北海道では初めて「線状降水帯」が発生し、大量の泥の片付けが続けられています。一方、記録的な大雨で浸水した三重県四日市市の地下駐車場。水に浸かった車274台は泥が乾ききり、車が真っ白になってしまっています。所有者による車の確認が始まりましたが、搬出のメドはたっていません。
車が“真っ白” 地下駐車場に広がる異様な光景
9月12日、三重・四日市の中心部にある駐車場は、記録的な大雨で地下2階は天井まで水没し、地下1階は約1メートルまで浸水しました。
車内に響きわたる警報音…水しぶきを上げて進む車は車高が高かったため、何とか無事脱出することができました。
ただ、こうした車はほんの一部。駐車場の管理会社によりますと、274台の車が残されていたといいます。
22日で大雨から10日。車の所有者らが地下駐車場へ次々と降りていきます。その地下へカメラも向かいます。
記者
「まだ地下には到着していませんが、かなり下水のような臭いがします」
そこには異様な光景が広がっていました。乾いた泥が付着し、車は真っ白になっています。駐車場の利用者は…
車の所有者
「2台停めているが、どっちも水だらけ。こっち(の車)は何も心配していないんやけど、向こう(の車)は高級車なので」
真上のビルに勤めている男性は、地下1階に停めていました。
車の所有者(地下1階を利用)
「ダッシュボードにも水が溜まっている。ここに降りて来たんですけど、(水が)これくらいあって逃げられへんなと。こっちが危なくなったので」
所有者によりますと、駐車場の運営会社から補償や搬出についての説明はまだなく、今後どうなるのかわからないと不安を口にしています。
「ダメ、終わり」北海道で初の線状降水帯
大雨の被害は北海道でも。21日、線状降水帯が初めて発生したと発表されました。
記者
「一晩経って冠水の水はなくなりましたが、住宅の前では足首の上まで泥が来ています」
24時間で降った雨の量が統計史上最も多い173.5ミリを観測した北海道・白糠町では、住民は大量の泥の後片付けに追われています。
白糠町民
「(車のエンジンルームに)水が入っちゃった。泥が入っちゃった。ダメ、終わり」
白糠町民
「大事な書類とかが多分水に浸かっているので…」
白糠町では住宅3棟を含む建物4棟が床上浸水の被害を受けました。
同じく、24時間降水量が観測史上1位を記録した浦幌町では、町を流れる下頃辺川の土手が大雨で決壊。近くにある畑は、出荷間近のジャガイモがむき出しになってしまっています。
相次ぐ異常気象 今後は?
今年、相次ぐ異常気象で農作物にも影響が出ています。
東京都の中央卸売市場の価格動向では、きゅうりやトマトが平年比で3割ほど高く、中でもたまねぎは8割高くなっています。これらは暑さや雨不足の影響だといいます。
今後、天気はどうなるのでしょうか。
気象庁が発表した3か月予報によると、10月は全国的に気温が高く、遅い秋となりますが、11月には大きく季節が進む地域もある見込みです。
暑さと雨のダブルパンチ まもなく旬のブロッコリーにも
天候の変化に大きく左右されるのが農家です。
埼玉・深谷市の大嶋さんは、まもなく旬を迎えるブロッコリーを育てています。
アグリガーデン 大嶋悦子 主任
「今こんなです。(Q.小さい)はい。できるのが遅れています。暑さの影響だと思います」
そろそろ出荷のタイミングですが、夏の暑さで生育が遅れているといいます。さらに…
アグリガーデン 大嶋悦子 主任
「ここ最近、降らないと言っていた雨がゴワッと降ったので、畑に植え付けして良い苗が順番待ちしています」
並んでいるのはブロッコリーの苗。ゲリラ豪雨が頻発したため、畑が大量の水分を吸収し硬くなり、苗が植えつけられないといいます。
そして、列島の東に台風19号が発生。動きが遅く、まだ進路がはっきりと定まっていませんが、今後の進路に気を揉んでいます。
暑さに、大雨のダブルパンチですが、トラクターで土をほぐし、苗を植え、遅れを取り戻したい考えです。
アグリガーデン 大嶋悦子 主任
「植物は強いなと思いますね。人間が暑くて畑に出られないところでも育ったので、頑張っています、ブロッコリー」
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