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【ドラフト】東北福祉大の剛腕・堀越啓太が再び挑む運命の一日「大学から1位で来い」指名漏れ経験も、プロ入りした仲間の一言で奮起

スポーツ
2025-10-18 19:29

全国の逸材が吉報を待つプロ野球ドラフト会議が23日に開かれる。運命の一日に、期待が高まるのは東北福祉大の堀越啓太(22)だ。大学2年の冬には非公式ながらも最速164㎞を計測した剛腕。高校時代に味わった指名漏れの経験を糧に腕を磨き、再び夢舞台へ挑む。


【写真で見る】東北福祉大の剛腕・堀越啓太が再び挑むび挑む運命の一日「大学から1位で来い」


持ち味のスピードを武器に掴んだ手応え

父や祖父が野球をしていたことで幼少期から身近に野球があり、気が付くとボールに触れていたという堀越。プロを目指すきっかけとなったのは小学生の頃、西武ドーム(現ベルーナドーム)に観戦に行った時のことだった。当時、西武の十亀剣投手が投げていたその姿に憧れ「自分も子供に夢を与えられるような選手になりたい」と夢を抱いた。


地元埼玉の強豪・花咲徳栄高では甲子園の舞台にこそ立っていないものの、2年秋に背番号「1」を背負い、3年時も主に中継ぎで活躍した。小さい頃からスピードに長けていた堀越は高校野球を引退した3年生の8月から始めたトレーニングで成長し、冬には150㎞を計測するまでに。また、バレーボールを使ったキャッチボールを取り入れ、「体全体を使うことによって球速もコントロールも全てが身に付いた」と話す。


東北福祉大進学後は仙台六大学リーグに1年春から出場。大学2年時にはトレーニング施設で非公式ながら164㎞を計測した。だが、スピードだけにこだわってきたのではなく「どうすれば試合に勝てるか、バランス的なことも考えられるようになってきた」と語る。


「大学から1位で来い」仲間の言葉が導いた再挑戦

プロ注目の選手になるまでに成長した背景には原動力となった出来事がある。一つは高校3年の夏、堀越が「自分のせいで負けた」と悔やんでいる埼玉大会5回戦の山村学園戦でのことだった。堀越は1点ビハインドで7回からリリーフで登板。しかし暴投するなどストライクが入らず3失点、チームは9回に同点に追いつくも無念のサヨナラ負けで大会6連覇を逃した。「今までの中で一番悔しい瞬間。野球人生の中で一番悔しいです」と当時を振り返るが、その悔しさこそが堀越を奮い立たせる糧となっているという。


さらに高校3年秋のドラフトでは指名漏れを経験。その年、同じ花咲徳栄からは味谷大誠(22)が中日に4位指名を受けプロ入りを果たし、堀越は仲間の名前が呼ばれる光景を目の当たりにした。「悔しいっていう気持ちになりました。仲間が(プロに)いって嬉しい気持ちと、自分が呼ばれなくて悔しいという感情が入り混じっていて、なかなか整理がつかなかった。頭の中が真っ白だった」。


指名漏れ直後、味谷に「おめでとう」と携帯からメッセージを送ると「大学から1位で来い」と返信が届いた。「その言葉のおかげでここまでこれた」と話す堀越。今でも辛いと感じたときには見返しているという。


悔しい経験と仲間の言葉に背中を押され、今秋自身2度目の挑戦を迎える。「ストレートが自分の売りなので、ストレートで圧倒できるピッチングっていうのが1番の売りなんじゃないかなと思ってます」と堀越。目標は大学の先輩である“大魔神”佐々木主浩氏や斎藤隆氏らプロの世界で活躍した投手たちだ。「まずは日本で活躍することももちろんですけど、メジャーリーグにも挑戦してみたいっていう気持ちもありますし、あとは息の長い選手になりたいなってずっと思っている」と、夢舞台への思いを語った。


■堀越啓太(ほりこし けいた)
2003年7月15日生まれ。埼玉・飯能市出身。右投右打。身長184cm、体重96㎏。小学2年生で野球チームに所属。中学時代には完全試合を達成。花咲徳栄高校では1年の5月で138㎞を計測、最終的に最速147㎞成長。2年秋には背番号1を託された。3年は主に中継ぎで活躍。東北福祉大に進学後は1年の春季リーグから出場。大学2年時にはトレーニング施設で非公式ながら164㎞を計測。公式戦での最速は157㎞。今年6月の全日本大学選手権では7年ぶり4度目の優勝。今秋のリーグ戦は未登板もチームは春に続く2季連続優勝を達成した。
 


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