改ざんや不正を防ぐシステム導入で地盤の見える化を。環境改善にも全力で取り組む四国で業界シェア1位の東昇技建株式会社 代表 小泉啓典さんの今後のテンカイとは
2021-08-23 09:00:38
テンカイズα
この番組は、TBSラジオで放送中「テンカイズ」の番組内だけでは紹介しきれない
アツイ人たちをYouTube限定で紹介していく番組。様々な業界で活躍する人に迫ります。
今回のゲストは地盤の見える化で環境を変える 東昇技建株式会社 代表取締役 小泉 啓典さんです。
宇賀なつみアナウンサー(以下、宇賀):「東昇技建株式会社はどのようなことを行っている会社なんですか?」
小泉 啓典さん(以下、小泉):「一般の住宅からビルやマンションまで地盤に関わる全てを賄う仕事をしています。その土地そのものが支えられる強度があるかどうかというのを調べることからスタートします。愛媛県だと約2割の家が強度不足でその地盤では支えられないということになるので、補強方法の提案や補強工事も行っています。」
宇賀:「補強工事とは例えばどんなことを行っているんですか?」
小泉:「いわゆる地盤改良というものです。セメントを地盤に混ぜて柱を作る時もあれば、時に砕石という砂利で締め固めすることもあるなど、いろんな方法があります。」
宇賀:「そもそも、どうして地盤事業に携わろうと思われたんですか?」
小泉:「地盤業界を見た時にクレームが多い仕事だったんです。土の中は見えないのでやっていることが信用されないという話もたくさん聞いていたのですが、僕の中でいくつか解決できるクレームだなと感じたので、それならばチャレンジしてみようと思い始めました。」
宇賀:「実際にお仕事が始まってみてどうでしたか?」
小泉:「つい最近でも四国であったのですが、未だに地盤データの改ざんや不正があるようなんです。そのため僕らはグループとしてデータ改ざんができないスキームを組んでいます。」
宇賀:「それはどういうものですか?」
小泉:「GEO-WEBシステムというもので、不正入力・データ改ざん防止をするシステムをそもそも組んでいるんです。リアルタイムに現場から通信しているためシステム上、データ改ざんできないようにしています。」
宇賀:「実際にそういうシステムを導入したことで手応えはありましたか?」
小泉:「弊社がそのシステムを組んで約10年。入れる前後で業界シェアは40%アップ。愛媛・四国では弊社がナンバーワンになりました。特に見えない部分なので地盤の見える化というのは重要で、このシステムじゃなかったとしても何かで見せるべき場所だったんだろうなと思います。」
宇賀:「調査員の意識の変化はありましたか?」
小泉:「変わりました。ヒューマンエラーというのは起こりうるものです。ただ、このようなシステムを組むことで、自分達が保全されていると感じられ、調査員の間違いもリカバリーしてくれる安心感は増えたみたいです。生産効率も上がりました。そういう意味では社員も満足していると思います。」
宇賀:「最後に小泉さんの今後の展開を教えて下さい。」
小泉:「子会社になるのですが、東昇商事で古紙を集めてパウダーにしている商材、セルドロンというリサイクルの商品を扱っています。土砂災害などが起こった際に、土砂を処理するためにセルドロンをその土砂に混ぜるなどして使用されます。従来はここにセメントや石灰を混ぜていました。セルドロンを混ぜると産業廃棄物ではなく残土として処理ができるんです。そのため自然にもいいですし、残留したとしても土に還るものなので、今はその販売に力を入れています。」
宇賀:「消費者ももちろんですが、地球全体の環境も変えていきたいということですかね?」
小泉:「弊社もSDGs宣言を策定しました。それをリアルに取り組んでいますし、これからも環境に対してできることを全てやりたいと思っています。」
宇賀:「ありがとうございました。」
テンカイズ
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東昇技建株式会社
代表取締役 小泉 啓典
情報提供元: マガジンサミット