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【徹底解析】きのこの帝国から飛び出した歌姫 -佐藤千亜妃-

2018-07-27 17:35:12

どうも、マガサミ編集部の田中です。

突然ですが皆さん、最近CDって買ってますか?いや、CDじゃなくてもダウンロードとか、最悪ストリーミングとかでもいいんすけど。

僕自身、年々音楽を聴くことが減ってしまい・・・こう見えて(ま、見えてないけど)昔、音楽をかじってた口でして、そんな僕でも減ってるんで我がマガサミ読者のアラサー諸兄はもっとなんじゃないかと!勝手な決めつけですけど、とにかく買ってない、聴いてない人が多いんじゃないかと思いまして、この企画ですよ!

今、聴いてほしいアーティストを紹介してやろうと、いやいや紹介させてくださいと、そんな企画でございます!

きのこの帝国の歌姫

前置きが長くなりすぎたんで早速、今回のアーティスト紹介に移りたいと思います!

第一回目はこの人!

 Instagramより@chiaki_sato0920

7月25日に記念すべきソロアルバムをリリースしました、佐藤千亜妃さんです!パチパチパチ

はい皆さん、この佐藤千亜妃さんて方ご存知ですか?

岩手県出身1988年生まれの現在29歳で、2015年にメジャーデビューした「きのこ帝国」っていうバンドのボーカル兼ギター、なおかつ全楽曲において作詞作曲を手掛けているという敏腕ミュージシャンです!

メジャーデビューシングル きのこ帝国 - 桜が咲く前に

サウンド的には、キャリア初期(きのこといったらって感じ)のシューゲイザー*的なサウンドからオーソドックスなロックサウンド、インディー後期から聴くことのできるHip HopやR&B、Reggaeを通過したサウンドまで結構幅広い音を、自分たちなりの解釈で鳴らしているクソイケてるバンドだと思います!

*ロックのジャンルの一つで、ギターのフィードバックノイズとかエフェクターでかなりディストーションをかけた轟音の中、甘いメロが響くような感じの音のこと

ちなみに音楽面以外を語るのは無粋な気もしますけど、敢えて言います!この佐藤さん、とてつもなく・・・美人さんです!!更に少し影があるのも魅力的!(個人的には口元のホクロが好き)

@chiaki_sato0920 Instagramより

まぁそれもそのはず、あの深キョンや石原さとみなんかを輩出したホリプロスカウトキャラバンの第29回大会でグランプリに輝いた経歴の持ち主なんすよ!

ほら、気になってきたでしょ?美人がどんなことを歌うのか、歌ってきたのか!それでは紹介していきましょう。まずインディー時代から 

きのこ帝国 - 夜が明けたら

復讐から始まって終わりはいったい何だろう
償いきれない過去だって決して君を許さないよ
それでもやるしかないとか、それもエゴだって話

from「渦になる」M.6 夜が明けたら

あいつをどうやって殺してやろうか
2009年春、どしゃぶりの夜に
そんなことばかり考えてた

from「eureka」M.3 春と修羅

ど頭からドギツイんですけど、まぁこれが佐藤さんという人間の原型だと思ってもらっていいかと思います!

あ、多少は盛ってます。笑

少女から女性へ

特に初期作品にはこういった絶望や憂鬱、歪んだ感情なんかをテーマに選ぶことが多く、もっと言うとあまり女性を感じさせる歌詞とかも出てこないんすよ!

でも作品を追うごとに少しづつ変化も見え始め、インディーで3枚目に出したEP「ロンググッドバイ」では

噂で聞いたよ 意外と平気さ
愛おしい日々だけ たまに思い出してね

from「ロンググッドバイ」M.1 ロンググッドバイ

とまぁEP全体を通して、終わった恋への葬送曲(ロンググッドバイ)を奏でる控えめな女性を表現し、

きのこ帝国 - 東京  

まだあなたの心のなか
他の誰かがいるのだとしても
星のない、この空の下では
気づかないふりして隣にいたい

from「フェイクワールドワンダーランド」 M.1 東京

メジャーデビュー前、最後の大仕事「東京」では、他に好きな人がいる人の隣を選んでしまう切ない女性が出てきたり、と徐々に女性らしさが歌詞の中にも出てくるんです!

ただ、やっぱり「幸せな今」みたいなことをあまり歌ってないってところが切ないところで。
そろそろ、俺が幸せにしてあげたいなんて声も聞こえてきそうですが、残念ながら(喜ばしい?)メジャーに移ると歌う内容に更なる変化が見え始めます!

きのこ帝国 - 怪獣の腕のなか

本当はあなたの方が弱いってこと
気付いているんだ
いつだって強がっている
あなたを悲しみから守りたい
どんなときも

from「猫とアレルギー」M.2 怪獣の腕のなか

復讐から始まり女性性が芽生えた少女は大人になり、「母性」を手にするんです!

そう、ここ(猫とアレルギー)で佐藤さんの一つの物語がある種、完結します。音としての一区切りが「ロンググッドバイ」だとしたら、佐藤千亜妃としての一区切りがこのアルバムなのかな、と。

そして、メジャーでは2枚目のアルバムになる「愛のゆくえ」は別れの曲もあり(M.2 LAST DANCE ,M.6 雨上がり等)、愛を誓う曲もあり(M.8 死がふたりをわかつまで ,M.9 クライベイビー等)と、多彩な感情を表現していて、人間(自分)というものを掘り下げることでより、不特定多数(マス)に届くような作品作りを意識し始めたのかもしれません。個人的に白眉の出来だと感じるきのこ流Reggae「M.5 夏の影」なんかは、こういった方向性じゃなきゃ聴けなかったんじゃないかと思うので嬉しい限りです。

そして、ここにきて待ちに待ったソロでのファーストEPが7月25日リリースです!

佐藤千亜妃ファーストEP「sick sick sick sick」
amazon.co.jpより

2018年9月12日(水)にはきのこ帝国として約2年ぶり、メジャーでは3枚目となるアルバム「タイム・ラプス」のリリースが決定し、今からどんな音、言葉で僕たちを刺激してくれるのか楽しみで仕方ありません!

皆さんも是非「佐藤千亜妃」と「きのこ帝国」をチェックしてみてください!

MUSICA(ムジカ) 2013年2月号 (2013年01月16日発売)
Fujisan.co.jpより

My Favorite

・スカルプチャー(from「猫とアレルギー」)・・・官能的な世界観を醸し出す佐藤千亜妃、必聴です

・LAST DANCE(from「愛のゆくえ」)・・・甘さと切なさのバランスが50/50

・東京(from「フェイクワールドワンダーランド」)・・・好きです

情報提供元: マガジンサミット

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