
中国の習近平国家主席は9日、訪問先のロシアで、ミャンマー軍事政権トップのミン・アウン・フライン総司令官と会談しました。両者の会談は、ミャンマーで4年前に起きた軍事クーデター以降、初めてです。
ミャンマー軍事政権の発表によりますと、ロシアの対ドイツ戦勝80年の記念式典に合わせてモスクワを訪問していたミャンマー軍のミン・アウン・フライン総司令官は、中国の習主席と9日に会談しました。
総司令官は中国政府に対し、今年3月末のミャンマー大地震の発生直後に被災地に入り、迅速な人道支援活動に取り組んだとして謝意を表明。
ミャンマー軍が年末に予定している総選挙に向けた中国の支援についても習主席と協議したということです。
そのうえで、総司令官は「両国が引き続き緊密な協力関係を維持できると確信している」と強調したということです。4年前の軍事クーデター以降、習主席とミン・アウン・フライン総司令官が会談するのは今回が初めてとなります。
中国外務省によりますと、習主席は会談の中で「中国とミャンマーは同じ痛みと苦しみを分かち合う運命共同体だ」と指摘。「中国は、ミャンマーが国の状況に沿った発展の道を歩み、主権や独立を守ることを支持する」と強調し、「戦略的協力の深化」を呼びかけました。
また、中国国内でも大きな問題となっているオンラインカジノや特殊詐欺など、国境を越えた犯罪についてミャンマー側に取り締まりの強化を求めたということです。
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