
10月22日に幕を開ける「プロ野球ドラフト会議」まで、約1か月半。運命の日に向け、山梨学院の菰田陽生(17)が7日、プロ志望届を提出し山梨県高野連が受理した。
身長195センチ、体重100キロ、投げては最速152キロ、打っては高校通算39本塁打の二刀流は、高校生活最後の夏を終えプロへの道を歩み始めた。吉田洸二監督、吉田健人部長に見守られながらプロ志望届にペンを走らせた菰田は、「見られながら書くっていう機会はほとんどないですし、やっぱり緊張感のある中で書かせていただきました」と、ホッとした様子を見せた。
緊張の中で書き終えた一枚の書類。そこには、幼い頃から憧れていたプロ野球選手への思いが詰まっていた。「ずっと目標にしていたプロ野球選手になるっていう部分に、一歩一歩近づいた部分を感じるので、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」。一方で、喜びだけではない。高校最後の夏は思うような結果を残せず、U-18日本代表にも選ばれなかった。甲子園や高校日本代表で同世代の選手たちが活躍する姿を見て、菰田は悔しさを口にした。「刺激も受けますし、負けたくないなっていう気持ちにはなりますし、自分の力はまだまだだと思っています」。
だからこそ、ドラフトまでの約1か月半を無駄にはしない。現在は自主練習を中心に、バッティング練習やキャッチボールにも参加。そんな中で行ったフリーバッティングでは、木製バットで右中間、バックスクリーンへ次々と打球を飛ばした。50スイング中、実に25本が柵越え。驚異の柵越え率5割。それでも本人は「結構打てました」といたって冷静だ。
試合で結果を残す機会がなくなった今、練習こそが自らの成長を示す場となる。「自分の足りない部分を練習できているので、よくなっているのかなとは思います」と話す菰田。プロ志望届を提出したことで、プロ野球選手になれるチャンスは現実味を帯びた。
それでも、菰田に浮ついた様子はない。「今後の自分のドラフトまでの取り組みが一番大事になってくると思うので、そこを本当におろそかにせず、しっかり取り組んでいきたい」。そして、こう語る。「プロ野球選手になってゴールじゃないと思うので、プロ野球選手になって、活躍してっていう部分だと思う」。だからこそ、その先で目指す場所は高い。「いつかは日本を代表できるような選手になれたらいい」。10月22日のドラフト会議へ。菰田陽生は悔しさを力に変えながら、憧れのプロ野球選手への道を進んでいく。
【菰田陽生(こもだ・はるき)】
2008年12月21日生まれ。195センチ、100キロ。右投げ右打ち。千葉県御宿町出身。御宿小学校(御宿少年野球クラブ、九十九里リトルリーグでプレー)〜御宿中学校(千葉西リトルシニア所属)~山梨学院高校。憧れは大谷翔平。自己最速152キロ、高校通算39HR。
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