
■陸上・日本選手権1日目 男子100m予選(4日、東京・国立競技場)
【一覧】9月13日開幕『東京2025世界陸上』日程&出場選手
東京世界陸上(9月)の代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権が開幕し、初日の男子100m予選ではいきなり波乱が続いた。世界陸上2大会連続ファイナリストのサニブラウン アブデルハキーム(26、東レ)は、10秒45(-1.5m)の組4着と本来の走りではなく、無念の予選敗退となった。
前日の会見で右股関節上部の骨挫傷と診断されたことを明かしたサニブラウン。昨年のパリオリンピック™準決勝で9秒96をマークし、世界陸上の参加標準記録(10秒00)は突破済み。日本選手権では3位以内に入れば代表に内定し、表彰台を逃しても今回の選考基準では決勝に進めば代表入り有力となったが、今大会では叶わず。
予選は最終7組に登場し、桐生祥秀(29、日本生命)の隣の第6レーン。各組3着以内に加え、4位以下のタイム上位3人が準決勝へ。スタートからスピードに乗れないサニブラウンは、中盤以降も加速できず、4着でフィニッシュ。タイムでも拾われず、予選敗退が決まった。桐生は10秒23の組1着で準決勝へ。
レース後、サニブラウンは「痛みがあったんですけど、できるだけのことをやって挑みました。やっぱりこういうアクシデントがあるのも、スポーツの一部だと思ってるので、そこに気を取られず、まだチャンスはあるので。逆に本当にそれこそ世界陸上選ばれたときのために、ちゃんと怪我をしっかり治して、準備できるようにしていかないといけない」と前を向いた。
また、優勝候補の一人、栁田大輝(21、東洋大4年)は6組で登場したが、不正スタートによる失格で、1度も走ることなく予選で姿を消した。レース後、取材エリアで涙を流した栁田は、「何もないっすよ。何もしてないんで。スタートすらできなかった」とショックを隠し切れず。「立ち直れって言われてもすぐには無理だと思うんですけど。こうなっちゃったんで、この先のシーズンどうなるか全くわからなくなっちゃいましたけど、終わるわけではないんで。ちゃんとまた元気で走れるようにしたいなって思います」と言葉を絞り出した。
23年・24年と連覇中の坂井隆一郎(27、大阪ガス)は3組で10秒38(-0.4)の3着。21年覇者の多田修平(29、住友電工)と日本記録保持者の山縣亮太(33、セイコー)は4組で、それぞれ10秒23(2着)、10秒24(3着)で予選突破。
世界リレー(5月)日本代表でアンカーを務めた井上直紀(21、早稲田大4年)が10秒18(+0.8)をマークし、予選全体トップで準決勝に進んだ。
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