
巨人は14日、長野久義(40)が今季限りで現役を引退することを発表した。新人王や首位打者などのタイトルを獲得し、通算成績は1512安打、163本塁打、623打点、打率.280。チームメイトやファンから愛された男が、16年のプロ生活に終止符を打った。
巨人入りを熱望し、2度の入団拒否を経て09年に社会人のホンダからドラフト1位で巨人に入団。1年目から外野のレギュラーとして128試合に出場し、打率.288、打点52、19本塁打をマーク、新人王を獲得した。11年には打率.316で首位打者、12年には最多安打(173安打)。11年からは3年連続でベストナインとゴールデングラブ賞を受賞するなど数々のタイトルを獲得した。18年オフに、FAで巨人に移籍した丸佳浩の人的補償として広島へ移籍したが、23年に巨人に復帰、24年には1500安打を達成した。
プロ16年目の今季は1軍での出場が17試合に留まり、24打数3安打、打率.136。7月21日の阪神戦では7回に代打で出場し左安打を放ったが、同29日に登録抹消されて以降、1軍から遠ざかっていた。10月12日のクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ第2戦で1軍登録も出場機会はなく、チームもDeNAに連敗し敗退。プロ入り後初めて、打点なくシーズンを終えていた。
若手へのアドバイスも惜しまず、“気遣いの人”として知られた長野。和を重んじ、外国人選手がチームになじめるよう、通訳を伴わずに食事を共にすることもあった。温厚な性格で若手からの信頼も厚く、ファンやチームメイト、報道陣、誰からも愛された人気者だった。
◆ 長野 久義(外野手)
1984年12月6日生まれ、40歳 右投右打 180cm85kg 筑陽学園高校~日本大~ホンダ~巨人(2010~18年)~広島(19~22年)~巨人(23~)
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