日本相撲協会は29日、東京・国技館で番付編成会議を開き、若ノ勝(21、常盤山部屋)、大辻(21、高田川部屋)、草野(23、伊勢ヶ濱部屋)の新十両昇進を決めた。
【写真を見る】元大関 貴景勝の付け人・若ノ勝が新十両に昇進「早く関取にあがるしかないと思った」
若ノ勝は2022年に初土俵。入門当時は去年9月に引退した元大関・貴景勝(現・湊川親方)の付け人も務めた。幕下筆頭で臨んだ1月の初場所で5勝2敗と勝ち越し、十両昇進を決めた。
湊川親方は埼玉栄高校の先輩でもあり、憧れの存在。会見では「湊川親方が引退して自分が早く関取にあがるしかないと思った。(湊川親方を)信じてやってきて良かった。まずは15日間戦える体を作り、いい成績を残したい」と恩返しを誓った。
2020年に17歳という若さで幕下に昇進した大辻(髙田川、21)は怪我の影響もあり、幕下上位で結果を残せない時期が続いたが、入門から約6年、悲願の十両昇進となった。
大辻は「素直に嬉しい。しんどいこともあったが新十両になって報われた」と話し、親方には「早く(番付が)上がったから偉いわけではなくて、最後にどこにいたかが一番大事」と言われたことを明かし、「(そこから)コツコツと下積みを徹底的にしてきた。早く幕内に上がりどんどん上を目指したい」と思いを口にした。
草野は相撲の名門・日本大学出身の23歳。2023年には全国学生選手権の個人戦で優勝し「学生横綱」となった逸材だ。
去年の5月に幕下最下位格付け出しで初土俵を踏むと、4場所連続で勝ち越し番付を駆け上がった。幕下三枚目で臨んだ1月の初場所でも4勝3敗。所要5場所で十両昇進を決めた。
草野は会見で「ほっとしています。4勝3敗で(上位の結果次第で)上がるし、上がらない可能性もあると言われていた。今日を待っていた。」と安堵の表情で語り、「まずは来場所、2ケタ勝利と優勝を狙っていきたい」と意気込んだ。
十両とは、大相撲にある番付(幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序の口)の中で2番目に高い位。十両以上の力士は「関取」と呼ばれ、幕下以下と比べて給与や待遇に大きな差がある。入門した力士たちにとって最初の目標とも言われる。
また、再十両には風賢央(かぜけんおう、25・押尾川部屋)と日翔志(ひとし、27・追手風部屋)が決まった。
■若ノ勝 栄道(21、常盤山部屋)
身長178cm/体重142kg
得意技:突き押し
生年月日:2003年8月22日
出身:栃木県宇都宮市
■大辻 理紀(21、髙田川部屋)
身長181cm/体重140kg
得意技:突き押し、もろ差し
生年月日:2003年10月6日
出身:兵庫県加古川市
■草野 直哉(23、伊勢ヶ濱部屋)
身長184cm/体重145kg
生年月日:2001年6月25日生
出身:熊本県宇土市
※トップの写真は若ノ勝
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