埼玉県八潮市の道路陥没事故で、穴の中にあるコンクリート製の管について、救助活動を阻んでいることから、県は午後7時から撤去作業を始める方針です。全面復旧はいつになるのでしょうか。
発生から10日が経った八潮市の道路陥没事故。県は転落したトラック運転手(74)の救助活動を最優先に進めていますが、障壁となっているのが「ボックスカルバート」と呼ばれるコンクリートの管です。
埼玉県の担当者(4日)
「ここの下の部分が不安定になって、これが落下する危険があるということで、作業を一度中断しました」
この「ボックスカルバート」について、県は午後7時から撤去作業を始める考えを示しました。
どうやって撤去するのか。救助が終わった後の復旧活動を検討する委員会の委員長は、自身の見解をこう示しました。
復旧工法検討委員会 森田弘昭 委員長
「細かく分割して持ち上げるか、あるいは小さくなれば影響が少ないので、ものすごく細かくしてから下に落とすとかですね」
撤去にかかる日数について埼玉県は…
埼玉県 大野元裕 知事
「9日までには撤去が予定されている。避難をお願いする方々については週の単位としか申し上げられない」
作業に伴って地盤崩落の危険があることから、周辺の14軒の住民に数週間の避難を呼びかけています。
また、森田委員長は、下水道管の損傷が激しい場合は迂回工事が必要だとしていますが…
復旧工法検討委員会 森田弘昭 委員長
「調査に時間がかかる。あのあたりはものすごく地面が柔らかいところで、どこの位置ならば大丈夫かを決めるのにボーリング調査をするんですけど、その調査だけで1、2年かと思っています」
森田委員長は、迂回工事を行った場合、その後の工事も含めて「全面復旧には2、3年かかる」とも話していました。
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