山形市と新潟市が日本一をめぐって激しいバトルを繰り広げているラーメン。去年1年間にかけた外食の消費額は、3年連続で山形市が日本一となりました。
【写真を見る】家計調査の結果発表 カップ麺・即席めん1位は?
ラーメン・餃子の消費額日本一はどこに?
山内あゆキャスター:
2024年の消費額日本一をめぐって色々なバトルがありました。
まずは、ラーメンの消費額です。
1位:山形市 2万2389円
2位:新潟市 1万6292円
3位:仙台市 1万5534円
山形市の担当者は「消費額が2万円を超えていてびっくりしています。ラーメン好きの市として誇りに思っています」と話していました。
続いて、餃子の消費額です。
1位:浜松市 4066円
2位:宮崎市 3517円
3位:宇都宮市 2801円
浜松市の中野祐介市長は「餃子の盛り上がりを通じて多くの方が浜松を訪れることで、地域の活性化に繋げていきたい」と話していました。
なぜ各自治体が消費額に力を入れているのか、経済評論家の加谷珪一さんによると、「わかりやすく地元食材をアピールできるという事から、10年ほど前から自治体が注目し始めた。今や町おこしの重要なコンテンツ」ということでした。
餃子バトル繰り広げ…意外な効果も
餃子の購入額が2年連続で2位となった宮崎市ですが、意外なものが1位に。
それは「米」です。金額は3万4497円、2024年の33位から一気に1位になりました。
その理由を聞くため、担当者に話を聞くと…
宮崎市観光商工部 児玉宏 部長
「そうなんですか…米。すごいっすね、それは存じ上げませんでした。お家で餃子を食べることがとても多いので、お米にバウンドして食べていただきたい」
さらに、餃子で驚きなのは3位。「餃子の街」として知られる宇都宮市が2年連続で3位に。
宇都宮市観光MICE推進課 篠原永知 課長
「もう餃子の街としてしっかり定着したので、いまはその順位がどうのではなくて、餃子というコンテンツを活かして、どういうふうに街づくりを進めていくか」
「宇都宮市は餃子の街と定着」したため、順位は気にしていないといいます。
しかし、ここでも意外なものが2年連続で1位に。それが「洋食にかける外食費」です。
宇都宮市観光MICE推進課 篠原永知 課長
「外食好きなんですかね、宇都宮の人って。何にせよ一番ってね、悪い気はしないと思う」
山内キャスター:
餃子から派生して、色々なものの1位を見ていきましたが、驚いたのはお米の消費額日本一です。
1位:宮崎市 3万4497円(餃子2位)
2位:浜松市 3万3870円(餃子1位)
3位:新潟市 3万2991円(餃子42位)
宮崎市は前年33位なので、大きくランクアップしています。宮崎市の担当者は「ちょっとびっくりです。餃子のおかげですかね?」と話していました。
「納豆好きの町」福島市 納豆の消費額4年連続1位が…
山内キャスター:
また、「納豆好きの町」として福島市は納豆の消費額が4年連続で1位だったのですが…2023年は9位に転落しました。
2023年
1位:盛岡市 6810円
2位:秋田市 6539円
3位:水戸市 6450円
9位:福島市 5817円
これに対して、福島市にぎわい商業課の田代翔太郎さんは「猛暑で夏場に納豆の購入額が落ち込んだのが原因ではないか」と分析しました。
そんな夏場の消費の落ち込みを食い止めようと、福島市ではこれまで「納豆の日」としていた7月10日以外に毎月10日を「納豆の日」としました。
それから市内で納豆料理を提供する店舗をまとめた「納豆グルメマップ」を作成したり、他にも納豆を盛り上げようと「納豆料理コンテスト」を開催したりしました。
では、きょう7日の発表はどうだったのか…
1位:福島市 7830円
2位:秋田市 7199円
3位:青森市 6984円
見事1位を奪還しました。福島市にぎわい商業課の田代さんは「“日本一納豆を愛する町”として意識づけしてきたので、1位になれて嬉しい。ほっとしています」と話していました。
調査内容は約500品目 変わった家計調査も
そもそも家計調査とは、総務省が全国の都道府県庁所在市などを対象に、世帯の家計収支の実態を把握するための調査です。
対象は全国から選んだ約9000世帯、内容は食料・住居・教養娯楽など約500品目あります。
そこで少し変わった家計調査を見つけました。
【仕送り】
1位:浜松市 15万4435円
2位:広島市 15万3654円
3位:高知市 15万990円
【スポーツ観戦】
1位:広島市 4783円
2位:宇都宮市 3663円
3位:川崎市 3027円
日比麻音子キャスター:
家計調査は一度見ると色々と気になりますね。企業にとっても大きいんじゃないかと思います。
パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
この情報はかなり使えますよ。どの商品を、どのコマーシャルで、どこの地域に集中的に放映するのかとか。さらに、どこで消費されてるかとか、新商品をここで試してみようとか、非常に助かる調査ですよね。
日比キャスター:
自治体の皆さんがそれぞれの魅力を伝えたり、売り出しアピールをしたり、本当に涙ぐましい努力をしているんだなというのが調査結果からも見えてきますね。
==========
<プロフィール>
ハロルド・ジョージ・メイさん
日本コカ・コーラ副社長やタカラトミー社長などを歴任
現在パナソニック社外取締役 アース製薬社外取締役など
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】
・【検証】「布団の上に毛布」が暖かい説 毛布は布団の「上」か「下」か 毛布の正しい使い方【Nスタ解説】