全国約3万人のヤクルトレディに酷暑対応強化策 小型ファン付きベスト導入や「朝活訪問」検証へ
2026-05-29 12:00:26

株式会社ヤクルト本社が、全国約3万人のヤクルトレディを対象にした酷暑対応強化策を、2026年7月から実施します。近年、夏の暑さが厳しさを増すなか、地域で商品を届けるヤクルトレディが安全・安心に働き続けられる環境を整えることが目的です。
ヤクルトレディは、各地域で商品を届けながら、利用者の日常に寄り添ってきた存在です。一方で、夏場の訪問活動は、気温や日差しの影響を受けやすく、身体的にも精神的にも負担が大きくなりやすい仕事でもあります。
同社ではこれまでも、熱中症対策や就業環境の改善について、各販売会社がそれぞれの地域の実情に応じて取り組んできました。しかし、気候変動が加速し、酷暑が常態化しつつあるなかで、現場の工夫だけでは対応しきれない段階に入っているとしています。
■「装い」と「働き方」の2本柱で酷暑対策を強化
今回の強化策は、大きく「装い」と「働き方」の2つの柱で展開されます。
まず「装い」では、ヤクルトレディ版のクールビズを推奨。これまでの「制服としての規律」を大切にしながらも、酷暑のなかでは命を守ることを優先し、機能性と快適性を重視した服装を取り入れます。

具体的には、小型ファン付きの冷却ベストや帽子、アームカバーなどの着用を推奨。また、現場の声を反映し、通気性や吸汗速乾性を大幅に改善した改良版ポロシャツなども導入し、着用を進めていく予定です。
もう一つの柱である「働き方」では、「朝活訪問」など、柔軟な訪問スタイルを検証。炎天下での活動時間を減らし、ヤクルトレディの健康とサービス品質を両立させる働き方を検討するものです。
具体的には、気温が上昇しきる前の朝の時間帯から訪問するシフトを検証します。さらに、保冷受箱を活用した非対面での届け方も推進し、再訪問や待機時間の削減を図るとしています。利用者にとっても、在宅状況に左右されにくく、商品を受け取りやすくなる可能性があり、利用者とヤクルトレディの双方にとって、負担を減らす取り組みになりそうです。
同社は、ヤクルトレディについて「当社事業を支えるかけがえのない存在」と位置づけ、「その健康と働く環境を守ることは企業としての重要な責務である」としています。異常気象という避けられない社会課題に向き合いながら、働きやすい環境を整えることで、地域の利用者へのサービス維持・向上にもつなげる考えです。
2026年7月から全国で実施され、対象は全国約3万人のヤクルトレディ。開始時期は個人の働き方に合わせ、柔軟に対応するとしています。
今回の取り組みは、単に暑さをしのぐための対策にとどまらず、地域の暮らしを支えるヤクルトレディの働き方を守るための施策でもあります。猛暑が予想されるこれからの季節、地域を支えるヤクルトレディが安全に働き続けるための大切な一歩となりそうです。
情報提供元: マガジンサミット