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巨人・松井秀喜新監督、就任会見一問一答「新たな黄金時代が訪れるよう、今日ここからスタート」

スポーツ
2026-10-23 17:22

プロ野球・巨人は23日に都内で会見を開き、新監督に松井秀喜氏(52)が就任することを発表した。背番号は「90」、契約年数は3年。会見の一問一答は以下の通り。


【写真を見る】巨人・松井秀喜監督、会見の様子


山口オーナー:
今日は、お集まりをいただきましてありがとうございます。ジャイアンツの新しい監督は、松井秀喜監督となりました。背番号は90番です。契約の年数は3年となります。チームを松井新監督に託して、球団の総力を挙げて強い巨人の復活を目指します。ジャイアンツは来週30日から秋季練習を始めます。松井新監督には30日から指揮を執ってもらうつもりです。


松井新監督にご挨拶をお願いいたします。


松井秀喜監督:
皆様、こんにちは。来季より巨人の監督に就任することになりました松井秀喜です。私は、ジャイアンツで高校を卒業してから10年間プレーしました。その間、長嶋茂雄監督のもと指導いただき、自分なりに精一杯頑張り、成長してきたつもりです。
今日、ここに来るときに今から24年前、自らの意志でジャイアンツを去るときのことを思い返していました。 


あの日は全く笑顔を出すことが出来ませんでしたが、今日は満面の笑顔で自分の故郷に戻ってきたつもりです。ジャイアンツは今年、惜しくも優勝を逃しました。橋上(秀樹)監督代行のもと、最後の最後まで精一杯、戦ったと思います。また若い選手が躍動し、今後に大きな期待を抱かせるシーズンになったと思っております。


私もそのチームをしっかり引き継ぎ、これからのジャイアンツ、強いジャイアンツ、そして素晴らしいジャイアンツという組織のスタート地点に携わらせていただけることに嬉しく思います。


私は指導者の経験はほぼありません。そこが私が12球団の監督の中で一番劣っている部分であると自覚しています。まずそのことを自分自身自覚し、選手と共に伴走し、そして、一緒に成長していきたいと思っております。


これからジャイアンツがたくさんのファンの方々に応援してもらえるチームになれるよう、そしてジャイアンツはV9以降、日本一連覇もおそらくないと思います。本当の意味での黄金時代はV9以来、私自身はきてないと思っております。その間、80年代のライオンズやここ十数年のホークスのような時代をまったく、作れておりません。これからジャイアンツに新たな黄金時代が訪れるよう、今日ここからスタートしていきたいと思っております。


まずは基本に立ち戻り、ジャイアンツの理念、哲学であると思います。ジャイアンツは常に強くある、ジャイアンツは常に紳士である、ジャイアンツはアメリカ野球に追いつけ、追い越せ。その1つ1つを着実に進めていきたいと思います。


選手たち共に汗を流し、アドバイスすることはもちろんありますが、しかし選手が自分自身で成長できるよう、ただ言ったことを聞くんじゃなくて、それを自分でやって自分自身が成長できる環境をしっかりと作っていきたいと思います。



グラウンドに出れば、頼れるのは自分自身です。ボールがあるところは誰も助けてくれません。自信を持ってグラウンドに出られるよう、しっかり普段から1つ1つ、成長できる意識を持っていただけるような環境を作っていきたいと思っております。


そして、ジャイアンツは常に紳士である。私自らそれ体現し、紳士という定義はどこにあるのか難しいですが、しかしもしあるとしたら、ジャイアンツの紳士の定義はそれよりも厳しいものでないといけないと思っております。それをしっかり選手にも浸透させ、やっぱりジャイアンツの選手は「感じがいいな」、「ファンに優しいな」そう思ってもらえる選手であるよう、しっかりと私自身がそれを体現していきたいと思います。


そしてジャイアンツはアメリカ野球に追いつけ追い越せ。私は現役時代の半分をアメリカでプレーしました。また引退後12年間ニューヨーク・ヤンキースでお世話になり、選手育成の中で携わせていただきました。


市場の規模という意味では全く違いますが、今世界一の野球選手が日本人であることも事実です。我々ジャイアンツからもそのような選手が出るよう、今後しっかりとジャイアンツ皆でその環境を作り、選手がしっかり成長できるよう頑張っていきたいと思います。


私、そしてこれからコーチ陣も少しずつ決まってくると思います。そして、グラウンドに出る選手たち、球団の方、働く皆さん、そして多くのジャイアンツファンの皆さん、全てがジャイアンツファミリーだと思います。皆に愛を持って接し、今後の力強いジャイアンツ、光り輝くジャイアンツになるよう少しでも力になりたいと思います。


今後また皆さんと色々接することがあると思いますが、私自身全てにおいて皆の先頭に立ち模範になれるよう頑張ってまいります。よろしくお願いします。


▼質疑応答
Q.監督就任の要請の経緯、決め手、どういった野球を松井新監督に期待しているか。


山口オーナー:経緯ですけれども。ジャイアンツのレギュラーシーズンの全日程が終了した後に松井監督に要請をいたしました。それで数日後というか、ほぼ1週間後でしょうかね、に受諾の答えをいただいたという経緯です。私は今季色んなことがジャイアンツありまして、ジャイアンツにとっては一つの危機であった年だと思っております。そこを力強く乗り越えて、強いジャイアンツにしていくには、松井監督にお願いするしかないと思って要請をしたという次第です。


Q.打診があった時の心境、今新監督として挨拶をした今の心境


松井監督:正直やはり、嬉しかったです。やはりジャイアンツというのは、私にとってはどこにいても心の中にジャイアンツはあったんです。昨年長嶋監督が亡くなられて、本当はね、長嶋監督にもこの姿を見ていただきたかったなという気持ちは正直あったんですが。でも、ここで受けなくちゃいけないと。実際引き受ける時はですね、悩みました。やはり、まず生活がアメリカの方にあります。家族も向こうにいます。やはり何よりも大切なのは私にとっては家族ですので、家族の後押しがないとここに来ることはできなかったと思います。しかし、その後押しを受けて、ここでやっぱり自分自身立ち上がりたかったという気持ちです。今はもう、ただ前を見て、今後のジャイアンツの力になりたい、しっかり自分自身働くんだという気持ちであります。


Q.『長嶋茂雄さんとの約束』というのは巨人の監督就任か


松井監督:私はですね、あの時長嶋さんの、お亡くなりになられて弔問に行った直後だったんですよね。自分自身、そんなこと言うつもりは全くなかったんですけど。やっぱあの、自分の発言によって、色々な臆測が飛び、当時のチームにすごい迷惑かけたと思ってます。ですから言うべきじゃなかったなと思ってます。ということで、私の中では自主撤回しておりまして。皆さん、ご自由に考察してください!ま、これが答えかもしれないし、答えじゃないかもしれないし。これはね、言うべきじゃなかったと、私と長嶋さんだけのものだったというところにもう戻っております。


Q.ドラフト指名の選手たちも含め選手たちと今後どう向き合っていくか


松井監督:私も昨日テレビ中継で見てたんですが、私は全くどの選手を指名するかってこと、全く知りませんでした。びっくりしまして、自分も(笑)それが正直なところですね。そして、高校生の将来豊かな選手たち、大学生も2人とったと思います。私は来年から1軍監督ですから、来年の戦力という意味では、お構いなしに育成に全振りしてとってもすがすがしい気持ちでございます。ですがですね、世界一のピッチャーになる可能性のある選手と、もしかして契約できるかもしれないというチャンスをいただいた。久しぶりにですね、ドラフト会議を見てて、ジャイアンツでぞくっとしてしまいました。その中にどのように私が携わるか、ちょっとこれはわかりませんけど、数年後、素晴らしいドラフトだったという形になるよう、それは私にも責任がこれからあると思います。


Q.松井監督にどのような方法で打診されたのか、具体的にどのような言葉で要請されたのか


山口オーナー:さっきもお話し申し上げたように、今年はジャイアンツにとっては危機の年であったと私は思っておりましたので、そのようなことを率直に伝えて、松井監督にどうしてもお願いしたいんだということをお願いしたんです。


Q.背番号90番を背負うことについての思いは


松井監督:長嶋監督が引退直後に選手から監督になられ、つけた番号だと承知しております。おそらく昭和50年だったと思います。その第1次長嶋監督時代ですね、6年間日本一になられてないと思います。おそらく「選手」長嶋茂雄がいない巨人軍で、大変ご苦労され、またその反面、大きな情熱で若い選手たちと向き合ったと思っております。私もその気持ちを、もちろん継いで行きたいというのが一番です。そして長嶋監督は昨年89歳でお亡くなりになられました。今年90歳のはずです。その年に90番をつける、それも一つの理由です。


松井監督:私の現役時代の番号は55番でありました。私の中では55番をつけてしまうとですね、自分自身も、また当時を知るジャイアンツファンの皆様もですね、何か昔のノスタルジーに浸ってしまうというか、そういう感じになってしまうんじゃないかという気持ちがありました。私実は現役最後の時代、アメリカですけど、35番をつけてたんですよね。足すと90だなと思って。これから新たなスタートを切るには90番が一番ふさわしいなという気持ちで、いくつかの要素で選ばせていただきました。


Q.長嶋さんの監督としてどこか見習いたい部分や理想としている部分は


松井監督:無理です。私は長嶋茂雄にはなれません。まず自分自身を理解しないといけないと思います。そのように見てくださるファンの方もいるかもしれないですけど、やっぱり長嶋さんは長嶋さんなんです。自分は自分のできることにしっかり集中してやっていきたいと思います。


Q.選手たちの心構えとしてどんなことを用意してほしいか


松井監督:もう真っ白な気持ちで、これからみんなでジャイアンツを作り上げていこうという気持ちで待っていてほしいです。まだまだ若い選手も多いし、もちろんベテランも、百戦錬磨のベテランもいますけど、まずしっかり体力をつけていただいて、ジャイアンツには科学的トレーニングやスポーツ医学、また栄養学、データ分析、全ての面で最先端で研究されている方がおられると思っております。しっかりみんなに働いていただいて、選手それぞれ成長できるような環境を作っていきたいと思います。今はただ、真っ白な気持ちでこれからみんなで力を合わせようという気持ちで待っていてほしいと思います。


Q.ヤンキース移籍後やその後も巨人の戦いぶりや選手たちをどのように見ていたか


松井監督:基本的にただ応援していただけです。自分がいたチームですし、ジャイアンツに対する愛というのはずっと変わらず持ってました。一緒にプレーした選手たち、監督、コーチはもちろん、みんな同じ時期にユニフォームを着ていた方々がおられました。ただ応援して勝ってほしいなという気持ちで見ておりました、それだけです。


Q.今長嶋さんが声をかけてくれるとしたら、どんな言葉をかけてもらえると思うか


松井監督:・・・・「遅いよ」じゃないですかね。おそらくね。誰よりもこの瞬間を楽しみにしてくださってたと思います。ただいつまでも楽しみな気持ちで、その楽しみを生きがいにしていつまでも元気でいてほしいという気持ちも反面ありました。「遅いよ」ですね。


Q.メジャーでのプレーやヤンキースでの育成経験から学んだことを、巨人の指導にどう生かしていきたいか


松井監督:少しその育成システムという意味ではね、違いはあると思ってます。やはりその、向こうは選手のピラミッドが大きいですので、私はその下のほうの選手を育成しておりましたが、手厚い指導というわけではないですね。試合で結果を出して生き残るという姿を日々見ておりました。ただ単純にその厳しさというものは常に見ておりました。指導という意味では、私が影響を受けた監督さんっていうのは、もちろん長嶋監督、そしてヤンキースのジョー・トーリ監督、とても大きな影響を受けております。そしてこれから私が監督を務める中で、その中から自分なりのヒントというものが出てくると思っています。


ただ引退後にヤンキースのマイナーリーグの指導者たちとも一緒に仕事をしました。彼らは朝早くから選手に付き合って、試合をしっかり見て試合があって、そしてその試合後にしっかりした食事というわけではないんですけど、そういうものを食べながら選手全員のレポートを書き、上に上げるんですよね。朝から晩までその仕事をして、そしてまた選手たちと一緒にバスに乗って次の場所に揺られていく、という姿を見ておりました。その姿にも非常に影響を受けたんです。ですから私の、私が同じことをやれと言われたら、多分できないと思います。でもあの姿を見て自分も働かなくちゃいけない、彼らも指導者の中のピラミッドで戦ってるんだと、いう姿を目の当たりにして、そこはこれからの自分の仕事に、仕事のエネルギーとしてこれから進んでいきたいと思います。


Q.社会的な影響力を発揮していきたいなど考えていることはあるか


松井監督:私、長嶋監督ほどの社会的影響力があるとは思ってません。正直。私が今課せられてる仕事はとにかく、ジャイアンツの選手とともに汗を流すことです。その姿を見て、また、ジャイアンツを応援したい少年たち、野球を始めたい少年少女たちが出てくれば嬉しいですけど、私にその力があるというふうには思ってません。


Q.家族からどのような後押しを受けたのか


松井監督:あんまり家族のことを詳しく言うのはあれなんで、とにかく背中を押してくれました。それだけです。それが無いとここにはいません。


Q.覚悟が決まったきっかけや瞬間というのはいつ頃か


松井監督:それは今の質問と似てるかもしれないですけどね。やはりそれがないと、ここには来れなかったし。あとはやはり、ジャイアンツに対する愛が、最後はすべて上回ったんだと思います。はい。


Q.ドラフト1位の織田投手に対してどのような言葉をかけたいか


松井監督:やっぱりジャイアンツにはね、ジャイアンツにしかない素晴らしい環境というものがあると思います。今後、おそらくですね、球団の方が、もしジャイアンツに入団した場合、色んなプランを考え、彼にとって一番いいものをね、考えていくと思っております。私は今はそれ以上申し上げることはなかなかできないですね。はい。


Q.織田投手と交渉するうえ直接会いに行ったりということもあり得るか


松井監督:それも球団の方々と相談して決定することになると思います。私が行くことによって逆にね、もし迷惑になる場合もあるかもしれないので。そこは慎重にね、やはり彼の気持ちを大事に考えていきたいと思ってます。


Q.コーチ陣の人選について、希望する人物像はあるか


松井監督:これも球団の方々とこれから話し合って決めたいと思います。一番最初の大事な作業だと思っております。現時点で1人だけ声をかけております。それだけです。それ以外まだ何も決まってません。


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