
今年もイチロー(51)率いる「KOBE CHIBEN」VS「高校野球女子選抜」のエキシビションマッチが8月31日にバンテリンドーム ナゴヤで、開催されることが決まった。5回目となる今回は西武、ニューヨーク・メッツなどで活躍した松井稼頭央(49)の初参戦が決定。神戸のほっともっとフィールドで行われた練習に初合流した松井が、イチロー率いる「KOBE CHIBEN」のメンバーと共に汗を流した。
【写真を見る】イチロー「ダメです稼頭央さん、アウト~!」新加入・松井稼頭央が“KOBE CHIBEN”の初練習で洗礼「もう1回お願いします」
「いらっしゃーい」とイチローたちに出迎えられた松井。握手を交わすと、イチローも「いいね。やりそうな感じが出ているね」と、松井の仲間入りを喜んだ。「KOBE CHIBEN」の練習着に着替えると、この日は試合前の整列の練習から行われた。ウォーミングアップ後のランニングでは、静寂を切り裂くイチローの気合の入った掛け声に続き、復唱するメンバーの声が響き渡った。
イチロー:イチ!イチ!イチニー!
全員:ソーレ!
イチロー:コウベ!
全員:コウベ!
イチロー:チベン!
全員:チベン!
イチロー:ナンバーワン!
全員:ナンバーワン!
するとイチローが急に立ち止まり、松井にさっそく愛のある“ダメ出し”。
イチロー:ダメです、稼頭央さん。アウトォーーーーー!全然ダメ。
松井:(後ろのメンバーを見て)もう一回お願いします。
イチロー:分かったよね、自分でも。はい、もう一回。
2度目のランで無事OKとなると、次はメンバー全員が円陣を組み、かがんで下を向き、約20秒の全力の声出し。大きな声を出して気持ちを高め、ベースランニングを経てイチローと松井がキャッチボールを開始した。
現役時代のイチローとのキャッチボールを思い出した松井は、当時と変わらず力のあるボールに「当時もイチローさん初球からこのスピードだったんで。(あのときも)あれ、ちょっとこれはやばいなって思いましたよ」と回顧し、イチローも「いやー、嬉しいね」と懐かしんだ。その後のノックでは「足使って〜、稼頭央〜」という檄に、俊敏な動きで松井が応え、イチローは大喜び。実戦形式(ゲーム形式)の練習では、共に内野を守り身体を動かし続けるなど、充実の“初練習”を終えた。
「まずここからなんだ、、本当に高校(PL学園時代)を思い出したというか」
Q.お疲れ様でした。こういう感じの野球ってどうですか。
松井稼頭央さん:本当に久しぶりでしたし、自分の中から声を出したり、すごく気持ち良かったですね。
Q.このチーム練習の雰囲気で、想像と違うところと同じところ、どんな感じでしたか。
松井:いい緊張感の中、やっぱりこういう年齢になっても、野球に対する何かひたむきな姿じゃないですけど、そういうのも感じさせてもらいました。本当にメリハリがあるといいますか、しっかりとやらないといけないし、みんなでいい空気感を作ってくれてるので、初日とは思えないぐらい、良い形で入らせていただいたなと思ってます。
Q.このチームにいるイチロー選手はどんなふうに見えました?
松井:まさかこういう形でイチローさんに声をかけていただけると思ってなかったし、今年の春に、イチローさんとお会いしたんですよね。そのときいろいろとお話させていただいて、『いつか一緒にやれたら』っていうお話を言っていただいた矢先だったので、本当に嬉しかったです。ましてやこうしてイチローさんと一緒にプレーができるっていうのを僕も楽しみでしたから、そういう意味では今日近くで一緒にキャッチボールも、オールスター以来久しぶりにできましたし。
Q.オールスター以来?
松井:たぶん長崎(2000年、ビッグNスタジアム)で、イチローさんとキャッチボールをやらせてもらったんですよね。そのときから1球目から“パンッ”て投げてきてたんで、それがまだ今日もなんですよね。すげえなと思って(笑)
Q.改めて、誘われて『出よう』と思った大きな理由ってなんですか?
松井:まずはこうしてイチローさんに声をかけていただいたことが一番大きかったと思います。出るからには、僕もしっかりと準備してこないとダメだと思ってましたし、まだ全然完全ではないんですけど、でも今日までに少しランニングしたり、トレーニングしたり。昔を思い出させてくれるじゃないですけど、準備期間としてすごい充実してたので。毎年見てましたけど、『いつか出られたらな』って思ってたので、その中でこのように声をかけてもらえて嬉しい限りですね。
Q.相手が、女子の高校選抜の選手たち。女子野球っていうものに対してのイメージとか、この試合で何か感じてほしいなと思うことがあるとしたら、どんなことですか。
松井:野球という意味でも、もちろん女子野球も含めて野球界全体で、さらにっていう思いもありますから。その中で戦う、勝負するからには僕も全力でぶつかっていきたいと思いますし、僕の今出せるものを全て準備していきたいなと思います。
Q.イチローさん、一緒にやれてすごい嬉しそうでしたよ。
松井:いやいやもう、イチローさんに見られてるとなると、ピンってなりますからね(笑)
Q.でもまさか整列と声出しから練習が始まると思わなかったんじゃないですか?
松井:思わなかったです。声出しは、練習の風景とか見させていただいたりしてたんですけど、まずここからなんだ、やっぱ基本からなんだなみたいな。本当に高校(PL学園時代)を思い出したというか。
PLの元エースがリリーフ!?「イチローさんに『行け』って言われれば...」
Q.いざというときにリリーフの可能性ってありますか?ピッチャー
松井:え!?そんなことあるんですか?(スタッフの笑い声)
Q.その期待もちょっとしてるんじゃないかなと思うんですけど(笑)
松井:イチローさん全部投げられてますよね?(笑)毎年投げられてますよね。
Q.いざという時のリリーフは期待されてるんじゃないかなと思うんですけど。
松井:いやもうそれはもうイチローさんに『行け』って言われれば行きます。
Q.(高校時代)PL(学園)のエースですからね。
松井:まあまあまあまあ。元ピッチャーですから、はい。そういう意味でもしっかりと準備して。本当に気持ち良かったです。本当にいい1日になりました。
Q.イチローさんの日本ラストイヤー(2000年)のときに、どこかのタイミングで「次はおまえだからな」みたいな言葉がイチローさんからかけられたと思うんですけど・・・
松井:イチローさんが脇腹を怪我されたときなんですよね。最後試合に出られて、そのときに挨拶で。僕の記憶では、そのときにそういうお言葉をいただきました。
Q.なんて言われたんですか。
松井:イチローさんがアメリカに行かれるんで、「次は任せた」と、そういうお言葉をいただいて。まさかそういうふうに言っていただけると思ってなかったし、もうずっと背中を見て追いかけてきましたから、しかもこの場所でイチローさんとね、一緒のチームでってなると、いつも相手側で見てたので、本当にいいですね。
Q.ユニフォーム着てましたけど、ちょっと気持ち的にはピリッとするものが?
松井:やっぱありますよね。やっぱユニフォームを着るとやっぱり違いますよね。またね違う緊張感とかそういう緊張感も非常に好きですから。
Q.(試合当日の)おそらく7回か8回ぐらい、「次は(リリーフ)任せた」ともう1回言われるかもしれないです(笑)
松井:なんとかその準備だけはして、当日来られるように。
Q.ありがとうございました。
【試合日程】
SATO presents「高校野球女子選抜」vs「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」
8月31日(日)午後1時30分試合開始(バンテリンドーム ナゴヤ)
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