
10月にインドネシア・ジャカルタで行われる世界選手権の代表選考を兼ねた体操・全日本個人総合・男子決勝が20日、群馬県の高崎アリーナで行われた。
昨年のパリオリンピック™で三冠に輝いた予選1位の岡慎之助(21、徳洲会体操クラブ)と東京五輪で個人総合・種目別鉄棒の二冠に輝いた予選2位の橋本大輝(23、日本生命・セントラルスポーツ)。五輪王者である2人の頂上決戦は、まさに世界レベルの戦いだった。
橋本にとってプロ転向後、初の大会。所属先の日本生命応援団がスタンド席を赤く染め、大きな声援を送っていた。予選終了時点で岡との得点差は0.633。橋本が前半から徐々に追い上げると、4種目目・跳馬で逆転。続く平行棒では、再び岡が首位に立った。
最終6種目目・鉄棒までもつれた優勝争いの行方は、橋本が高難度の離れ技「カッシーナ」や「リュ―キン」などを次々に成功させ、最後の着地もビタリと決める完ぺきな演技を披露。15.033と高得点を叩き出し、内村航平さん以来、史上5人目となる大会5連覇を逆転で成し遂げた。試合後、橋本は「最後の最後まで自信を持って演技できたことが今日は良かった」と充実した様子で振り返った。
一方、最終種目で逆転を許し初の全日本制覇を逃した岡は「悔しいです。でも久々に試合を楽しめた。NHK杯では、絶対に橋本選手に負けないように、しっかり調整して洗練された演技をNHK杯で出せるように頑張ります」と意気込んだ。
体操ニッポンの仲間でありライバル、2人の五輪王者が、国内で世界レベルの戦いを繰り広げる。
*写真は左から、岡慎之助選手、橋本大輝選手
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