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ハンガリーで日本人女性が殺害 元夫からの被害、地元警察は“相談応じず” その後、謝罪「対応は適切ではなかった」

海外
2025-02-11 17:14

ハンガリーで日本人女性が死亡し、アイルランド人の元夫が逮捕された事件。被害女性が子ども2人とともに帰国するための手続きが来月にも行われる予定だったことが分かりました。


8日、女性が暮らしたブダぺストのアパート前で行われた追悼集会。突然、命を奪われた43歳の日本人女性を悼み、多くの人が花を手向けました。


追悼式に参加した知人
「彼女と出会えたことは私の誇りです」
「このような悲劇が二度と繰り返されないように、立ち上がって声を上げてくれる人がこれほど沢山いることを、私は心強く思います」


“二度と悲劇を繰り返さない”


そう語った参加者らは、その足で女性が被害を訴えていた警察署に向かい、抗議のメッセージを掲げ、その後、国会前までデモ行進をしました。


女性が亡くなったのは先月29日。


記者
「こちらのアパートの4階の部屋で火事がありました。中が焼けて、黒くなっているのが分かります」


警察は当初、“煙草による失火”として処理していましたが、その後、事態は一転。殺人の疑いでアイルランド人の元夫が逮捕されました。


記者
「こちらの防犯カメラに、元夫が目出し帽で変装し、アパートの中へ入っていく様子が写っていたということです」


これは、火災直前の防犯カメラの映像。元夫が目出し帽をかぶって変装し、現場アパートに入る様子が記録されていました。


女性を支援していた弁護士に話を聞きました。


ユリア・スプロンズ弁護士
「彼女は『結婚生活の中でも首を絞められたり、経済的にも自由がなく、すべてコントロールされていた』と私に話した」


弁護士によると、元夫は女性と2002年に結婚。複数の国を転々とした後、2013年にハンガリーに移り住み、2023年に離婚しましたが…


ユリア・スプロンズ弁護士
「離婚後の去年8月には、パソコンを盗み、銀行口座からお金を盗もうとしたこともあった」


去年11月には元夫から殺害をほのめかすメールが届き、地元警察に相談。しかし、取り合ってもらえなかったといいます。その後、女性は死亡。これに批判が相次ぎ、地元警察は謝罪動画を投稿する異例の対応をとりました。


ハンガリー警察
「この事件における警察の対応は適切ではなかった。警察を代表してお詫びします」


また、女性の弁護士によると、女性が子ども2人とともに帰国するための手続きが来月にも行われる予定だったということです。しかし、元夫にパスポートを取りあげられていたため、在ハンガリー日本大使館にも相談していたといいます。日本の外務省の担当者は…


外務省の担当者
「DVを受けているということで、警察に相談するよう伝えた。子どもについては国際条約での“連れ去り”の問題もあり、母親の同意だけでパスポートを出せない難しさがあるが、しっかり相談に乗っていた」


“子どもの帰国”が犯行に繋がった可能性も指摘されていますが、元夫は容疑を否認しているため動機などは分かっていません。


ハンガリー警察は、元夫を計画殺人の罪で追訴。“被害”を防ぐことは出来なかったのでしょうか? 検証が求められます。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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