ミャンマー軍に拘束されている民主派の指導者アウン・サン・スー・チー氏の次男が、「母の生死が分からない」と述べた一部報道をめぐり、ミャンマー軍事政権は16日、スー・チー氏の「健康状態は良好だ」と改めて強調しました。
先週、来日したアウン・サン・スー・チー氏の次男、キム・エアリス氏は、ロイター通信の取材に対し、「母の健康状態に関する情報がなく生死も分からない」などと述べ、早期の解放を訴えるとともに、軍が主導する総選挙について否定的な見解を示しました。
こうした報道を受け、ミャンマー軍事政権は16日に声明を発表し、スー・チー氏の「健康状態は良好だ」と改めて強調しました。
また、「総選挙を妨害するための意図的な試みだ」として、「誇張したプロパガンダを拡散している」と批判しました。
スー・チー氏は、2021年の軍事クーデター後に拘束され、汚職などの罪で合わせて33年の刑期を言い渡されました。
その後、収監中の刑務所から別の施設に移送されたとの情報も出ましたが、詳しい消息は分かっていません。
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