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現場の安全管理にも問題か 埼玉・行田市のマンホールで作業員4人が転落・死亡の事故 基準値の15倍の硫化水素が検出

国内
2025-08-04 18:45

おととい、埼玉県行田市で、男性作業員4人がマンホールに転落し亡くなりました。硫化水素が原因とみられていますが、現場での安全管理の問題も指摘されています。


おととい、埼玉県行田市のマンホールで起きた事故。下水道管の点検作業をしていた、いずれも50代の男性作業員4人が転落し、死亡しました。


警察はきょう、司法解剖の結果、2人の死因は硫化水素中毒とみられ、ほかの2人の死因は窒息とみられると発表しました。


なぜ、事故は起きたのか。当時の状況が徐々に明らかになってきました。


行田市から依頼を受け、点検を行っていた三栄管理興業によりますと、マンホールの直径は60センチ、深さは12.6メートルです。


午前9時すぎ、まず、中の状況確認をしていた作業員が大きな声を発したあと、転落しました。それを知った現場責任者がすぐに確認に向かいましたが転落。その後、別の2人の作業員も救助しようとする中で、転落してしまったということです。


4人はいずれも落下防止器具を装着していませんでした。


さらに当時、内部では国の基準値の15倍以上の硫化水素が検出されていました。しかし、現場には地上から酸素を送る呼吸用マスク=「エアラインマスク」も用意されていなかったということです。


こちらは、きょう千葉県木更津市のマンホールの中で行われていた通信ケーブルの工事。地上には「エアラインマスク」が用意されていました。


別の工事現場の担当者
「マンホール内で具合が悪くなったり、救助しに行くのに使うマスクです」


今回、事故が起きた行田市の現場にマスクが無かったことについては…


別の工事現場の担当者
「安全装備の不足というか、自分たちでは考えられないような感じで作業された。ちょっと危険だなという印象が強い」


緊急時には欠かせないマスク。三栄管理興業は用意しなかった理由についてこう説明しています。
 
三栄管理興業
「7月16、17日の作業時には硫化水素の濃度に問題はなく、マスクを使用しなかったため、今回は現場にエアラインマスクを用意していなかった。今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に向けた対策を速やかに講じてまいる所存」


警察は当時の状況などを詳しく調べています。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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