報を公開する」
中国外務省の報道官はこのように述べ、中国政府は情報公開を積極的に行っていると強調しています。
中国では、今月29日の旧正月「春節」の前後に過去最多となる、のべ90億人が移動することから、感染リスクが高まるとして、対策を呼び掛けています。
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