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“半導体強者”台湾が日本に熱視線 日本への投資が急増 新たなビジネスチャンスへ台湾企業の挑戦

国内
2025-11-10 12:57

去年、台湾の半導体受託製造大手・「TSMC」が熊本に進出したことをきっかけに台湾企業の日本への投資が急増しています。新たなビジネスチャンスをつかもうと動き出した台湾企業。その現場を取材しました。


台湾の北部・新北市。ここに、ある町工場があります。


医療製品や自動車部品などプラスチック樹脂製品を作る「エンデバープラスチック」。1984年にわずか10人の社員で創業しましたが、およそ10年前、新たに半導体検査キットを作り始めました。


エンデバープラスチック 郭葉璟さん
「我々は樹脂の産業ですけど、まさか半導体とつながっていけるとは非常にありがたい」


半導体分野は当初1%だったのが、今や35%まで成長しました。その秘密は驚異的な技術力にあります。


樹脂製品の型となる金型製造では、1ミリの1000分の1=1マイクロメートルのズレも許されません。その精度の高さはアメリカの国防総省からミサイル部品の製造を依頼されるほどです。


エンデバープラスチック 郭葉璟さん
「(台湾の人は)半導体に関わる産業に就職したいという気持ちがある。(半導体に関わる仕事は)誇りですね」


台湾の南部・台南市。古都として知られるこの街にも注目企業があります。


半導体の生産ラインで部品を運ぶ小型ロボットをつくる「TOYO」。実は、私たちの身近な製品の生産ラインでも活躍しています。


TOYO AUTOMATION 日本担当 三浦隆一さん
「iPhone16までの製造ラインにTOYO製品がすべて使われています」


世界6か所に工場を持つTOYO。2015年、日本進出の拠点として福岡県久留米市を選びました。


TOYO AUTOMATION 日本担当 三浦隆一さん
「船で送る場合は福岡は税関など全部入れても1か月弱はかかる。例えば東京でしたら、3週間プラスになってしまう。運送費関係は非常に抑えられます」


物流のメリットを最大限に活用した戦略。その背景には台湾企業ならではの精神が…


TOYO AUTOMATION 日本担当 三浦隆一さん
「台湾企業の場合は『まずやってみよう』と『この商品を売れるか売れないかわからないけど、やってみよう』という精神、企業の進め方が非常に魅力的」


そして今、台湾企業の日本への投資が急増しています。


台湾経済部によりますと、2020年までの68年間でおよそ1兆4500億円。ところが、2021年からのわずか3年間で、およそ1兆2000億円。68年分に迫る勢いです。


TOYO AUTOMATION 日本担当 三浦隆一さん
「福岡にサービス拠点(工場)があることで、日本のお客様が台湾製を安心して使える。(日本企業と)一緒に手を組んでやっていきたい」


TSMCの熊本進出をきっかけに加速する日本と台湾の連携。新たなビジネスチャンスをつかもうとする台湾企業の挑戦が続いています。


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