
■MLB エンゼルス-ドジャース(日本時間14日、エンゼル・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(31)が敵地でのエンゼルス戦に“1番・投手兼DH”で出場し、4回1/3、80球を投げて、被安打5(1本塁打)、奪三振7、四死球0、失点4(自責点4)。M.トラウト(34)との対戦は2打席連続三振、2回に2点を失ったが、連打を浴びた後はシンカーを混ぜて投球を組み立て、11人をパーフェクト。今季最長の5回に入ると3連打で2点を失い降板となった。
大谷の登板前日、2023年のWBC決勝以来、大谷とM.トラウト(33)の対戦が実現する事についてD.ロバーツ監督(53)は「野球の世界的な舞台という意味ではあの瞬間はまさに最高の場面でした」と話し、抑えの大谷について「ショウヘイがクローザーとして投げる姿は最高でしたし、5イニング投げるショウヘイも好きですね。まあ、どうなるかはこれからですがショウヘイはとにかく勝ちたいという思いをはっきりと示してきました。チームが優勝するためにできることなら何でもやるつもりです。現時点では、我々は彼にイニングをしっかり投げてもらう必要があります」とコメントした。
マウンドに上がる前に1回、第1打席、エンゼルスの先発はK.ヘンドリックス(35)、昨季対戦し、5打数3安打1本塁打。対戦の少ない投手に対し、しっかりボールを見ていくと、厳しい判定もあり、カウント2-2に追い込まれたが、外角へ逃げていくチェンジアップを上手く拾ってライト線へのスリーベース、これで12試合連続安打をマーク。
続く2番・M.ベッツ(32)がレフト前へタイムリー、自身のピッチングを楽にする先制点を奪った。さらに4番・W.スミス(30)がレフトスタンドへ15号ツーラン、3対0とリードを広げた。
3点と大きな援護をもらって、大歓声の中、2023年8月24日レッズ戦以来、約2年ぶりのエンゼルスタジアムのマウンドへ、慣れ親しんだ場所で噛みしめるように投球練習を行った。1番・Z.ネト(24)にフルカウントからスイーパーで空振り三振、2番・N.シャヌエル(23)はストレートで詰まらせてセカンドゴロ。
簡単に2死を奪うと迎えるは3番。M.トラウト(34)、打席に入る前にトラウトと大谷は目を合わせて、笑顔を見せた。1球目は157キロのストレート、そして、3球目も159キロのストレートで空振り、大谷は5球連続ストレート勝負でフルカウント、最後の6球目はスイーパー、トラウトは反応できずに見逃し三振、大谷は立ち上がり3者凡退に抑えた。
2回には無死一塁で大谷の第2打席はカウント2-2からチェンジアンプに空振り三振、すぐにベンチへ下がり、次の登板の準備に入った。
スリーベースで3塁に滑り込んだ際に汚れたユニホームのままマウンドに上がる大谷、2回、先頭の4番・T.ウォード(31)にカウント2-1とバッティングカウントから156キロのストレートを逆方向に叩かれて、2試合連続の29号ソロで1点を返された。
続く5番・Y.モンカダ(30)には外角低めのスイーパーを左中間へツーベース、ホームランから落ち着く間もなく連打を浴びてしまった。そして、1死三塁の場面を迎えると、大谷はセットポジションではなく、ノーワインドアップで投球した。
7番・L.レンヒーフォ(28)には内角低め159キロのストレートをライトへ犠牲フライを打たれて3対2と1点差に詰め寄られた。
3回からはピッチングの組み立てにシンカーを混ぜた大谷、先頭の9番・B.テオドシオ(26)には2球連続シンカーで2ストライクと追い込むと、最後はスイーパーとストライクゾーンの横幅を使って三振を奪った。2死からは2番・シャヌエルにはシンカーとストレートと速いボールを見せると、最後は125キロとスピードを抜いたスイーパーで空振り三振を奪った。
投球でリズムをつかんだ大谷は4回、1死一、二塁のチャンスで第3打席、ヘンドリックスのチェンジアップを追いかけずに見極めて四球でチャンスを広げた。繋いでもらった2番・ベッツはエンゼルス2人目、R.ゼファージャン(27)からライト前へタイムリー、さらに4番。スミスが押し出し四球を選び、5対2とリードした。
4回には先頭打者の3番。トラウトと2度目の対戦、1球目は116キロと抜いたスイーパーから入ると、3球目は159キロのストレートに振り遅れてファウル。カウント2-2と追い込むと、5球目、外角低めにこの日最速となる162キロのストレートで見逃し三振、この回も3者凡退に抑えた。
735日ぶり、今季初勝利の権利がかかった5回、7番・レンヒーフォには1球目にこの試合初のカットボール、2球目はスプリットとあまりこの試合で投げていなかった球で追い込むと、最後はスプリットで空振り三振、1死を奪ったが、続く8番・L.オホッピー(25)にはストレートをレフト前ヒット、9番・テオドシオにはライト前へポトリと落ちる不運なヒットで1死一、二塁のピンチを迎えた。
そして、1番・ネトにカウント2ー0とボールが先行すると、甘く入ったスイーパーをレフト線に運ばれて、2点タイムリーツーベース、5対4と1点差に詰め寄られた。ここでドジャースベンチは動き、大谷を降板、4回1/3、80球を投げて、被安打5(1本塁打)、奪三振7、四死球0、失点4(自責点4)。最後は疲れを見せた大谷だが、今季最長、今季最多のピッチングとなった。
・エアコン「1℃下げる」OR「風量を強にする」どっちが節電?「除湿」はいつ使う?賢いエアコンの使い方【ひるおび】
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】