二転三転するトランプ関税。日本に課せられた25%の新たな関税は8月1日から始まるとトランプ大統領が明言しました。
トランプ関税25% 8月開始明言
定まらぬトランプ関税の行方に、きょうも翻弄される人たちがいます。
北九州市にあるイカやイクラなどを加工する会社は、アメリカ向けの輸出が、海外の売り上げの3割を占めていますが、関税のあおりを受け、4月以降、すでにアメリカからの受注が2024年に比べ10%ほど減っています。
水産加工会社「フェニックス」富永健康社長
「今回25%というもの(関税)がかかってくると当然、需要・受注の落ち込みは同等に想定される」
日本に突きつけられた新たな関税率は25%。8月1日から課される予定です。
二転三転するトランプ関税で、原料の調達など見通しが立てられないのが、最大のリスクだといいます。
水産加工会社「フェニックス」富永健康社長
「非常に不透明なところが一番。(生産)計画自体がなし崩しになってしまうという部分で、かなり負担も出てくる。資金繰りも非常に負担となってくる」
もともと、関税の一時停止の期限は9日でしたが、トランプ氏は土壇場になって8月1日に延長すると発表。
ただ、記者からの問いかけに...
ーー8月1日の期限は確定しているのか?
トランプ大統領(米・ワシントン7日)
「確定としていると言えるが、100%ではない」
スケジュールを見直す可能性に含みを持たせていました。ところが一転、8日にSNSで...
トランプ大統領(8日)
「8月1日から関税の徴収が開始される。今後もこの日付に変更はない」
関税の一時停止の期限のさらなる延長は認めない考えを強調しました。
一日で軌道修正した形のトランプ氏ですが、意識しているとみられるのが、最近、金融市場やアメリカメディアで流行っている「TACO=Trump Always Chickens Out(トランプは最後にはいつもビビッて逃げる)」とトランプ氏を揶揄した造語です。
今回も、「8月1日が近付けば再び関税の発動を延期するだろう」という見方が出ていたのです。
AI偽音声で…米国務長官なりすまし
各国がトランプ政権と交渉をつづける中、政権中枢を標的にした大胆な“なりすまし”があったことが明らかになりました。
複数のアメリカメディアが伝えたのは、何者かがルビオ国務長官を装い、外国の要人と連絡を取っていたというもの。
使われたのは、秘匿性の高いメッセージアプリ「シグナル」。
偽物は、シグナルのアカウントからAIでルビオ氏の声をまねた音声や、ルビオ氏の文体をまねたテキストメッセージを、少なくとも外国の外相3人と、下院議員や州知事の合わせて5人に送っていたといいます。
アメリカ国務省 ブルース報道官(8日)
「今はテクノロジー時代。我々は時代に巻き込まれているんです。情報を保護する責任を重く受け止めている」
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