17週連続で値上がりしているコメ、備蓄米がスーパーなどに並びだして1か月以上経ちますが、いつになったら安くなるのか。先ほど、石破総理は「手に取りやすい価格で消費者にわたるようスピード感を持って取り組む」と述べました。
こちらの創業70年を超える老舗食堂、ランチには常連客などでいっぱいになるほどの人気店です。看板メニューは、サクサクの大きなアジフライに大盛りのご飯がセットになった定食。
「大盛りがよくて、ご飯が多くて、好きですね」
コメはこだわりの宮城県産のひとめぼれ。しかし、30キロあたりのコメの仕入れ価格は、去年秋から倍以上になっています。
客からもこんな悲鳴が…
「(コメが)高いなと思います。コメ食べたいなとなったら、定食屋行っちゃう」
定食には欠かせないコメ。コメ価格の高騰に店も頭を悩ませています。
動坂食堂 和明さん
「ギリギリですね。このままもし値上がるようであれば、うちもちょっと(値上げを)考えないといけないかなと思っています」
一体、いつになったらコメを安く手に入れることができるのか。全国のスーパーで販売された最新のコメの平均価格は5キロあたり4233円。前の週より上げ幅がなぜか拡大し、17週連続で高値を更新しています。
きょう発表されたコメについての緊急調査では、「食べる頻度が減った」と答えた人はおよそ17%で、最も多かった理由はやっぱり「価格が高いから」。備蓄米が放出されているにもかかわらず、値下がりしない背景にあるのが、コメの流通が円滑に進まない現状です。
農水省担当 田中優衣記者
「備蓄米は過去2回で、合計21万トン余りが放出されていまして、大手のJA全農が全体の9割を超える量を落札しています。ただ、今月1日時点で卸に出荷されたのはおよそ5万7000トンと、いまだ落札した量の3割程度にとどまっています。理由としてあげられるのが、精米して袋詰めしたり、業者間の契約などに一定の時間がかかっているのではないかと思われます」
先週、農林水産省はJA全農に対し、流通が速やかに行われるよう要請しました。
石破総理
「コメについては価格の高止まり、都市部では手に入りにくいという状況が続いていて、消費者のコメ離れが危惧されるところ。引き続き可能な限り早く、手に取りやすい価格で、消費者の皆様の手に渡りますよう更なるスピード感と危機感を持ち、取り組んでまいります」
主食の価格が2倍以上になるという異常事態。石破総理は「対策を取る」としていますが、果たしてどのような案が出てくるのでしょうか。
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