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“資源大国”ボリビアで新大統領が誕生 「反米」→「対米協調」へ トランプ政権が熱視線

海外
2025-10-20 16:29

資源大国と言われる南米・ボリビアで新たな大統領が誕生します。およそ20年続いた「反米政策」の転換を見据え、トランプ政権は熱い視線を送っています。


記者
「今、ロドリゴ・パス氏が会場に現れました。大きな歓声があがっています」


19日に行われたボリビア大統領選挙の決選投票。勝利を確実にしたのは、中道のロドリゴ・パス上院議員です。


中道派 ロドリゴ・パス氏
「私が勝ったか負けたかではないのです。ボリビアこそが民主主義を実践することで勝利したのです」


公約に為替の安定や輸出自由化などを掲げ、およそ20年続いた左翼政権による「反米路線」から「対米協調路線」へ転換を目指すものとみられます。


ボリビアは天然ガスや亜鉛などを産出する資源大国です。特に電気自動車などのバッテリーに欠かせない「リチウム」は、観光地としても知られるウユニ塩湖の周辺に世界のおよそ2割が埋蔵されているといわれています。


トランプ政権は、こうした地下資源に注目しています。


アメリカ ルビオ国務長官
「ボリビアでは25~30年にわたって反米政権が続いた。どちらの候補も米国との強固で良好な関係を望んでいる。新たな変革の機会が訪れている」


ボリビアはこれまで中国との関係強化を図り、リチウムなどの資源開発でも協力を続けてきました。


専門家は、政権交代によって大きな変化が訪れるだろうと指摘します。


ウィルソンセンター ディエゴ・フォン・ヴァカーノ教授
「新政権は中国との取引を無効にするか排除するだろう。ボリビアは地理的にも地政学的にも南米の中で非常に重要だ。アメリカは中国にとって代わる絶好のチャンスを得た」


貿易や麻薬の問題をめぐり、ベネズエラやコロンビアなどとの関係が悪化しているトランプ政権。ボリビアとの関係を改善できれば、資源確保だけでなく、安全保障の観点からも大きなメリットだというのです。


しかし、一般の人たちのアメリカに対する気持ちが急に変わるわけでもありません。


ボリビア・ラパス市民
「個人的には、中国が政治・教育・文化の分野で行っている活動が好きです」
「トランプ氏は問題解決のためなら、人の感情を考慮しない過激な行動をとりますよね」


アメリカが真の友好関係を築くためには、粘り強い外交努力が求められそうです。


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