3月は別れの季節。生活に身近なものにも、別れがやってきます。
【写真で見る】「104」「113」「115」「117」3桁の番号サービス
1928年から販売 びん牛乳4商品が販売終了に
良原安美キャスター:
2025年3月で終わるものの一つが、明治のびんの牛乳です。
1928年から販売されていましたが、3月末で4商品が販売終了となります。
理由としては、びん飲料の需要が低下したこと、生産ラインの老朽化、びん回収時のCO2削減という環境への配慮などがあるということです。
びん牛乳は、お風呂上がりに飲むイメージがあると思いますが、なぜ銭湯で飲むことが定着したのでしょうか。
1950年代に「銭湯に商品を置けば売れるかも」と、牛乳業界が着目しました。
江戸川区浴場組合によると、この頃、銭湯は全盛期で、たくさんの人が集まる場所だったことから、「銭湯が広告媒体になる」と考えたそうです。
当時は家庭用冷蔵庫が普及しておらず、牛乳を買って自宅に置いておくことができなかったため、「銭湯に行けば牛乳が飲める」と銭湯にとっても、お客さんにとっても好都合な状況だったようです。
「明治」のびん牛乳がなくなるということで、他のメーカーから「うちはまだあります」と営業がたくさん来ているそうです。
「オロナミンC」びんを続けるワケ
良原キャスター:
大塚製薬の「オロナミンC」は、1965年の発売当初からほぼ変わらない形です。
びんでの販売を続けるのか、大塚製薬の広報担当者「現時点では、変更予定はありません」としています。
▼茶色のびんが成分変化を防止、▼回収されたびんは100%リサイクルしているため、びんを続けるということです。
ラムネ「もっと売れるはず」でも“まん丸”不足で
良原キャスター:
びんといえば、夏の風物詩「ラムネ」があります。
全国ラムネ協会によると、2024年の生産実績は約1億3972万本でした。10年間で4倍以上増えているということです。
全国ラムネ協会の木村英文会長は、「海外での人気が急上昇しています」としています。ラムネをあけて、ポンッとなる動画が見られているそうです。
本来、この本数よりもっと売れるはずだそうですが、“まん丸”のビー玉が不足していて新規の海外案件を断ることもあるといいます。
まん丸のビー玉を作るには高い技術が必要で、国内では2社が製造しているということです。
「177」「クレカのサイン決済」も3月末で
良原キャスター:
NTT東日本・西日本の天気予報電話サービス「177」の提供が3月末で終了します。
1955年にサービスを開始。年間の利用件数は40年ほど前の約3億件から、2023年度は約556万件になっていたといいます。
インターネットの普及などで、気象情報の確認手段が増え、サービスの需要が減っているということです。
ほかにも3桁番号サービスがあります。
【3桁番号サービス】
104 番号案内 →2026年3月に終了
113 電話の故障受付
115 電報の申し込み
117 時報
多くの人が、携帯電話を持っているのに「時報」は必要なのでしょうか。
お気に入りのジムのインストラクターがいるという50代の女性。予約が困難な人気のインストラクターの予約をとる際、時報を使って「予約」をクリックしたところ、毎回予約に成功するようになったそうです。
そして、3月末には、クレジットカードのサイン決済が原則廃止。
日本クレジットカード協会によると、今後は「暗証番号決済」が基本になり、忘れた場合は買い物が出来なくなるということです。
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