
バレーボール男子日本代表主将の石川祐希(29)と髙橋藍(23)がネーションズリーグの予選ラウンド第3週・日本ラウンド(16日〜)からチームに合流する。前回銀メダル、前々回銅メダルの日本は、ここまで5勝3敗で18チーム中、4位。開催国の中国と上位7か国が進出する決勝ラウンドは、順位により対戦カードが決まるため、3大会連続メダル獲得へは、予選ラウンドの順位を一つでも上げることが重要になる。日本ラウンドを控えた石川と髙橋のダブルエースに、独占インタビューで意気込みを聞いた。
【一覧】バレーボール2025年度日本代表選手&『ネーションズリーグ』日程
御手洗菜々TBSアナウンサー:お二人がお会いするのはいつぶりくらいですか?
髙橋藍選手:オリンピック™後ですよね。
石川祐希選手:オリンピック後ですね。ここが初めてではないですけど。
御手洗アナ:じゃあ7、8か月ぶりくらい。 どうですか、会ってみて。何か印象変わったなとか、変化したなとか。
石川:いやまったく変わってないです。
髙橋:お兄さんになったな、みたいなのないですか?
石川:ない(笑)(一同:笑)
髙橋:自分からしたら(祐希さんは)ちょっとおじさんになったかな~って思いますね。(一同:笑)
御手洗アナ:8か月の間で(笑) 髙橋選手は石川選手のSNSに 「帰ったらお寿司をおごって」というコメントもされてましたけど、おごってもらいました?
髙橋:まだなんですよ。まだおごってくれてないんですよ。
御手洗アナ:約束はされてるんですか?
石川:いや、約束は別にしてないですけど(笑)(一同:笑)機会があればっていう感じです。ご飯に行く時間がないので。
髙橋:言い訳にしてます。「時間がない」を。(一同:笑)
石川:本当ですよ(笑)(一同:笑)
大活躍の2人、昨季を振り返る
御手洗アナ:石川選手はチャンピオンズリーグのヨーロッパ王者になられて、髙橋選手はSVリーグの初代王者になられましたけれども、 改めて昨シーズンを振り返って、まず石川選手はいかがでしたか。
石川:今までで一番充実したシーズンだったなと感じてます。 結果が良かったところと良くなかったところはありますけど、 それでも充実してたというか。学びの多かったシーズンだったと感じてます。
髙橋:しっかり結果としてSVリーグ初代王者を成し遂げられたことにホッともしてますし、イタリアとは違って、違うレベルの中での試合だったので、また違う面で成長してレベルアップできたかなって思いますね。
御手洗アナ:お互いのプレーは観たりしましたか?
石川:そうですね、観たりとかは。彼だけじゃないですけど、色んな日本のリーグの試合は常に観てましたので、彼の活躍もしっかりと、えー、まぁ、み、観てたというか・・・(笑)
髙橋:本当ですか?観てました?(笑)
石川:観てた(笑)
御手洗アナ:髙橋選手はご覧になってました?
髙橋:めっっっちゃ観てました。チャンピオンズリーグの決勝なんてもう、す〜ごいですよ。これもう何回も言うんですけど、マジですごくて。チャンピオンズリーグ優勝はもう誰もが憧れるじゃないですけど、クラブでの世界一みたいな、トップチームが集まるところでやるので、そこで優勝して。またスタメンとして日本人の一人の選手として出てた部分で、これがどれだけすごいことなのかは、バレーボールをやってる人しか分からないかもしれないですけど。サッカーでいうチャンピオンズリーグ優勝するのと一緒なので、それだけすごいことをやられたっていう部分で、日本の誇りだなと思ってます。
石川:これだけ言ってもらえるのは嬉しいですね(笑)
髙橋:なので寿司をおごってもらいます(笑)(一同:笑)
御手洗アナ:お二人がすごく仲がいいのが伝わりましたけども、お互いの昨シーズンのプレーとか離れてみていて、気になったプレーとか印象に残ったプレーで、お互いに聞いてみたいなっていうのはありますか。
石川:「聞いてみたい」は無いですね。(髙橋:笑)聞いてみたいは無いんですけど、リーグの後半からやっぱりスパイクの決定率を彼は上げていったなって思いますし、あとはサーブで結構ショートサーブを使っていたので、思った以上にショートサーブを打っていたなと思いますね。
髙橋:あんま言わないでください。(一同:笑)自分の、ねえ、得点源なんですから。 でもショートサーブは、イタリアリーグにいる時も、もちろんエースを取ることもありますけど、スパイクに攻撃参加させないっていう部分でやってたりもしてたんで。今回は日本でやってても効くというか、戦術としてすごくチーム的にブロックの強いチームでもあったので、自分がエースを取るわけじゃなくて、サーブで崩して勝負していくっていう戦い方はしてましたね。
御手洗アナ:決定率も上がったと、お話がありましたけれども、そこはいかがですか?
髙橋:シーズン最初は少し怪我もあって、なかなかコンディションが上げられなかった部分はあったんですけど、シーズン通して徐々にコンディションも上げてこられて、決定率をだいぶ上げられたかなっていうのは思いますね。
髙橋藍、石川祐希の“クセ”明かす
御手洗アナ:髙橋選手から見て、石川選手の気になったプレーとか印象に残ってるプレーはありますか。
髙橋:印象に残ったのは・・・足をつっているのは覚えてますね(笑)(一同:笑)チャンピオンズリーグで足つったのは覚えてますね。キタキタキタキタキタって。祐希さん得意のね。
御手洗アナ:結構つるんですか?
石川:代表ではあまりつらないですけどね。 代表ではパリの時のドイツ戦くらいですかね。 オリンピックでめちゃくちゃ歩いたのでね。
髙橋:(笑)選手村はすごく歩くんですよ。
石川:選手村もそうですけど、開会式の前日にバスとか使えなくて歩いて移動しないといけなくて。
髙橋:(笑)あれやばかったですね。
石川:歩いて往復30分、40分くらいかかる。試合前日に。なので多分それが原因だと思います。(一同:笑)基本的には代表の時にはつらないんですよね。でも、クラブの時は結構、つったりしてるんで、原因は分からず。 チームと相談しながら、今ちょうどそういうところも話し合っているんですけど、わりとつることは多いです。
御手洗アナ:そうなんですね。よく使ってしまったからとかでもなく、何か違いがある?
石川:食べ物なのか疲労なのか・・・っていうのはまだ見つけられてないですね。
髙橋:プレーでは、やっぱり石川選手のすごいところは決定力だと思っているんで、スパイクに関しては、3枚ブロックでも得点、バレーIQが高いっていうのが見てても思ってて。無理な体勢でもあえて打ちに行ったりとか、無理な体勢だからこそするプレーみたいなのはあったりするんで。そのハイボールのシチュエーションとかってどんな風に考えてるのかなとかは思ったりはしますね。
石川:基本的にはどのボールも強く打つことが、僕は点を取れるというか。基本的に上がったボールに対して返すだけっていう発想は持ちたくないので、どのトスに対してもまずは決める。どうやったら決められるかを考えるので、そこからはもう練習するしかないというか。でも、海外の選手とか今の日本のチームを見てても、トスがちょっと難しい体勢だったら返すだけとか、そういった選手も多いので。それだとなんかちょっと物足りないなというか。そこは他の選手よりもどうやったら1点を取れるかっていうことは、考えているのではないかなと思いますね。
御手洗アナ:石川選手のプレーを観ていて、サーブを右手に変えられたのを拝見したんですけど、あれはどういう流れで変えられたんですか?
石川:監督に一回「右手で上げてみたら」って言われて。左手で上げてて安定してる時もあるけど、たまにいいトスを上げられない時もあったので、監督に言われて、右に変えましたね。
御手洗アナ:変えてみていかがでした?
石川:やっぱり利き手なので、右手の方が安定はします。左手ってバレーボールでトスを上げる時しか使わないし、普段の生活でも飲み物を飲んだりとか書いたりとかは全て右なので。やっぱり右の方が繊細だし、感覚も研ぎ澄まされているので、そっちの手でトスを上げるのは細かい調整は効いたりとか、同じトスを常に上げられるのは理に適ってると思う。そうしたトスを上げることによって良いサーブが打てる確率は間違いなく上がっている。 大事な場面とか、ここ1点っていう場面で、別に右手で上げても、左手で上げても僕は同じサーブが打てるんですけど、でも「セットの始めから最後まで常にいいサーブを続けて打て」って言われたら、やっぱり右手であげてた方が常にトスは安定してるので。めちゃくちゃ集中している時じゃなくても割といいサーブが打てるとは思うので、右手の方が。なぜならトスが安定するから。なので、サーブの安定性は増してる気がします。
御手洗アナ:長年ずっと左手で上げてきたものを右で上げて、どうですか。慣れましたか。
石川:違和感は最初はあります。けど、意外と悪くなかったりとか。
髙橋:自分は右手で、左手で上げられなかったタイプなので、左手で上げてるのがすごいなっていう印象でしたし。自分はもう完全に生粋の右利きなんで、右で全部のことをやるんで、だから、まぁ・・・先にその到達地に行ってたなって思います(笑)(一同:笑)
ネーションズリーグ・日本ラウンドからWエースが合流
御手洗アナ:右では先輩だと(笑)お2人は日本ラウンドから合流されますけど、改めてお互いの長所をどう活かして、そしてネーションズリーグでどんな役割を求められているかをお聞きしたいんですけども、石川選手はいかがですか。
石川:まずはキャプテンとしての立ち回りをすることと、一番はやっぱり結果だと思うので、まずファイナルラウンドへ進むことがこの日本ラウンドでやるべきこと。 僕のプレーが良い悪いとか関係なく、まずはしっかり勝ってファイナルラウンドに進むことが、今はやるべきことかなと思ってます。
髙橋:個人としてはディフェンス力を強みとして持っているので、しっかりとディフェンスでもチームを安定させて、そこから攻撃でも得点を取っていける部分で、アウトサイドヒッターとしての自分の強みを活かしながら、チームを勝ちに導いていきたいなと思ってます。
御手洗アナ:お二人が一緒にプレーするのは、パリオリンピック以来。どうですか。
石川:もちろん楽しみですし、いつもと変わらないというか。毎年代表でしか一緒にプレーしてないので(笑)(一同:笑)そこが変わらないのかなと思います。
髙橋:そうですね。嬉しく思います。石川選手と一緒にプレーできるなんて。
御手洗アナ:お二人の仲の良さがプレーにも活きるのかなと思うんですけども、チームの雰囲気としてはいかがですか。
石川:チームの雰囲気は、誰がいても変わらなくて、めちゃくちゃいいと思うので、そこは一つ、僕たちの日本代表男子チームの良さかなと思っているので、変わらずにというか。コートに入ればしっかりと、ピリピリというか・・・
髙橋:オンとオフの切り替えというか。
石川:オフの時は仲良くしているので、それは変わらずでいいのかなと思ってます。
御手洗アナ:では、改めて日本ラウンドへの意気込みを。
髙橋:日本ラウンドでしっかりとファイナルを決めることが重要なので、確実に決めて、そしてこのネーションズリーグ、しっかり表彰台、メダル獲得へ向けて頑張っていきたいなと思います。
石川:重なりますけど、日本ラウンドでファイナル進出をしっかり決めたいと思いますし、 あと公式戦では日本で、日本の皆さんの前でプレーするのは、今回が最初で最後なので、皆さんにいいプレーを見ていただければと思いますし。「男子バレー強いね、面白いね」って言ってもらえるように戦いたいと思います。またファイナルでは、しっかりメダル、表彰台にのぼれるチームを作っていきたいと思います。
御手洗アナ:ありがとうございます。
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