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株式会社クレバー代表取締役・中島賢一氏が語る皆が同じ熱量をもったチーム作りとは

2020-12-24 17:00:05

「KENJA GLOBAL」。この番組は、現代を生きる「KENJA=経営者」の言葉を、独自の視点で捉え、視聴者にお届けする経営者インタビュー番組です。

今回、その「KENJA GLOBAL」に「株式会社クレバー」代表取締役・中島賢一さんが登場しました。

大阪で住宅、店舗、オフィス、大型物件の改修工事までの総合リフォームを手掛ける「株式会社クレバー」。外装、内装工事で自社製品や海外製品のライセンスを取得。さらに、社員がリフォーム工事の施工に加わるなど、リフォーム事業において競合他社との差別化に成功しただけではとどまらず、インテリアや家具、食器、食品までのプロデュースを手掛けるなど、幅広く事業を展開。暮らしに新たな価値を提案する企業です。

中島賢一さん(以下、中島)「暮らしのトータルプロデュースという形で、事業をしています。ただリフォームをするだけではなくて、暮らしを楽しくして欲しいなと思っているので、手作りの作家さんたちが作った民芸品とか陶器とかを販売させてもらったり、家具とか雑貨、服までいろんなことを提案してプロデュースできる空間になっています。

大阪に生まれた中島さん。中学時代はバスケットボール部に入部。その時に経営のルーツと巡り合います。

中島「通っていた中学がすごく名門で、10年連続全国大会に出場していまして、代々OBの人たちがやってきた全国出場ということを目指すのが当たり前でした。一回戦、二回戦の目の前の敵ではなくて、自分たちの敵がどこかという目標設定が無意識にできていました。」

高い目標を持ち、高いポテンシャルで物事に取り組む重要性を学んだ中島さんは大学卒業後、大手建築リフォーム会社に就職。営業力に磨きをかけ、26歳という異例の若さで営業部長に昇進します。

中島「どんどん役職を上げていただいて、年収も給与明細でびっくりするほど入れていただいている時もありました。20代半ばで年収2000万というのは経験しています。もっともらおうという気持ちはあまりなくて、とにかくその時の目の前のお客さんとか、毎日の営業に夢中になっていたので、そっちの方が大きかったですね。」

仕事に夢中になって取り組み、力をつけていった中島さん。社会に出て6年で早々と起業を果たします。

中島「創業から4年目までは、このまま全てうまくいくというぐらい急成長していました。自分の言うことさえ聞いておけば、お客さんも社員もみんな幸せになるものだと思い込んで自信満々な20代でしたね。」

自らの働きが数字につながり、会社の成長をもたらす。前職で学んだノウハウを生かし、営業実績を伸ばしていった中島さん。その売り上げは会社全体の8割を占めるほどとなっていました。会社は目まぐるしいスピードで発展。しかし、夢中で走り抜けた先で待ち受けていたのは想像もしていなかった暗闇でした。

中島「すごく調子よく来ていた時に、新卒採用というのをいきなり一年で11人したんですね。その11人が2年ほどでほぼ全員辞めてしまったんです。自分が今まで歩んできたことを人がそれだけやめるということは否定されているということなので、それはすごくショックでしたね。」

社員の幸せのために先陣を切って突き進んできたつもりだった中島さん。その結果浮き彫りとなったのは、個人プレーに走り仲間たちを置き去りにしていた自身の存在。そんな時に頭をよぎったのは中学時代の記憶でした。

中島「中学校の先生が『栄光に近道はなし』ってよく言われていまして。中学のバスケットというものがビジネスだったとしたら、すごくストイックな企業になっていると思っているので、もし一緒のことをやっている人が増えると僕の考えとかが伝わりやすいかなと思って。大学の監督とかに挨拶して、大学の一部二部という野球で言ったら甲子園球児のような子らを会社に呼んで、会社で今は社会人リーグのバスケットボールチームを作って、そこから人を入れていただいているという形のリファラル採用というものを始めています。」

中学時代の部活のように、皆が同じ目標へ進み続けるチーム。青春時代の経験が導き出した一つの答えでした。中島さんは社内に社会人バスケットチームを設立。そこに集まったのは、バスケを共通言語とした同じ熱量でぶつかることができる仲間でした。

中島「自分が熱量を込めてやっていたことを相手が冷めてやっていると、やっぱりズレているんですね。同じことをやっていても。同じ共通項でも熱量まで一緒にしたというのは大きかったですね。試合とか休みの日にも一緒に練習したりとか、そういう熱量を一緒に経験することで、僕が言っていることが100%伝わりますし、いいメンバーに恵まれている環境だなと思っています。今はカフェとかをしたり、業務体系というのをすごく変えたんですけど、そのときも不平不満が一つも出ず、皆が『クレバーがこうあるべきだ』と言ったことに対してすぐに取り組んでくれているので、それはすごく変わったことですね。」

同じゴールを目指すことができる仲間たち。会社をチームと見立てた一手は社内の関係性に変化をもたらしました。目的の共有に成功し、チームを強固なものとした中島さん。その瞳はこの先の未来を見据えていました。

中島「建築リフォームというものはインターネットでモノがポンポン売れる商材ではなくて、お客様の家で全部違うんですね。北向き南向きでも痛み方が変わってしまうので。もっと地域密着で暮らしのトータルプロデュースカフェというものを地域にたくさん作って、お客様にコーヒーを飲みに、ランチをしに来てもらって、家具とか食器とかを買ってもらって、何かある時に大きなことまで全部頼める。そういうものをどんどん作っていきたいですね。」

最後に中島さんに日本を背負う若者へメッセージを送ってもらいました。

中島「20代を夢中になるのはすごく魅力的だと思います。夢中になった経験を絶対無駄にせずに。“夢中”は必ず伝染しますので“夢中になった人たち”が集まってきます。そういったコミュニティにしっかり感謝して、そのコミュニティを大事にして20代を過ごして欲しいなと思います。夢中な方をクレバーはお待ちしております。」

情報提供元: マガジンサミット

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