
■全日本フィギュアスケート選手権 最終日(21日、東京・代々木第一体育館)
【競技日程一覧】ミラノ・コルティナ冬季五輪 開会式は2月6日にミラノで開催
女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(25、シスメックス)がフリーも会心の演技を披露し、トータル234.36点で全日本5連覇を達成。日本スケート連盟の規定により、ミラノ・コルティナ五輪の代表内定をつかみ、フィギュアスケートでは日本女子史上初となる3度目の五輪切符を手にした。
0.1点差で追っていたSP2位の島田麻央(17、木下グループ)がフリーも堂々の演技で総合2位。SP4位の千葉百音(20、木下グループ)が216.24点で、中井亜美(17、TOKIOインカラミ)を抜いて3位表彰台入りを果たした。
来年2月のミラノ・コルティナ五輪代表入りをかけた全日本選手権の最終日。今季限りで現役引退を表明している坂本は、19日のSPで79.43点をマーク。非公認ながら今季世界最高点で首位スタートを切った。
最終滑走で登場した坂本は、冒頭のダブルアクセル(2回転半)を決めると、3回転フリップ、3回転ルッツからのコンビネーション、3回転サルコウと危なげなく着氷。後半もフリップ-トウループの連続3回転で勢いに乗り、ジャンプは全て着氷。最後はダイナミックなスピン、ステップで会場を引き込んだ。ほぼノーミスの圧巻パフォーマンスで、演技後は大歓声が響き渡ると涙を流した。
島田や千葉らライバル選手が次々とハイレベルな演技を披露する中、重圧を乗り越え、最後の全日本で有終の美を飾った。
表彰式を終えた坂本は「今日の出来は満足ですし、終わってからやっと本当にこの大会最後なんだって思って。大変な経験をいっぱいしたけど、何とか今日も乗り越えたなって。拍手が鳴り止まないのを聞いてて、たくさんの人に支えてもらったとすごく感じました」と涙の理由を。
最後の全日本選手権を滑り終えたことに「本当にノービス、ジュニア、シニアといろんな経験をして、順風満帆ではなかったんですけど。はい。なんか人生虹色だなっていう感じがしました」とこれまでのスケート人生を振り返った。
【女子シングル結果・合計点(SP、FS)】
1)坂本花織 234.36点(SP79.43、FS154.93)
2)島田麻央 228.08点(SP79.33、FS148.75)
3)千葉百音 216.24点(SP74.60、FS141.64)
4)中井亜美 213.56点(SP77.50、FS136.06)
5)青木祐奈 212.00点(SP69.84、FS142.16)
6)岡万佑子 211.73点(SP73.20、FS138.53)
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