
柔道女子63㎏級で、22年世界選手権金メダリストの堀川恵(29、パーク24)が25日、都内で引退会見を開き、約24年間の長い競技人生にピリオドを打った。会見にはパーク24柔道部の吉田秀彦総監督、園田隆二女子監督も出席し、労いの言葉を掛けた。
【写真を見る】柔道・堀川恵が涙の引退会見「柔道への愛は変わりません」「たくさんの人に恵まれた」
会見冒頭で堀川は「これまでオリンピックを目指して、まっすぐに走り続けてきた。でもようやく少し立ち止まってもいいのかなと思えるようになりました。(悔しかったことも嬉しかったことも全部が私の宝物になっている。勝敗以上にもっと大切なものをたくさん柔道から頂いたと思う)選手としては一区切りを迎えるが、柔道への愛はこれからも変わりません」と話した。
質疑では引退の経緯について「(引退を)意識したのは、代表選考を外れたグランドスラム東京以降、なかなか高まった気持ちでやることができなかった」と説明し「(当時は)人生で初めて一か月くらい誰とも連絡を取れなかった。思い出すとちょっと蓋をしたいくらいしんどい気持ちだった」と涙を流して打ち明けた。
5歳から柔道を始めた堀川は12年グランドスラム東京を高校2年で優勝。22年世界選手権を制し、パリオリンピック™出場が期待されたが、もう一人の候補だった髙市未来に23年のグランドスラム東京の準決勝で対決し敗れていた。
約24年間の競技人生を振り返り「柔道という自分が夢中になれる競技に出会えて、たくさんの人に応援してもらえて、たくさんの人に恵まれて最高の柔道人生だった」と胸を張った。
今後については「しばらくはゆっくり過ごしたい。でもその中でも柔道の技術や楽しさをいろいろな人に伝えていきたいと思う。なので積極的に柔道教室などに参加していきたい」と話した。
■堀川恵(ほりかわ・めぐみ)
1995年10月18日生まれ、長野県出身。女子63㎏級
5歳の時に父親の影響を受け柔道を始め、松商学園高校2年時にはグランドスラム東京で優勝。筑波大学に進学し社会人ではパーク24に入社。22年グランドスラムテルアビブでIJF(国際柔道連盟)ワールドツアーで約10年ぶりに優勝すると、22年世界選手権で初の世界一に輝いた。
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