
8日投開票が行われた衆院選は、自民党が過去最多となる316議席を獲得。単独で「3分の2」を占める歴史的大勝となりました。「数の力」を得た高市総理。今後、“肝いりの政策”が大きく動き出すことになるのでしょうか。
【写真で見る】当選した自民党議員たち “裏金議員”も相次ぎ当選
自民単独で「3分の2」 歴史的大勝も…「勝利の余韻に浸る余裕はない」
9日夜、会見に臨んだ高市総理が冒頭語ったのは、週末、列島を襲った寒波についてでした。
高市総理
「週末も強い寒波が襲来しました。こうした厳しい寒さが続く中にあっても、投票所に足をお運びいただいた国民の皆様に深く感謝を申し上げます」
そして、“歴史的大勝”について、こう強調しました。
高市総理
「大きな政策転換が国民の皆様にご信任いただけないということであれば、私が内閣総理大臣でいる意味はありません。『私の進退をかける』、そう繰り返し申し上げてまいりました。そして昨日、国民の皆様から政策転換をなんとしてもやり抜いていけという、力強い形で背中を押していただきました。重い重い責任の始まりです。身の引き締まる思いでございます」
高市内閣発足から3か月半。通常国会冒頭での異例の解散に一部では批判もありましたが、フタを開けてみると、自民党は316議席と大勝。
一方、中道改革連合は公示前の172議席を大きく下回る49議席にとどまり、野党の中では、参政党が15議席、チームみらいが11議席を獲得する躍進を見せました。
史上最多の議席獲得。それでも総理は…
高市総理
「謙虚に、しかし大胆に政権運営にあたってまいります。国民の皆様とお約束した政権公約を礎に、自民党が結束することが大切です。勝利の余韻に浸っている余裕は私達にはございません。自らの国を自らの手で守る。その覚悟なき国を誰も助けてくれはしません。若者たちがこの国に生まれたことに誇りを感じ、未来は明るいと自信を持って言える。そうした日本を作り上げ、未来の世代へと引き渡していくための挑戦です」
一方で、選挙期間中にNHKの番組に出演し、党首討論を行う予定を急遽キャンセルしたことを問われると…
高市総理
「私自身が討論番組を逃げる理由は何もありません。しっかり準備もし、お洋服も決めておりました。ただ皆様もご承知かと思いますけれども、連日の遊説の中で徐々に残念ながら手の症状が悪化をしておりました。最初は遊説を1日キャンセルさせていただいて、病院でレントゲンも撮りたい、治療も受けたい旨を交渉したんですけれども、治療をしっかり行うべきだと強く説得されて、急遽番組出演をキャンセルすることになりました」
“裏金議員”も相次いで当選 比例代表では候補者足りず14議席を他党へ
高市総理にとって過酷な選挙戦だった一方、有権者にとっても、過酷な寒波の中での投票日となりました。
午後8時、投票が締め切られると、議席予測では自民党が圧勝に。しかし、党本部に姿を見せた高市氏の表情は硬いままでした。
TBSの開票特番では、爆笑問題の太田光さんとこんな場面も。
爆笑問題 太田光さん
「今度サンジャポでお待ちしてます」
高市総理
「ありがとうございます」
爆笑問題 太田光さん
「ぜひ出ていただきたいと思っております」
高市総理
「だってサンジャポ大好き」
爆笑問題 太田光さん
「私もサナエちゃん大好きなんですけど」
高市総理
「どうも」
自民党は289ある小選挙区のうち249の選挙区で勝利。今回の衆院選では、“裏金問題”に関わった議員も相次いで当選を果たしました。
自民党 下村博文 氏
「今回の選挙でみそぎが終わったとは思ってないです。(Q.みそぎとおっしゃった?)みそぎは終わってないと思っています。これからも丁寧にひとつひとつ説明をしていきたいと思うし」
自民党 丸川珠代 氏
「もう一度まっさらな気持ちで、高い緊張感を持って、政治資金の取り扱いには臨んでいきたい」
比例代表では、大量の票を得たことで名簿に登載した候補者が足りなくなり、14議席を他の党に譲る結果となりました。
歴史的大勝から一夜。9日朝、宮城県石巻市の街頭に立ったのは、森下千里氏。中道改革連合の安住氏を大差で破りました。
自民党 森下千里 氏
「本当にたくさんのみなさんに支援をもらい、とても感謝している。しっかり皆さんに胸を張っていけるような政治家になれるよう頑張ります」
記者
「高市総理が自民党本部に入りました」
一夜明けても、その表情が緩むことはありませんでした。
「国論を二分するような政策」は? 第2次高市内閣の発足に向け準備加速
夕方、高市総理は日本維新の会の吉村代表らと会談。連立政権のさらなる強化などを確認しました。
日本維新の会 吉村洋文 代表
「アクセル役を果たしていくということはこれからも変わりません。自民党の数が増えても これは変わらない」
今後、第2次高市内閣の発足に向けて、準備が加速していくことになります。
高市総理
「今回の選挙で、国民の皆様は私とともに挑戦していく、そういう判断をしてくださいました。私は挑戦を恐れません、ぶれません。決断し、実行してまいります。日本と日本人の底力を信じてやまないものとして、国民の皆様とともに新たな挑戦へと踏み出します」
一方、記者からは、高市総理が選挙前に言及した“ある発言”について質問が飛びました。
記者
「『国論を二分するような政策』とはどんな政策?」
高市総理
「高市内閣で新たに取り組むということで着手をした『責任ある積極財政』の経済財政政策の大転換です。これはもう何としても納税者の皆様に、先にご審判を仰ぐべきだと考えておりました。それから安全保障政策の抜本的な強化についても触れました。そして、インテリジェンス機能の強化についても訴えをさせていただきました。こうした大胆な政策転換改革について、果敢に挑戦していきたい」
さらに、衆議院で憲法改正の国会発議に必要な3分の2を確保した自民党。高市総理は「憲法改正に向けた挑戦を進めていく」と宣言しました。
高市総理
「これまでの論点整理や議論の蓄積も踏まえまして、各会派のご協力も得ながら改正案を発議し、少しでも早く憲法改正の賛否を問う国民投票が行われる環境を作っていけるように、私も粘り強く取り組んでいく覚悟でございます」
チームみらい・安野党首に聞く「“高市旋風”の感覚は?」
小川彩佳キャスター:
“高市旋風”とも呼ばれた選挙でしたが、選挙期間中にその風は感じましたか?
チームみらい 安野貴博 党首:
私自身は街頭に出ていたので、他の党の陣営にどれくらい風が吹いていたのか直接感じることはなかったのですが、やはりこの議席数は本当にものすごい数だなと思います。
小川キャスター:
高市総理についてはどんな印象を持たれていますか?
チームみらい 安野貴博 党首:
これは良くも悪くもだと思いますが、率直な物言いをした時、それが良いときもあるし、色々な問題を引き起こすこともあると思うので、良くも悪くもそういった人なのかなというふうに思います。
==========
<プロフィール>
安野貴博さん
チームみらい党首
参院議員 AIエンジニア
結党9か月 初の衆院選で11議席獲得
・「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
・【裁判詳細】女子大生2人焼死事故 両親「怒りでどうにかなってしまいそう」「遺体と対面し本当の絶望を知った」追突トラック運転の男「ぼーっとしていた」起訴内容認める 山口
・「あんな微罪で死ぬことはないだろう…」逮捕直前にホテルで命を絶った新井将敬 衆院議員「この場に帰って来れないかもしれないけども、最後の言葉に嘘はありませんから」【平成事件史の舞台裏(28)】
