
日本陸上競技連盟は7日、都内で東京2025世界陸上代表発表会見を行い、新たに1500mと5000mの2種目で代表入りした田中希実(25、New Balance)、男子110mH・泉谷駿介(25、住友電工)ら9人の代表入りを発表した。会見には、ワイルドカードで出場権を獲得していた女子やり投・北口榛花(27、JAL)、パリオリンピック™5位入賞の男子110mH・村竹ラシッド(23、JAL)、男子200m・鵜澤飛羽(22、JAL)ら6人が出席した。
【一覧】9月13日開幕『東京2025世界陸上』日程&出場選手
日本選手権1500mと5000mの2冠を達成し、2種目で世界陸上代表となった田中は「『2種目で出たい』と当初から言っていたので、改めて2種目で決めることができたので安堵感がある」と今の心境を話した。これで4大会連続出場となる東京大会へ向けて「嬉しいっていう気持ちもあるんですけど、これからやっと改めて世界陸上に向かっていけるなっていう気持ちがありますし、2種目で勝負できるように頑張りたい」と決意を新たにした。
9月13日開幕の今大会までは「高地トレーニングを中心に海外の方でトレーニングをしつつ、ダイヤモンドリーグなど実戦と合宿の両面で地力の底上げをしていきたい。代表も決まったことですし、本腰入れてトレーニングっていう気持ちで臨んでいきたい」と力を込めた。
日本選手権の男子110mハードルで2年ぶり4度目の優勝を果たし、4大会連続の世界陸上代表を決めた泉谷は「まずハードルで代表内定できて、ホッとしている気持ち」と率直な思いを吐露。2か月後に迫った東京大会に向けて「日本選手権よりももっと盛り上がる世界陸上を想像したら、本当に今から楽しみな気持ちでいっぱいです。目標は今まで良かったことも悪かったことも全てこの東京の世界陸上のための過程と言えるように頑張りたい」と意気込んだ。
走幅跳との“二刀流”で出場を目指している泉谷。6日の走幅跳は「右下腿コンディション不良」により欠場したが、ケガの状態は「決勝のアップで足を痛めてしまって、レースが終わった直後は歩くのはもう結構びっこ引いちゃうぐらいな感じもあって。でも数日経って結構状態はよくなってきていて、周りの方の協力のおかげで順調に治ってきてはいます」と明かした。
村竹はパリ五輪で日本人初の5位入賞を果たし、今年のDL第1戦(4月26日、中国・厦門)では参加標準記録(13秒27)を突破する13秒14をマーク。2大会ぶりの世界陸上代表に内定した。「本番に向けてまだまだ時間ありますので、しっかり万全の状態でパフォーマンスを発揮できるように、準備していきたい」と話した。
6月24日のチェコの大会に出場後、右ひじに違和感を覚え日本選手権を欠場した北口は、すでに下半身をメインとしたトレーニングを再開。「世界陸上の前に試合をしておきたい」と話し、8月20日にローザンヌで行われるダイヤモンドリーグでの復帰を目指すという。東京世界陸上では連覇が期待される北口。「世界陸上で一番を取る喜びは自分が一番わかっている。東京で皆さんの前で金メダルを取れるようしっかり準備して臨みたい」と意気込んだ。
男子200mで代表入りを果たした鵜澤は「あと2か月ちょっとしっかり練習して、決勝の場で戦いたい」。男子400mHで初代表の井之上駿太(23、富士通)も「世界を相手に戦えることにすごく今わくわくしています」と喜び、「本大会では、日本記録の更新と決勝進出を目標に頑張りたい」と飛躍を誓った。
8月27日以降には、WA(ワールドアスレチックス)から参加資格者が公表される。
【日本代表選手一覧】※7月7日時点
◇男子
■200m
鵜澤飛羽★
■男子110mH
村竹ラシッド
泉谷駿介★
野本周成★
■男子400mH
井之上駿太★
■男子3000m障害
三浦龍司
■やり投
﨑山雄太★
■マラソン
吉田祐也、近藤亮太、小山直城
■男子20km競歩
山西利和、丸尾知司、吉川絢斗
■男子35km競歩
川野将虎、勝木隼人、丸尾知司
◇女子
■1500m
田中希実★
■5000m
田中希実★
■やり投
北口榛花
■マラソン
吉田祐也、近藤亮太、小山直城
■20km競歩
藤井菜々子 岡田久美子
■35km競歩
梅野倖子
★は日本選手権で代表入りを決めた選手
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