気象庁は「強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報」を午後3時に発表し、大雪への警戒を呼びかけています。
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2月4日(火)ごろから、日本付近は強い冬型の気圧配置となるため、北日本から東日本にかけての日本海側や西日本を中心に荒れた天気や大雪となるところがあるでしょう。
強い冬型気圧配置 荒れた天気や大雪のおそれも
4日(火)ごろに低気圧が日本の東を発達しながら北上して、7日ごろにかけて日本の上空には強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となるでしょう。冬型の気圧配置は、その後も数日は続く見込みです。
4日(火)ごろから、北日本から東日本にかけての日本海側や西日本を中心に荒れた天気や大雪となるおそれがあり、平地でも大雪となるおそれがあります。
大雪による交通障害や農業施設への被害、ふぶきや吹きだまりによる交通障害、なだれに注意してください。なお、冬型の気圧配置や寒気の南下が予想より強まった場合は、警報級の大雪となる可能性があります。
大雪で交通への影響、停電も…降りだす前に備えを
大雪になると、交通機関や物流に影響がでるおそれもあります。大雪に備えて何ができるのでしょうか。
雪が降ると、ノーマルタイヤでの運転は非常に危険です。外出しなければならない場合は、冬用のタイヤを準備するようにしてください。
交通への影響も考えられますので、こまめに交通情報を確認したほうが良さそうです。
湿った重たい雪の影響で、倒木や電線に着雪して停電が発生するおそれもあります。スマートフォンなどの充電をしっかりしておきましょう。
そして、雪が降りだす前に雪かきアイテムを揃えるようにしてください。
温暖差で結露 スマホやゲーム機のデータ消失の危険
スマホの結露にも注意です。
寒い屋外から暖かい屋内に入ったときに急激な温暖差が生じ結露が発生すると、▼充電ができない、▼データが消失するなどのおそれがあります。スマホだけではなく、ゲーム機にも起こる可能性があるということです。
対策としては、▼外気に触れさせない、▼手などでゆっくり暖めるなどして、急激な温暖差が生じないようにしてください。結露が発生してしまった場合は、電源をオフにして自然乾燥すると良いそうです。
まだ、気温が5度以下になるとバッテリーを消耗しやすいといわれていますので、充電器などがあると安心です。
転倒に注意!歩くときは「ペンギン歩き」で
慣れない雪道を歩く際は、転倒に注意してください。
安全に歩くには、小さな歩幅でそろそろと歩く「ペンギン歩き」がおすすめです。ひざから下を地面に対し垂直にし、靴の裏全体を路面につけるように歩いてください。
雪が少なくても、転倒しやすい場所があります。
●横断歩道の白線の上
→乾いているように見えても、氷の膜があることがある
●車の出入りがある歩道(例:ガソリンスタンドの前など)
→タイヤで路上の氷が磨かれ、滑りやすい可能性が高い
また、車のフロントガラスが凍結することもありますが、そこに熱湯をかけると、温度差でガラスが割れてしまうおそれがあるということです。▼事前にカバーをかける、▼解氷剤を使用する、などの対策をお願いします。
大雪で立ち往生 「車内で暖」に潜む “死亡”リスク
2022年12月には、大雪により新潟県内の国道で、立ち往生や渋滞が発生しました。自衛隊が夜通しで除雪作業を行うなど対応に追われることとなりました。
記録的な大雪となった場合、▼積雪や倒木により一部地域で大規模停電が発生し、暖房危機などが使用できない状況になったり、▼交通機関にも影響がでます。鉄道が停止するとタクシーの利用者が急増し、つかまりにくいということも考えられます。▼物流が停滞し、コンビニやスーパーに商品が届かず、品薄状態になる可能性もあります。
車の中で暖を取ろうとする人もいるかもしれませんが、マフラー(排気口)が雪で覆われてしまうと、一酸化炭素中毒による事故につながるおそれもあり、注意が必要です。
一酸化炭素は無色・無臭・無刺激の気体で、危機の察知が難しいといわれています。
一酸化炭素中毒の症状は、▼軽い頭痛、疲労感といった軽い症状から、▼激しい頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、▼意識障害、けいれん、こん睡状態といった重い症状があげられ、最悪の場合は心肺停止、死に至る場合もあるということです。
一酸化炭素中毒を防ぐためには、▼エンジンはできるだけOFF、▼エンジンをONにする際は、排気口周辺をこまめに除雪、▼スコップ・防寒着などを車内に準備することなどが重要です。
外気に触れる水道管を保護 家庭でできる凍結対策
水道管の凍結にも注意が必要です。どうすれば凍結を防げるのか、具体的な方法を調べてみました。
東京都水道局によると、家庭でできる水道管の凍結対策として、「直接外気に触れる部分」を保護する方法があります。
具体的には、まず外気に触れる水道管に保温材を巻きます。保温材が濡れないように、その上からビニールテープなどを蛇口の根本まで巻くという方法です。
保温材は市販品に限らず、毛布や発泡スチロールなど、家庭にあるものでも代用できるということです。
都水道局は「凍結による断水に備えて、水道水のくみ置きもしておきましょう」としています。
また、凍結対策として蛇口から少量の水を出し続ける方法もあります。この場合、出した水を入浴時に利用するなどの水の有効活用も呼びかけています。
風があたる場所や日の当たらない場所、凍結の可能性高く
水道管は、気温がマイナス4度以下になると凍結しやすいとされていますが、▼風が当たりやすいところ、▼日の当たりにくいところでは、マイナス4度にならなくても凍結するおそれがあるそうです。
自宅の水道管が、どこに、どのように設置されているかなどを、この機会に点検してみてはいかがでしょうか。
【凍結に注意が必要な部分】
・水道管がむき出しで、立ち上がっている散水栓や手洗い栓
・建物外壁にそってむき出しになっている管
・室外洗濯機用の水栓
・屋外の給湯器
※給湯器の凍結防止については、ガス事業者などのホームページを参照してください。
水道管が凍結…でも「熱湯」をかけるのはNG
水道管の水が凍結して水が出なくなった場合、蛇口を閉めた状態で、▼自然に溶けるのを待つ、▼凍った部分にタオルをかぶせ、40度程度のぬるま湯をゆっくりかけて溶かす方法があります。
熱湯をかけてしまうと、水道管や蛇口が破裂する可能性があるということで、注意が必要です。
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