
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから初めて、トランプ大統領とプーチン大統領が対面で会談しました。停戦に向けた進展はあったのでしょうか。
【写真を見る】「10点満点」の会談をしたという…トランプ大統領とプーチン大統領
プーチン大統領 記者からの厳しい質問に顔をしかめる
滑走路に敷かれたレッドカーペットを歩き、まるで古い友人でも迎えるかのような表情で、プーチン大統領を待ち受けたトランプ大統領。
タラップから降り立ったプーチン大統領と笑顔で言葉を交わし、大統領専用車に一緒に乗り込みました。
そして、「平和を求めて」と大きく書かれた会場に到着。会談の冒頭撮影に臨むと…
記者
「停戦に応じるのか?」
「これ以上市民を殺さないと約束するのか?」
記者からの厳しい質問に、顔をしかめるプーチン氏。
3年半に及ぶウクライナ侵攻が始まって以来、初となる米ロ首脳会談。なぜ、このタイミングだったのでしょうか。
トランプ大統領(7月)
「停戦合意が成立しなければ、我々は大変厳しい関税を課す」
一向に停戦に応じないプーチン氏に業を煮やしたトランプ氏は、7月、“8月8日までに停戦合意しなければ、ロシアに対し制裁を科す”と発表。
ロシアから原油を輸入する国などに100%の関税を課すもので、ロシア経済にとって大きな痛手となり得るものでした。
ところが、停戦に向けた動きがないまま、制裁発動期限の直前...
プーチン大統領(8月7日)
「(米ロ首脳会談は)双方が関心を示した。どちらが先に言い出したかは、もはや問題ではない」
急転直下、今回の首脳会談が決まったのです。停戦への道筋は見えたのでしょうか。
トランプ大統領 会談「10点満点」自賛も・・・停戦は「ゼレンスキー氏次第」
2時間半に及んだ会談の後、共同会見が行われました。
トランプ大統領
「最も重要なことだが、合意に達する可能性は非常に高い。合意には至らなかったが、達する可能性は非常に高い」
“重要な合意に至る可能性”をほのめかしつつ、具体的には何も明かしません。一方のプーチン氏は...
プーチン大統領
「トランプ氏は『自分が大統領だったら、戦争は起きてなかった』と言っていますが、私もそうだったと確信しています」
仮定の話で、トランプ氏を持ち上げて見せる一方、現実の停戦に関する条件をめぐっては、従来の要求を突きつけたのです。
プーチン大統領
「ウクライナ問題を安定的・長期的に解決するためには、危機の『根本原因』を取り除かなければならない」
「根本原因」の除去とは、ウクライナの非軍事化や中立化などを指すとみられ、ウクライナ側には到底受け入れられない主張です。それでも2人は…
トランプ大統領「またすぐ会うことになるでしょう、ウラジーミル」
プーチン大統領「次回はモスクワで」
トランプ大統領「それはいい、でもそれは炎上するかも」
記者からの質問には答えないまま、会見は終了。
その後、トランプ大統領はFOXニュースのインタビューには応じ、会談について「10点満点」だったと自賛したうえで...
トランプ大統領
「(戦争の行方は)今やゼレンスキー氏にかかっている。欧州も少しは関わる必要もあるが、ゼレンスキー氏次第だ」
ゼレンスキー大統領とは18日、ワシントンで会談することを発表。ウクライナ側には、何を求めるのでしょうか。
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