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【動き出したパリ五輪への道】第4回日本スケートボード選手権大会ストリート種目は赤間凛音と佐々木来夢が優勝

2021-12-13 18:30:38

12月11日に茨城県笠間市にある、ムラサキパークかさまで第4回日本スケートボード選手権大会が行われ、佐々木来夢と赤間凛音が優勝。

今大会は、2022年アジア競技大会派遣選手の選考と、ワールドスケートジャパン強化指定選手の選考を兼ねており、2024年のパリ五輪を目指すスケーターにとっても大事な大会となる。

日本選手権のストリート種目決勝は、45秒間自由にコース内を滑走するランを2本と一発技で得点を競うベストトリックを5本行い、そのうち上位4本の合計得点で争われた。

【女子ストリートは圧巻の滑りを見せた!赤間凛音が優勝】

赤間はベストトリック4本目に見せた新技、バーレーグラインド(フロントサイド180スイッチスミスグラインド)リバートで5.97点の高得点を獲得。

今年出来るようになったという、新たなキラートリックで今大会を制した。

【スタリッシュな動きで見る者を魅了!西矢椛】

スタイリッシュな滑りが魅力で今大会注目の的だった、五輪金メダリストの西矢椛。

得意のバックサイドスミスグラインドを、ハンドレールで華麗にメイク。

【高難度トリックをステアで!伊藤美優】

女子ではストリートリーグなどの国際大会などでしか見る事がなかった、ステア(階段)でのハードフリップを決めた伊藤は、5.17点を獲得。

見事3位に輝いた。

【男子決勝は夜露により中止、準決勝の結果が最終リザルトに】

男子ストリートは、昼夜の寒暖差によりコース内に結露が発生。コースコンディション悪化の為、準決勝の結果が最終結果となった。

憧れの決勝の舞台に上がった選手の中には、悔しさがこみ上げ涙目を見せる姿も。

その姿を目の当たりにした時は、積み上げてきた成果を見せられない悔しさは計り知れないが、次の大会ではさらなる進化をした滑りに期待したいと思った。

【国際大会での勢いそのままに、優勝をつかんだ・佐々木来夢】

スイッチフロントサイド180ボードスライド

今年10月にオーストリアで行われた、ワールドルーキーツアーで優勝した佐々木は、11月にも世界最高峰のスケートコンテスト、タンパアマで4位入賞を果たし、勢いそのままに今大会に参戦。

落ち着きのあるクリーンなデッキコントロールと、安定した滑りで日本選手権を制した。

【ムラサキパークかさま期待のライダー・松本浬璃】

ハードフリップバックサイドリップスライド

今後の活躍にさらなる期待がかかる14歳、松本は大会会場のムラサキパークかさまの所属ライダーらしい、見事な滑りで2位に!

【五輪での悔しさをバネに・白井空良】

ランで見せた、高さのある完璧なトレフリップ。

表彰後のインタビューでは、不完全燃焼に終わった東京五輪への悔しさをバネに、パリ五輪を目指したいと話していた白井が3位に。

【動き出したパリ五輪への道】

今回の日本選手権は、初めてテレビで生中継(CS日テレ)された。

東京五輪でのメダルラッシュにより、日本中がスケートボードに沸いた今夏。

今回のテレビ中継もだが、日本のスケートボードはこれまでに無い注目を集めていることがうかがえる。

動き出した2024年パリオリンピックへの道。

再び日本中がスケートボードに熱狂するであろう、パリ五輪ではどんなヒーローが現れるのだろうか?

たたえ合いの精神が生み出す、最高の瞬間にまた出会えるのが今から待ち遠しい。

【第4回日本スケートボード選手権・女子ストリート結果】

1位 赤間 凛音 18.94点

2位 西矢 椛 17.23点

3位 伊藤 美優 15.87点

4位 前田 日菜 15.43点

5位 吉沢 恋 14.97点

6位 上村 葵 11.63点

7位 中島 野々花 11.28点

8位 藤澤 虹々可 11.27点

【第4回日本スケートボード選手権・男子ストリート結果】

1位 佐々木 来夢 32.63点

2位 松本 浬璃 32.56点

3位 白井 空良 31.47点

4位 甲斐 穂澄 31.46点

5位 根附 海龍 31.20点

6位 長井 太雅 30.66点

7位 村上 涼夏 27.60点

8位 濱村 大征 26.13点

※会場コンディションの悪化により、準決勝の結果が最終結果となった。

 

写真・文 小嶋勝美 Twitter: @katsumikojima1

スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。

約10年間芸人として活動後、現在は放送作家として活動中。

 

情報提供元: マガジンサミット

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